2006年12月11日

「スタディアム」の語源は「スタディオン」

 またまた、今日の昼食時の話しです。昨日書いた「惑星と遊星」の話しをしていたら、ベテランの理科の教員がこんな話しをしてくれました。

「スタディアムの語源を知っていますか? あれはスタディオンから来ています。スタディオンは太陽がのぼりかけて水平線から頭を出した時から、水平線を離れるまでに歩いた距離を示します。その幅が取れるところがスタディアムというわけです。だから語源はギリシャか古代メソポタミアというわけです。」
「そうなんですか。そういえば聖書にもスタディオンは長さの単位として使われていたような気がする。」

 さっそく家に帰って、「スタディアム」「語源」で google したら見つかりました。

 スタディオンの起源は、バビロニアのようです。その長さの定義の仕方がなかなかユニークなんです。
 朝の太陽が地平線にほんのすこし見えたとき、歩き始めます。そして、完全に太陽が見えるようになるまでにあるいた距離――それが、「1スダディオン」なのです。
 これは、なかなか実用的です。太陽に向かって歩いていけば、時間を計る必要もありません。太陽の視直径は約32分の角度(1分は1度の60分の1の角度)なので、太陽がその角度だけ移動するには、約2分かかります。ま、簡単に言えば、2分間に歩く距離が1スタディオンということです。これは、約180mになります。」
「古代オリンピックでは、1スタディオンの直線コースを持つ競技場を使用していました。したがって、1スタディオンが最短の競争距離でした、それ以上の距離になる競走は、走路を往復して行われました。
 スタートラインとゴールラインが石で作られていたおかげで、今でも、その距離を測ることができる場所があります。

  デルフォイ………178.35m
  アテナイ…………184.96m
  オリュンピア……191.27m

など、その長さはかなり異なっていることが分かります。
 やがて、「スタディオン」は、競争そのものを指す言葉として使用されます。そして、今では、競技用のスペースと観覧席が備わっている建造物を指すようになったわけです。

 そして聖書を探してみました。そして見つけました。「イエスが湖の上を歩く」所(マタイ14章24節)にあります。
「ところが、舟はすでに陸から何スタディオンか離れてあり……」とあります。
 またヨハネ11章18節には
「ベタニアはエルサレムに近く、十五スタディオンほどのところにあった。」
とあります。
 まだまだその他にもあるでしょう。 

posted by mrgoodnews at 22:19| Comment(0) | TrackBack(1) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

フルーツパーク
Excerpt: フルーツパークに関する情報案内サイトです!
Weblog: フルーツパークの案内
Tracked: 2007-08-30 15:59
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。