2007年10月16日

イヌサフランという花の不思議

 学校の職員控え室に誰が持ってきたのか、イヌサフランの花がひっそりと咲いていました。

イヌサフラン よく見ると、この花は球根から直接花芽が出てそこから花を咲かせています。しかもその球根には水もなく土もなく、ただ花瓶に置いてあるだけなのに、そこから花が咲き出しているのです。
 生物氏によると、球根の中にある栄養分だけで蕾ができ、花をつけるのだそうです。

 実はこの球根はコルヒチンというアルカロイドを持っていて。有毒植物なのですが、このコルヒチンは,細胞分裂を阻害する作用があることでも知られています.これは,コルヒチンが微小管(チューブリン)の重合を阻害し,紡錘糸が形成されなくなるためです.
 この作用を利用して、種なしスイカを作るときに使われている物質です。同じ染色体を3つもっている「三倍体」とかいう細胞で、ここからは種が生まれないのだそうです。
 自然界には「3倍体」の植物はいくつかあります。たとえばバナナ、そういえばバナナには種がありません。これはバナナが持つ細胞は「3倍体」なのだそうで。
 彼岸花も「3倍体」だそうで、そういえばタネがない。
posted by mrgoodnews at 22:59| Comment(0) | 植物・鳥・小動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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