
この本は北海道の原野にたたずむ1本の「ニレ」の木を定点撮影をした本である。春の芽吹くとき、夏の緑の生い茂るとき、梢だけのとき、そして冬の雪のなか、1本の木がこれほどに美しく変化するものなのか、感動してしまう。私の定点観測もこの写真集に触発されたところ大である。
この本は福音館の月刊子ども雑誌「こどものとも」の1冊として発刊されたが、その後単行本になった。

しかし、谷川俊太郎の詩よりも、この写真のほうが主役である。詩はこのふたごのきの「ふきだし」にすぎないように思える。
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