1973年発行の「こどもの館」という児童文学の雑誌を創刊から1983年3月の休刊まで定期購読していた。この雑誌は探せば押入のどこかに残っているはずである。
この雑誌に連載されていてもっとも気に入っていた本は「かもめ町からこんにちは」(岩本敏男著)で、この本はその後単行本になった。この本の紹介はいずれまた。
また1985年発行の「たくさんのふしぎ」という雑誌も発行以来10年以上定期購読していた。こどもの好奇心をこれほど刺激する本はそうないといえよう。
私はこの本を近くの友人の経営する本屋から届けてもらっていたのだが、この本屋が店じまいしてしまい、それ以来定期講読が止まってしまっていた。
私の学校の司書の先生がやはりこの本のファンで、学校図書館でもこの本を定期講読を始めたのを知って、「創刊以来10年くらいのバックナンバーをもっていて、寄付してもいいよ」といったら、涙を流さんばかりに喜んでいたので、思い切って寄付してしまった。
マーフィーの法則ではないが、本というものは古本屋に売ろうとか、友人に贈呈しようとか、資源ゴミに出そうとかというときになるとむしょうに読みたくなるもので、読み終わってからとか思って、結局手放せなかったりする。「たくさんのふしぎ」もその気持ちをぬぐいきれなかったのだが、とにかく思い切って寄付してしまった。読みたくなったら学校図書館から借りればいいのだ。