そこで学校のサクラたちを集めてみました。
まずはソメイヨシノ。今年は入学式の前に満開となりました。
同僚の生物の先生によると、ソメイヨシノは実生ではなく、ほとんど全部が接ぎ木や挿し木で増えたものであり、同じ遺伝子を持つクローンなのだそうです。だから同じ条件になると一斉に咲き出し、桜前線を形成するというわけです。
染井村の吉野さんが江戸時代の末期にオオシマザクラとエドヒガンとをかけ合わせて開発したそうで、この方ノーベル賞ものの発明ですね。
次はオオシマザクラ。このサクラの葉から、桜餅の香りを抽出することで知られています。
次はヤマザクラ。サクラの多くは花の方が先に開き、葉は後から出てくるのですが、このサクラは花と葉が同時に開きます。
平安時代に歌われたサクラはこの種類ですね。
本居宣長が
敷島の大和心を人とえば朝日ににほふ山桜かな
と歌いました。
次はベニシダレ。通称シダレザクラの代表的なサクラです。
可憐です。
名前が不明のサクラもあります。
ヤエザクラやボタンザクラはまだこれからですので、それはまた次の機会に咲き出したら紹介しましょう。