2007年11月23日

黒板消しの達人を目指して修行中

 学校での教員の仕事に掃除監督というのがある。本当は生徒たちが掃除を終わったときに、呼ばれて掃除が行き届いているかをチェックする仕事なのであるが、わたしは生徒と一緒に掃除をする。終礼がながびいて、掃除当番の生徒が来るのが遅くなると、一人で掃除を始めてしまう。時には生徒が来るころには掃除があらかた終わっていたりする。
 家ではあまり掃除をする時間がないので、掃除することは少ないのだが学校ではよく掃除をしている。掃除をするのが好きになったのである。

 中でも好きなのは、黒板拭きである。黒板拭きは学校中で一番うまいと自負している。もはや達人の域に達しているのではないかと思う。生徒からもときどきほめられる。
 わたしが担任をしていたクラスに、黒板拭きがやたら好きな生徒がいた。そしてめっぽううまかった。黒板拭きは本当はその日の日直の仕事なのだが、彼女は授業が終わると、かならず黒板をふく。そのためにその教室はいつも黒板がきれいだった。その教室に行くのが楽しみにしていた先生も多かったくらいである。彼女は黒板消しにいのちを懸けているといっていた。

 その生徒からも教わったのだが、黒板拭きのコツがいくつかある。
 まず、黒板クリーナーをきれいにして、黒板消しのチョークの粉をよく吸い取るようにしておき。こまめにクリーナーで黒板消しをきれいにしておくこと。これが第一である。
 つぎに、消すときは横一筋に消すこと。わたしの場合には右から左へ同じ方向に消す。帰りも消せば効率的でいいではないかと言われるが、なぜかそれではあまりきれいにならない。
 黒板消しは斜めにもち、辺に力を入れて消す。同方向に消していき、2回目は少し角度をたてる。これは図解して示さないとわかりにくいかもしれない。この方法だと粉が飛び散るということが少ない。

 黒板は乾燥している方が消しにくい。適度に湿気が必要である。
 一度ではきれいにならないときは、今度は上から下へ縦一筋に消していく。

 ともかくきれいな黒板はとても気持ちがいい。
 そしてそれをするほうも気持ちがいい。ちょっと工夫して丁寧にすればすぐにきれいになるので、精神衛生上もとてもよいように思える。何よりもその教室の生徒やその黒板を使う先生に喜ばれるところがとてもいい。
posted by mrgoodnews at 23:23| Comment(0) | 教育・学校・授業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。