2013年10月05日

教会の地区別集会の日

 私の教会では、年2回第5日曜日のミサのあと、地区別の集会があります。6つの地区に別れていて、わたしはE地区に属しその世話人をしています。
 この日のE地区の参加者は10人くらいでした。毎回このくらいの参加です。
 お茶とお菓子を用意するのですが、今回用意したおかしは鶴見名物「よねまんじゅう」でした。このお饅頭は「お江戸日本橋」の歌の2番に
「六郷渡れば川崎の万年屋、鶴と亀とのよねまんじゅう」
と唄われている江戸時代からの銘菓です。一時廃れていたのですが、最近また復活していて人気が出てきたおかしだそうです。

yonemanju

 この集まりは、お互いの理解と親睦を深めるためのあつまりですが、いつも取り止めのないおしゃべりに終わってしまうのではなく、分かち合いのようなことをすることにしています。
 地区の役割についての簡単な説明のあと、分かち合いのテーマとして自己紹介がてらに「鶴見のお好きなところ、気に入っているところ」についてあげてもらいました。「よねまんじゅう」をみて思い立ったテーマでした。
 参加していた人は皆思い思いに、鶴見の気に入っている点やお好みの場所などをあげてくれました。
「自分の家の窓からみたゆうやけのそら」
「犬を連れて毎朝散歩する総持寺の境内」
 総持寺という話題が出てくると、最近総持寺が親しみやすくなったとか、まちおこしに力をいれるようになったとかいうことがはなされます。
 ある人が11月に総持寺境内で「夢祭り」とかいう催しが計画されているけれど、そこに鶴見教会も参加してはどうかという提案もなされました。
「台風が過ぎ去ったときにめがね橋からみた富士山」
 この話題が出てきたときには、どこから見た富士山がきれいかという話で盛り上がりました。もちろん私は、自分の家の屋上から富士山が見えると言って皆を羨ましがらせてしまいました。
そのほかにも
「満州園のギョウザは日本一だ」
などというひともあり、いろいろな話題でもりあがりました。
 信仰には直接関係のない話題ではありましたが、なかなか楽しい地区集会となりました。同じ地区の人に親しみを持てるようになったとおもいます。

 教会というと何となく地域社会と疎遠になりがちですが、もっと地域に溶け込む必要があると思います。

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posted by mrgoodnews at 11:53| Comment(1) | 全国教会めぐり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月01日

「結び目を解くマリア」の絵の信心

 カトリック教会にはいろいろな信心があります。中には迷信とかいわれそうなものもけっこうありますが、私はこれは嫌いではありません。
たとえば、なくした物をしたときに「アントニオさま」ととなえると、探し物が見つかるとか。

MusubimeMaria

 新教皇フランシスコは「結び目を解くマリア」の信心を勧めていたと「カトリック生活8月号」に紹介されています。それはこういう話です。

 1986年ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ神父(現教皇フランシスコ)が、ドイツの神学校にいるときにこの絵を初めて見て心を打たれ、この絵はがきを作って、母国アルゼンチンに戻ったとき、配り始めたそうです。友人に描いてもらったこの絵を、ブエノスアイレスで働いていたチャペルに掲げると、より多くの人々の目に触れるようになり、この信心は広がっていきました。この絵が描かれた由来は、さらに時代を遡り、16世紀の、結婚生活がもつれたある夫婦のお話になります。
 ドイツの貴族ヴォルフガング・ランゲルマンデル(1568〜1637)は、妻が彼との離婚を望んでいたことに悩み、英知と経験さで尊敬されていたイエズス会のレム神父のもとに相談に行きました。
 当時のドイツでは、結婚式のときに生涯添い遂げることを象徴的に示すため、ウェディング・リボンで新郎・神父のそれぞれ片方の腕をひとつに結ぶ習慣がありました。ヴォルフガングは今はからみあってしまっていた自分たちの結婚式のリボンをレム神父のところに持って行き、レム新譜はその結び目をときながら聖母マリアに熱心に祈りました。するとその願いは聞き入れられ、ヴォルフガングは離婚を避けることができ、生涯幸福な結婚生活を送ることができたのです。
 1700年、新世紀を祝福されるために、ヴォルフガングの孫のヒエロニムス・ランゲルマンテル神父は画家のヨハン・シュミットに依頼して書かれた絵がこの「結び目を解くマリア」の絵です。


 結婚生活の気持ちのもつれの問題をはじめとして問題がもつれた時に、ベルゴリオ神父はこのマリアに祈るということをアルゼンチンはじめラテン・アメリカ全体そして世界中に広めていったのです。
 こういう信心は私も好きです。迷信とか偶像崇拝とか言われても、こういう民間信仰が生まれ流ことがカトリックの特徴なのかもしれません。

こちらにもあります/a>