2007年11月17日

「あし(葦)」はなぜ「よし」というのか

 「人間は風にそよぐ葦である。しかも考える葦である」こういったのはパスカルでした。

 葦はイネ科の多年生草で川辺に生えるススキによく似た植物です。ところがこれは「ヨシ」ともいいます。「ヨシの随から天のぞく」は「見識が狭いこと」をいいますがあれです。
 辞書を引くと「ヨシ」は「アシ(葦)」の忌み言葉と書かれています。「あし」が「悪い」の「あし」に通ずるとしてこれを嫌いあえて正反対の言葉を使っているのです。

 こういう忌み言葉って結構ありますね。
「するめ」のことを「あたりめ」、「すりこぎ、すりばち」のことを「あたりばち、あたりこぎ」といって「する」という「忌み言葉」をさけて「あたる」をよく使います。ばくちの「する」は「損をする」ということできらっていました。
 そういえばわたしが印刷工だった時に、「紙を刷る」というのを嫌い「紙を通す」とか「紙に当たる」とか言いかえていました。

 結婚式の時に「切る」とか「分かれる」とか「終わる」という言葉を禁句としていたから、「お開きにする」とか「ケーキの入刀」とか言いかえています。

 また受験生には「落ちる」とか「滑る」とかいうことばは禁句でした。

 まだまだありそうです。気がついたら教えてください。
posted by mrgoodnews at 00:43| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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