おそまきながら「メリークリスマス」です。
12月25日から1月5日までの降誕節の祈りとしてふさわしいものを紹介します。
この詩の形式を利用して私も「クリスマスの祈り」をつくってみたくなりました。
この祈りは「クリスマスの祈り(The Legend of the Christmas Prayer)」(ブライアン・モルガン著 斎藤登志子訳 いのちのことば社)の絵本から引用しました。
クリスマスの祈りブライアン・モーガンクリスマスの一日目に
君のために喜びを祈ろう。
あふれるばかりの喜びと
心を動かす笑い声を。
笑い声は病をいやし
喜びはたましいを高く舞あげる。
クリスマスの二日目に
君のために吐息を祈ろう。
心を晴らす深い吐息を。
人は吐息をつくときに
どうにもならない現実を
うけいれるのだろう。
クリスマスの三日目に
君のために涙を祈ろう。
あふれる涙は目を澄みわたらせ
きらめく星をうつしてくれる。
流した涙はたましいをきよめ
いやしの道へと進ませる。
クリスマスの四日目に
君のために静けさを祈ろう。
平和をもたらす静けさを
争いも戦いも心のなかで芽生え
心のなかで芽をつまないと
いけないものだから。
クリスマスの五日目に
君のために知恵を祈ろう。
正しい決断へとみちびく知恵を。
知恵の声に従い
日々ことばとおこないで
かしこくふるまえるように。
クリスマスの六日目に
君のために忍耐を祈ろう。
苦難にうちかつ忍耐を。
じっと耐えているうちに
困難はすぎさり、
しんぼう強く待つときに成功はおとずれる。
クリスマスの七日目に
君のために勇気を祈ろう。
雄々しく進みゆく勇気を。
行く手に誘惑や危険が
待ちうけていても
まっすぐに問題に立ち向かえるように。
クリスマスの八日目に
君のためにあわれみの心を祈ろう。
人の痛みを理解するあわれみの心を。
ほんとうに人を助けられるのは
人を理解したとき、
ほんとうに人を理解できるのは
おなじ痛みを経験したときだから。
クリスマスの九日目に
君のためにはたらく喜びを祈ろう。
夢を実現するために
すすんではたらく喜びを。
その夢が君のものでも
君の助けるだれかのものでも
かわりはない。
クリスマスの十日目に
君のために信仰を祈ろう。
ゆるがぬたしかな信仰を。
信仰は人としての生き方と
生きる目的をかたちづくり
人を神に近づける。
クリスマスの十一日目に
君のためにのぞみを祈ろう。
心にあふれる豊かなのぞみを。
のぞみは心のあり方をさだめ
進むべきめあてとなり
生きる理想をつくりだす。
クリスマスの十二日目に
君のために愛を祈ろう。
心の底から湧きでる愛を。
くらしのなかで行き交う人に
いつも愛を
あたえることができるように。