
MITと同氏が主催する非営利団体「One Laptop Per Child(子どもひとりに1台のパソコンを)」は、子供たちに最大1500万台のテストシステムを提供すべく、ブラジル、中国、タイ、エジプト、南アフリカの5カ国と交渉中だという。
かれは言う。「これは自分の人生で最も重要な仕事だ」「これまでの反応は素晴らしい。その狙いは単純なものだ。これは教育プロジェクトであり、ノートPC製品の開発プロジェクトではない。小中学校を中心に教育環境を改善できれば世界も良くなる」と。
このプロジェクトの目標は、低価格PCの概念を、Linux OSや無償オンライン百科事典「Wikipedia」のような、広範な草の根運動に変えることにあるという。「言うなればオープンソース教育だ。これは重要な問題だ」
提案されたマシンは、500MHzのプロセッサ、1Gバイトのメモリ、そして革新的なデュアルモードディスプレイの搭載が提唱されている。フルカラーモードと、太陽の下でも見える白黒モードという2つのモードで使えるこのディスプレイの採用で、同マシンは「電子ブックにもノートPCにもなる」と、彼は説明した。
1年以内に用意する最初の500万〜1500万台のテスト機の開発に関し、Google、Advanced Micro Devices(AMD)、News Corp、Red Hat、BrightStarの5社がMITに協力していることを明かした。現在の計画では2007年までに1億〜1億5000万台を製造することになっていると、同氏は述べた。
さて、このニュースは本当に「Good News」なのか?
そして、これはどのように、国家や地域の経済行動をかえていくのか?