7月1日(水)旅の最後の日に
仁摩サンドミュージアムを訪ねました。この日は朝から大雨が降っていて駐車場にも車が全く停まっていませんでした。その日は残念なことに月1回の休館日だったのです。
玄関で休館であることを知った私たちは、模様替えの工事をしているおじさんに「横浜から嵐の日に来たのだから、何とか中を見られないか」と頼み込んだら、関係者が出てこられて、「そうですか、工事中だけど展示だけでも見ていっていいですよ」と快くゆるしてくださった。この仁摩サンドミュージアムは、今回の旅でぜひ行ってみたかったところだっただけに、とてもうれしかった。
そもそも何でこの地にサンドミュージアムができたのか、ひとつはあの竹下ふるさと創生基金がきっかけであること、そしてなによりも仁摩海岸が「鳴り砂」で有名な海岸であることがその理由であるらしい。
「鳴り砂」といえば、7年ほど前に丹後半島を旅したときに、その地にあったことを記憶している。
「鳴り砂」がなぜ鳴くのかという原理の説明があった。
ホームページでは海岸ごとに鳴き砂の鳴き方が微妙に異なっていることを実際に聞くことができる。
さらに、ここのもう一つの見物は「砂時計」である。
直径1メートル高さ5.2メートルの世界最大の砂時計が展示してある。落下する砂の量は直径平均サイズ0.106mmの砂粒が約1トン(推定6400億粒)、ノズルの直径は0.84mmなのだそうである。
砂粒の大きさとノズルの直径は「砂時計」の「標準」なのだそうである。これより大きくても小さくても砂時計は正確に時を刻んでくれないとか。
この「砂暦」という名の「1年砂時計」は12月31日の深夜12時に、としおとこ、としおんな108人の綱引きによって180度回転させるという。
その他にも各地の砂の展示があった。このあたりの海岸は入り江ごとに砂の成分がことなり砂浜の色も違っているのだそうである。地図が印刷された紙のそれぞれの海岸の所に両面テープが貼ってある用紙があった。テープをはがしてそこにそれぞれの海岸の砂を流して貼り付けるという作業をするコーナーがあった。
砂浜の砂の成分を分析していくと、その砂浜の砂の生い立ちや歴史が読みとけるという。川や海岸の石もそういう歴史を秘めているが、砂もまた何千年何万年の悠久の歴史を読み解く手がかりになるというところが興味深い。
posted by mrgoodnews at 23:54|
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こんなところに行きました
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