1993年にコンピューター教室が作られ、そのとき導入したのは Macintosh でappletalk というネットワークが標準で装備されていました。
教室内のMac 25台がネットワークでつながれていたので、これを使って何か面白いことができないかと模索していた時に、こんなことができたら面白いなと思ったことがあります。
これは、残念ながらそういうことを可能にするソフトが見つからず、実現には至らなかったのですが……………。
LOGOというソフトがありました。これは簡単なコマンドを入力して画面上の「カメ」を動かしながら、図形を書いたりするソフトです。なかなか面白いソフトでした。
このカメをスクリーン上に繋がっているパソコンの数だけ投影して、それぞれのカメを自分のパソコンからコマンドを入れて、動かすことができるそういうソフトです。
これを使って、ネットワーク上で「鬼ごっこ」をしたり、サッカーをしたりできないか、そういうソフトができたら面白いのではないかと思ったのですね。
ネットワーク上の鬼ごっこはルールは簡単です。自分のカメにほかのカメが重なってしまったら、鬼になるというのが「鬼ごっこ」です。ほかのカメから逃げ続けると同時にまたほかのカメに重なってしまえばよいというわけです。
これをどういう戦術でいったら勝つことができるのか?を考え出すところが面白いのですね。マウスで動かしながらするのもいいのですが、そうするとネットワーク上のトラフィックが多すぎてすぐにシステムがダウンしてしまいそうです。そこでコマンド方式でコントロールした方がいいように思えます。
このほかにもいろいろな遊びが考えられます。「鬼ごっこ」や「缶蹴り」「手つなぎ鬼」「サッカー」などから「軍事将棋」みたいなこともできるし、遊びを考え出すところも面白そうだし、それぞれにゲームに勝つための戦略や戦術を考えるのも面白そうです。
サッカーをネットワーク上でするくらいなら、外へ出て体を動かしてサッカーをするほうがずっと健康的で面白いのではないかとも思うのですが……………。
でも「これをやってなにになるのだ? なんの役に立つのだ?」「そもそもこれって情報教育なのか?」という疑問には応えられませんでした。
本当は「こういうことをできるようになる」ことから「情報教育」のおもしろさが生まれてくるのではないか、と私は今でも確信しています。