2007年12月11日

谷川俊太郎「ここ」という詩

「今中学生に贈りたい70の詩」(木坂涼・水内喜久雄編著 タンポポ出版刊)を読んでいたら、こんな詩に出会いました。

  ここ     谷川俊太郎

どっかに行こうと私が言う
どこ行こうかとあなたが言う
ここもいいなと私が言う
ここでもいいねとあなたが言う
言ってるうちに日が暮れて
ここがどこかになっていく


 短い詩です。最後の「ここがどこかになっていく」というフレーズがとてもいいですね。
 解説によると
「ああ、こんなこともあるね。でも、何だかあったかいね、ほっとするね、いろんな思いが頭をよぎります。ある住宅会社のテレビCMでこの詩に初めて出会いました。なるほどと思いました。

 どこか行こうと言っても結局は「ここ」がいいのです。「ここ」よりいいところはそうそうあるわけではない
posted by mrgoodnews at 21:34| Comment(3) | 詩、歌、祈り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
始めてコメントさせていただきます。
いい詩ですね、二人にとって
「ここ」は彼方か君がいるところ、
やさしい気分にさせていただきました。
Posted by aki at 2007年12月13日 22:13
ととも温まる詩ですね。きっとこことは理想の世界なのでしょうね♪
Posted by しんのすけ at 2012年04月09日 01:02
ととも温まる詩ですね。きっとこことは理想の世界なのでしょうね♪
Posted by しんのすけ at 2012年04月09日 01:04
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