2007年12月13日

「徳、孤ならず。必ず隣有り」有隣堂と山手英学院

 横浜のローカルな書店に「有隣堂」という書店がある。最近は秋葉原にも進出したとか。今日の昼食時の話題はこの「有隣堂」であった。

 私が小学生だったころ、山手英学院という予備校に通っていた。そこの行っていた模擬試験で10位以内にランクされると「有隣堂」の図書券がもらえたとか、わたしは残念ながらそれをもらった記憶がない。生物氏はもらったことがあるという。彼は小学生の時は秀才だったんだ。
 山手英学院は京急の日ノ出町にあり、そこに行くついでに伊勢佐木町の有隣堂本店によくいって、顕微鏡や理科の実験道具のショウウィンドウをものほしげに指をくわえながら見ていたものである。
 聞くところによると、山手英学院と有隣堂の経営者は兄弟だったとか。

 山手英学院で教わった先生に香取草之助という先生がいた。理科や算数を教わった記憶があるが、この先生の授業は面白かった。google してみるとこの先生、今は東海大学の副学長をしているらしい。専攻は教育学のようだ。どうりで授業が面白かったわけだ。あのころ(もう50年近く前になる)は予備校講師をしていた。

 ところでこの「有隣堂」の語源は「徳、孤ならず。必ず隣有り」という「論語」の言葉にあるのだと漢文氏から教えられた。
 つまり、徳のあるものは孤立することはない。かならず隣に誰かいるものである」という深い意味を持つ。

 出版社や書店の名前にはこういう由来を持っているものが結構あるらしい。
 三省堂とか有斐閣とか、小学館もそうらしい。

 
posted by mrgoodnews at 23:28| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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