2007年10月28日

英語辞典の「カラスムギ」の説明

 10月25日の毎日新聞「余録」にこんなことが書いてあった。

 史上初の英語辞典はカラスムギをこう定義する。「穀物の一種で、イングランドでは馬に与えられ、スコットランドでは人を養う」。実は独力でこの辞書をつくった文学者サミュエル・ジョンソンが、嫌いなスコットランド人をこき下ろそうと書いた解釈であった。
 これにはジョンソンの弟子のスコットランド人、J.ポズウェルがまぜかえした。「だからイングランドの馬は立派で、スコットランドは人間がすぐれている」。

 なかなかみごとな「ツッコミ」である。
 毎日の「余録」子はこういうコラムをよく書く。歴史上のトピックスを紹介して、これを現代に結びつけるたぐいのコラムである。実に多くのいろいろなトピックスが紹介され、その博学ぶりに頭が下がる。
 今回は、このトピックスから、10年ぶりの「広辞苑」の改訂が発表され、「うざい」「逆ギレ」「イケ面」などの若者言葉や「カミングアウト」「リベンジ」などのカタカナ言葉があらたにくわえられたことと結びつける。

 かつてはこういうコラムの展開は「朝日」の「天声人語」子のお家芸であったのだが、今では「余録」子にすっかりお株を奪われた感じである。

posted by mrgoodnews at 22:40| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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