2007年08月28日

100円ライターの発火の原理 その2 ピエゾ効果

 最近多くなってきたのが、圧電方式のライターです。電子ライターなどとも呼ばれています。
 これの着火方式はガスコンロなどでも使われていて、摩耗せずに半永久的に使えるところに特徴があります。

 これは、ある物質に外力を加えて変形させると、その大きさに比例した電場が内部に発生し、逆に、電場を加えて分極させると結晶が歪みます。前者を圧電効果(ピエゾ効果)、後者を電歪と言い、いずれも19世紀の終わりに、ジャックとピエールのキュリー兄弟によって発見されました。着火用の圧電素子の場合、バネを使った衝撃で大きく変形させることによって電気的パルスを作り、火花放電を起こさせています。圧電体としては、耐久性に優れたチタン酸鉛・ジルコン酸鉛・ニオブ酸マグネシウム酸鉛のセラミックスが用いられるそうです。水晶や電気石は、古くからピエゾ効果があることが知られていて、ピエゾ効果の高いチタン酸バリウムなどは、ガスコンロや電子ライターの点火部などに利用されています。

 なお、圧電素子は、着火目的以外にも、圧力センサーや発信器などに利用されています。
 最近はピエゾ効果を持つフィルムも開発され、これがスピーカーに応用されるようになっているそうです。
 クォーツ(水晶)時計とは、水晶のピエゾ効果を元にした時計。

 「ピエゾ」とは、ギリシア語で「圧する」という意味です。

 ところで「電気石」とはなんだろう? どこかの岩石博物館で見たような気がする。
 またまた、疑問が発展していきます。これについてはまた。

 
posted by mrgoodnews at 23:41| Comment(0) | 科学のおもしろさ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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