ゴリラは生まれたときには1.5キロですが、ものすごい勢いで成長し、10年で100キロになります。猛烈な量の食べ物をとるわけです。ゴリラのえさをもっとも効率的に栄養配分を考えて作られたものが「ゴリラケーキ」でした。これを食べさせると飛躍的に長生きできるようになったということです。
ところがこれを食べているゴリラに奇病が発生しました。上野動物園では、自分の手が届く限りの毛を抜いてしまうという症状が出ました。いろいろと原因を調べていくと、どうもやはりこのゴリラケーキにありそうなのです。
野生のゴリラはえさをとるために1日に8〜10時間もの時間を費やしますが、動物園のゴリラはこのゴリラケーキが与えられるとわずか15分で食べられるのです。これが原因となってゴリラが「心の病」を煩ってしまうのだそうです。
そこで、いまではゴリラ舎に行くと、舎内いっぱいに干し草がうずたかく積み上げられ、そこにピーナッツがまかれます。ゴリラはピーナッツ一つを捕るために大変な苦労をして干し草を分けて探さなければなりません。苦労の末に見つけて、ピーナッツ一つにありつけたという、その喜びが心の健康に繋がっているのです。
食べ物を見つけるために苦労するプロセスが大事なのです。合理的にすすめていくと、このプロセスがなくなります。材料を集め、調理をし、あるいはそれができるまで待つ楽しみ、そこから心が育っていくのです。
ついでにもうひとつの話しも紹介しましょう。
チンパンジーは、3年おきに三,四頭の赤ちゃんを産みます。第二子が生まれるころに上の子は三,四歳になりますが、上の子はいわれなくても必ず下の子の子守をするのです。第三子で弟や妹がいないときは、他の親のところに行って赤ちゃんを借りて子守行動をします。
これも前に述べたことがありますが、昔は地域子ども社会がそういう「ちいさな子の面倒を見る」というのはとても大切な時間なのですね。
考えさせられます
ところで,人間もまた本来は自然の一部として自然の中で生きるものですよね。
自然体験をなくしてしまった日本人は「一億総うつ時代」であるといわれています。
私は先月2泊3日の自然体験プログラムに参加してきました。
多分文字化けすると思います(改善方法はいまのところないようです。ココログとdionは相性が悪いと以前mrgoodnewsさんも言っていたけれど本当みたいです)が,トラックバックを3本送ります。