いのちが一番大切だと
思っていたころ
生きるのが苦しかった
いのちより大切なものが
あると知った日
生きているのが
嬉しかった
こういう詩は星野さんでなければ書けない詩だと思った。すごい発見だと思う。書かれているのを読むと、なるほどそうかもしれないとわかるような気もするのだけれど、星野さんでなければなかなか気づかない感覚ではないか。
当然、これを読んだ人は、星野さんに「いのちより大切なものとは何ですか?」と聞いてくるだろう。でも彼はこの問いには答えないことにしているのだそうである。苦しいことや感動することを通して人それぞれ力となるものを感じているわけで、言葉で表すと「そうですか」で終わってしまいます。
言えることは、楽しくわいわい騒ぐようなものからは見つからない、苦しい思いをするから見つかるのではないでしょうか。
星野さんはこう述べています。
さて、この詩を明日中3の生徒に紹介して「いのちより大切なもの」とは何か?という問いかけをしてみようと思っています。彼女たちは一体何をあげてくるでしょうか?
この詩はとても印象的で、何度出会っても、はっとします。