これがすでに存在していた。古い新聞の切り抜きのなかに「本の故郷」福島県只見町の紹介の新聞記事(1994年1月の朝日新聞の「青鉛筆」)を見つけた。
福島県只見町に全国から集まった28万冊の古本を分類した「本の街」が1日オープンした。入館料千円で何冊持っていってもいい「ただ本館」や定価の半額で売る「新書文庫館」などが並ぶ。
山村リゾート会社「たもかく」(0241-82-2944)が造った。痛みのない本を定価の1割で評価、社有の山林と交換をして古本と集めている。
土地の94%が山林と原野の只見町は、紙の原料を送り出す。「本の古里」に本を戻し、多くの人に読んでもらう地域興しの願いもこめる。300万冊の「帰省」が目標という。
さてこの試みはその後どうなったのか、インターネットで「たもかく」を検索してみた。するとまだ存在していたのである。なおもユニークな試みを続行中であって嬉しくなった。
「古本を買う本の街 たもかく」
「山林とラスト」
「本と森の交換」
「手作り家具の製作」
「本の里親」
などなどユニークな試みがいっぱいである。
今度ぜひこの街を訪れてみたいと強く思った。