信州には石仏石神、野仏、地蔵などがとても多い。
その代表的なものが、修那羅峠の安宮神社の石仏石神群であろう。小県群青木村と東筑摩郡筑北村の境にある修那羅峠付近にある。昨年訪れた時は修那羅峠から20分ほど歩いて登っていったのだが、峠に登ったら車が来ていたので、車で上れる道があることに気づき、今回は車で入ってみた。
ここには880体もの石仏、石神群がある。神社なのに多くの石仏もあるところが神仏混淆のあらわれなんだろう。
1855年、修験者の修那羅大天武という人がこの神社を開いたらしい。この修験者の祈祷が霊験あらたかでそのお礼にと、人びとがこれらの石仏、石神をここに奉納したというのが始まりだという。
そういわれると、これらの石仏石神は素人の手によるものであろう。素朴で民衆の気持ちをよく表しているように見える。