あのときは4月頃から9月頃までに見られて、秋になるといつのまにか姿を消すと書いているのですが、最近はどうも違うのです。冬にも見るのです。しかもかなり大きく育っていて、大きいのは体長40センチくらいあります。
ボラは周縁性淡水魚といって、本来は海水魚でありながら汽水域(淡水と海水が混じる水域)で生活したり、一次的に淡水域に進入する魚だと書かれているのですが、どうもそうではなくなっているようで、淡水域に住みついてしまっているようです。
下流に堰みたいなものができて回遊しなくなったのではないかと推測されるのですが、実際はどうなのでしょうか?
ボラの卵巣を塩漬けにして天日で乾燥したものが「からすみ」で珍味とされています。
しかし、ボラの産卵場所は不明で謎に包まれているのだそうです。ときどき対馬海峡などの流れの速い暖流の沖で群をなして泳いでいる姿が確認されるとのことです。
河や浅瀬に棲むボラは、海藻や藻を泥と一緒に食べているので、泥臭くておいしくないらしいです。しかし、刺身で食べているところもあるようです。