2012年05月30日

凹凸という漢字の書き順がわかりますか?

東洋鍼灸学校の講師控え室にこんなものがはってありました。
凹凸の感じの書き順です。正しく書けますか?
辞書によって書き順が違うということに気づいた人もいます。

問1 そもそもこれは漢字なのでしょうか?
当用漢字ではありませんが、漢和辞典には載っています。
問2 漢和辞典のなんの部首のところにありますか?
「はこがまえ」というのかな? 「凶」や「函」のしたのつくりです。
問3 何画でしょうか?
「もと3画」で「4画」とも「5画」ともかいてありました。
問4 「凹凸」というのは「おうとつ」と読みますが、では「凸凹」は?
「でこぼこ」なのだそうです。
問5 「でこ」と「ぼこ」とではどちらが出っ張っていて、どちらがへっこんでいるのでしょうか? 「おう」と「とつ」はレンズのおかげでわかりますが………。

「でこ」がでっぱっていて、「ぼこ」がへこんでいるようですね。

答えは「問」の次の行をドラグしてみると出てきます。「白」い字で書いたもので………。

調べていくと「だくぼく」という読み方もあったらしいことを発見します。今はまったく聞かれなくなったが、「あせだくだく」という表現にのこっているらしいです。

こういうものが何気なくはってあるこの学校がなかなか気に入っています。
おかげで一つおりこうになりました。

こちらにもあります
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2012年05月18日

「ソトコト」5月号特集「ソーシャルな子育て」

ふだんはできるだけ本は買わずに図書館から借りて読むのですが、この雑誌「ソトコト」2012年5月号だけはどうしても読みたくて買ってしまいました。
その特集は「ソーシャルな子育て」。この雑誌は「ソーシャル&エコ・マガジン」を銘打っているだけに「ソーシャル」がとてもお好きなようです。
そういえば、SNS(ソーシャル・ネットワーク)をかわきりに「ソーシャル」がはやっているみたいです。この前聞きにいった東大の講演は「ソーシャル・ラーニング」をテーマにしていました。その他にソーシャル・リーディング、ソーシャルな生き方、などなど。
この雑誌の特集には「ソーシャルな働き方」「ソーシャルな買い物」「ソーシャルレストラン」という記事が出ていました。
ところで「ソーシャル」とはどういうことなのでしょうか?

この特集にはこんな説明がありました。
「社会みんなで子どもを育てる!」
「子どもは親を見て育つ」と言いますが、いやいや、親どころではありません。
ちっちゃな体とファンタジーいっぱいの頭をフル稼働させて、
じーっくりとながめているのは、きっと「しゃかい」。
家族、友人、地域。あなたの暮らすコミュニティが、子どもを育てます。
ソーシャルな子育てってどんなもの? 答えはこの特集の中に!


そしてこんな記事がありました。

「バリアが子どもを強くする。きょうは里山へ。」
10年前から里山保育に取り組む、千葉県木更津市の「木更津者会館保育園」。
5歳児のクラスは、保育日数の6分の1にあたる50日近くを、里山の分園で過ごしている。
里山に行けば、子どもたちはなんでも全力投球だ。
力いっぱい走って、転んで、笑って、泣いて。ケンカするのだって楽しい。
そんな不思議な力をもった里山へ、そろそろ出発の時間。今日はどんな1日になるのでしょう。


この里山保育のオキテがあるそうです。

1.本人がやる気になる「縊死する力」を養う。
2.「汚い、臭い、危ない」を排除しない。
3.葛藤体験をして自分の人生を生き抜く強さをもつ。
4.背伸びしないとできない課題をこなす体験をする。
5.ケンカはとことんやって、中途半端に感情をためない。
6.日本には豊かな生態系の里山がある。


こんなページもありました。見出しだけ拾ってみます。

コンピューターにはできない能力を育てる。
読み聞かせは毎日する。
人を感動させられるのも、ステキな感性です。
早期教育では賢い子は育たない。
自らはじめたいと思ったときが、教育のスタート。
「横並びがいい」が子どもの個性の目をつぶす。
コミュニケーション力は「聞く」「共感する」「考える」「励ます」
「お利口さん以外の言葉でほめる。
上手にできたら、何通りもの方法で誉めてあげる。
「問題児」の部分こそ伸ばしてあげる。


と、まあ、こんな魅力的なキャッチフレーズが満載でした。
私が一番気に入った言葉は、

里山は障害だらけ。「バリアフリー」の反対。「バリアフル」だ。
そうした場面で葛藤する体験こそが「自分の人生を生き抜く強さ」を育てる。


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2012年05月17日

いよさんと「手紙−親愛なるこどもたちへ」のポスター

そういえば、もう3年くらい前に次のようなポスターを作って、家の前に掲示しておいたことがあります。この「手紙」の詩は、いよさんの気持ちをよく代弁していると思ったからです。



このポスターを家の前に掲示しておいたら、あのポスターをぜひくださいとご近所の方から申し出がありました。
教会の掲示板にも掲示してくださいと主任司祭に頼んだのですが、あんなに文字がたくさんあるのは誰も読まないよということで未だ実現していません。
でも、読む人もいるのですよね。

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2012年05月15日

有馬晴信公没後400年記念祭に行きました。

キリシタン大名のひとり、有馬晴信の没後400年にあたる5月6日、その記念祭が山梨県甲斐大和において行われました。
約80人ほどの人がこのささやかな集いに参加しました。わたしも主催者の千葉さんから誘われて参加したのですが、ビデオ撮影を頼まれたので、SIGNIS のもうひとりとともにビデオ撮影をいたしました。近いうちにその時に撮影した映像を YouTube にでもアップする予定です。

有馬晴信は、大村純忠、大友宗麟とともに九州のキリシタン大名で、特に天正遣欧使節を派遣した大名として歴史にその名を残しています。
しかし、岡本大八事件に巻き込まれ、この地に流讁の身となり、更に処刑されてしまいます。キリシタンであったことで切腹を拒否し、最期は打ち首となってその生涯を閉じます。最期まで信仰を貫いた一人であったといえましょう。
この式典には、有馬家の末裔にあたる有馬家当主の方、妻の菊亭ジュスタのご子孫にあたるかた、さらにこの有馬家最期の地を守られてこられた方や甲州市教育委員会の方も参加していました。
司式はパウロ会の山内神父、このあたりを司牧されている横浜教区の田代神父も参加されていました。

式の開始のころ激しい雨と風が会場を襲いましたが、やがてそれも上がり、なんとか無事に式典を終了しました。
式典の中で、コウロス神父が書いたイエズス会の報告書のなかの、有馬晴信公の最期の様子の場面を描いた部分も朗読されました。

式後に、甲斐大和市の自然教育センターに会場をうつし、そこで懇親会が催されました。懇親会では有馬晴信を偲ぶスピーチがいくつか用意されていました。特に印象に残ったのは「岡本大八事件」について述べられた話しでした。さらに日本キリスト教史の五野井隆史氏の話も面白かったです。

この催しに参加してもっとも感動したのは、この催しを主催した人たちが高輪教会の婦人会有志の方たちであったということでした。高輪教会は江戸の殉教者とくに原主水ゆかりの教会だったということもあるのでしょうが、それにしてもよくぞここまで作りあげられたことに驚嘆しております。

有馬晴信というキリシタン大名はどういう人物だったのか、もうすこし調べてみたくなりましたが、なかなか人柄と信仰を偲ばせるものが残っていないのが残念です。

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posted by mrgoodnews at 17:18| Comment(0) | キリスト教の歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月02日

「増上慢」と「卑下慢」そして「我慢」

「ゾウジョウマン」と「ヒゲマン」という言葉を聞きました。ちょっと面白い言葉だったので調べてみました。
「マン」は英語の『人』だとばかり思っていたのですが、違いました。「慢」という字です。あの「高慢ちき」の「慢」でした。

もともとは仏教用語です。ここにはこんな風に説明がありました。

仏教で説く煩悩の最大の根元とは三毒という名を持つ『貪瞋痴(とんじんち)』貪(むさぼり)瞋(いかり)痴(おろかさ)です。この煩悩を詳しく示せば、貪瞋痴慢疑悪見です。1.貪(とん)2.瞋(じん)3.痴(ち)4.慢(まん)5.疑(ぎ)6.悪見(あくけん)とは1,(むさぼり)2.(いかり)3.(おろかさ)4.(のぼせ・おもいあがり)5.(うたがい)6.(あやまった見方)です。
この、4番目の「慢」をさらに分類すると
 1.高慢(自分の方が上だと思う)
 2.過慢(同上とほぼ同義)
 3.慢過慢(相手が上であっても同等だと思う)
 4.我慢(自分の考えは正しいという思いあがり)
 5.増上慢(悟った、極意を得たという思い上がり)
 6.卑下慢(劣等感に落ち込む)
 7.邪慢(自分には徳があると思いこむ)  
の七種です。


 この説によれば、「我慢」というのは「おごりたかぶること・自分を偉いと思い他人をばかにする」という意味がありますから、我慢しているというのは自分の思いを素直に表現できずに自分の心を偽っていることになり、イライラや怒りを溜め膨らませる要因になるということなのですね。
 「卑下慢」というのも「慢」つまり「おもいあがり」というのも興味深いところです。つまり「慢」というのはありのままの自分を認めようとしないことなのでしょう。
 この「慢」の反対になる言葉はなんでしょうか? 「謙遜」の「謙」の字か、「遜」の字でしょうか? ところで「遜」という字は何て読むのかな。「へりくだる」でしょうか。「へりくだる」で漢字変換すると」「謙る」も「遜る」もでてきます。

こちらにもあります
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