2006年02月27日

手回し発電機付きパソコンの開発は Good News なのだろうか?

 かつて、私が「情報C」の教科書の執筆に加わっていたときに、教科書に「衛星通信を通じてインターネットにアクセス可能な手回し発電機付きパソコンが飢餓と貧困にあえぐ砂漠の村にやってきた。さてこれをどのように使って飢餓と貧困の問題の解決に役立てられるのか」という問題を掲載しようとした。これこそ「情報教育の究極の課題である」と考えたからである。


手回しPC その究極の課題に応えるPCが、MITのネグロポンテによって発表された。かれはかつてメディア・ラボにおいてパソコンの教育利用についてさまざまな可能性を提案したことで知られている。
 MITと同氏が主催する非営利団体「One Laptop Per Child(子どもひとりに1台のパソコンを)」は、子供たちに最大1500万台のテストシステムを提供すべく、ブラジル、中国、タイ、エジプト、南アフリカの5カ国と交渉中だという。
 かれは言う。「これは自分の人生で最も重要な仕事だ」「これまでの反応は素晴らしい。その狙いは単純なものだ。これは教育プロジェクトであり、ノートPC製品の開発プロジェクトではない。小中学校を中心に教育環境を改善できれば世界も良くなる」と。
 このプロジェクトの目標は、低価格PCの概念を、Linux OSや無償オンライン百科事典「Wikipedia」のような、広範な草の根運動に変えることにあるという。「言うなればオープンソース教育だ。これは重要な問題だ」
 提案されたマシンは、500MHzのプロセッサ、1Gバイトのメモリ、そして革新的なデュアルモードディスプレイの搭載が提唱されている。フルカラーモードと、太陽の下でも見える白黒モードという2つのモードで使えるこのディスプレイの採用で、同マシンは「電子ブックにもノートPCにもなる」と、彼は説明した。
 1年以内に用意する最初の500万〜1500万台のテスト機の開発に関し、Google、Advanced Micro Devices(AMD)、News Corp、Red Hat、BrightStarの5社がMITに協力していることを明かした。現在の計画では2007年までに1億〜1億5000万台を製造することになっていると、同氏は述べた。

 さて、このニュースは本当に「Good News」なのか?
 そして、これはどのように、国家や地域の経済行動をかえていくのか?   
posted by mrgoodnews at 00:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 情報教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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