今頃ドクダミの草が、アスファルトの割れ目にはえだしているのをよく見る。
これをよく観察してみると、割れ目に種がこぼれてそこから芽吹いているのではないように見える。つまり、アスファルトを突き破って芽吹いているように見えるのである。
あの柔らかな芽のどこにアスファルトを突き破る剛さ、強靱さがあるのか、不思議である。
以前5月の連休に北海道を訪ねたときに、つくしがアスファルトを突き破って芽を出している光景を見たことがある。今は写真が見つからないが、写真が見つかったら、また紹介したい。これも同様にどこにアスファルトを突き破る強さがひぞんでいるのか、神秘的でさえある。北海道の春の芽吹きのエネルギーは、ここらへんで見るのとはまったく異なった力強さを感じさせるものである。