私の父は昨年他界しましたが、自動車のエンジニアでした。
昭和30年頃、富士自動車という会社で、フジキャビンスクーターという屋根付きのスクーターを開発していました。ボディーはFRPでできていて排気量わずかに125ccというユニークな車でした。
父の記録によると、この車は106台製造され、90台くらいしか売れなくて生産中止となってしまいました。当時の技術ではFRPのボディは余りに弱すぎたというのが売れなかった原因のようです。
ところがこの車はなんと私の確認したところ、現在3台まだ残っているということです。そのうち1台は小松にある自動車博物館に、1台はトヨタ博物館に、そして残りの1台は個人の所有ということです。
今年の1月にはクラシックカーの展示会に2台展示されていました。また3月に小松の自動車博物館にフジキャビンに会いに行きました。
何とも言えず懐かしさで胸がいっぱいになりました。
私の家族は6人家族でしたが、子供たち4人が小さかったころ、この二人乗りのフジキャビンに家族全員が乗ってドライブに行ったこともありました。交番や警察署の前では、みんな頭を下げさせられたりした記憶があります。
ヘッドライトがひとつでなかなかかわいいデザインで、展示会でも自動車博物館でも人気者でした。
なんと高校の日本史の教科書に写真入りで載ったこともありました。そのキャプションには「おもちゃのような自動車」とありました。
以前よりフジキャビンの記事にて貴方様のblogは存じておりました。
早速ですが最近フジキャビンになる前?のチラシとめぐり会いましたので案内させていただきます。
丁度モーターショーも開催されておりますがあまりに便利になり過ぎるのも如何なものかと・・・
お亡くなりになられた父上様に宜しくお伝えいただければ幸いです。それではまた。
貴重な情報をありがとうございました。
フジキャビンの名前を公募していたなんて、知りませんでした。
さっそく今は亡き父に報告しましたよ。
おそらく今も走行可能な物が生き残っていると思われます。
とはいえ、最後に見たのは大方10年以上も前ですがね。