ことしは３月１０日に卒業式がありました。
卒業式自体は、何の変哲もない普通の「厳粛」なものです。
卒業証書授与式にはじまり、皆勤賞の表彰、聖書朗読、校長による卒業生への言葉、来賓祝辞、卒業生の歌「信仰」、卒業生を送る歌「愛」という式次第です。
変わっているといえば、卒業生、在校生の歌でしょうか。ロッシーニの「信仰」「愛」が歌われます。ロッシーニにはもうひとつ「希望」という歌がありますが、これは入学式の時に在校生が歌います。
これがけっこううまいのですね。
なにせ、合唱祭は高校、中学別にあるし、中学音楽部は合唱連盟のコンクールで、全国大会の文部科学大臣賞をもらうくらいだし、高校音楽部も関東大会金賞ものです。
クリスマスミサでは、管弦学部の伴奏付きの「ハレルヤコーラス」が全校生によって歌われるくらいだし、本校の合唱のレベルはきわめて高いと思います。
しかも全校での練習は、わずかに１時間くらいの練習が２回しかないのに、３パートに分かれて歌うのですね。
いつもなかなかみごとだと感心していますが、これもいよいよ聴き納めとなりました。
もう２０年前になりますが、卒業生が「あおげばとおとし」を歌わせてほしいといってきたときがありました。でも当時の校長は「あおげばとおとし」の「身を立て名をあげいざ励めや」というセリフが、本校の精神と合わないとかいう理由で、これをきっぱりと拒否していました。仕方なくその時の卒業生たちは祝賀会でロック調にアレンジして歌っていましたが……………。
あの歌のほうが「泣ける」という理由だったようです。
卒業生にはみなで涙を流しておいおいと泣きたいという欲求があるようです。
「卒業生の言葉」や「歌」の間には、目頭を押さえている生徒も多いし、学年によっては「卒業生の歌信仰」が歌えなくなってしまう学年もありますが、おおむね静かで厳粛な卒業式になります。
そこで、ロッシーニの「信仰」「愛」「希望」の歌詞を以下に紹介しておきましょう。
信仰
心悩みて苦しむ時
寄る辺無き身の 頽るる時
煌めく光 地の果てより
輝き照らす、我が心を。
この光こそ 神の賜える信仰の火よ
み神の賜える 信仰の火よ。
疑いは去り 我が行く手には
喜びの宴 我を待てり。
光はいづる。地の果てより。
ほとばしるごと 我に迫りぬ。
光の光、知恵の知恵よ。
光の光、知恵の知恵よ。
愛
愛に満てる我が主よ
汝が御手に抱かれて
友となりし我らは
苦しみを分かち合わん
愛に宿る主なる神
貧しき者に望みを与とう
愛に満てる心は
世に光をもたらさん
愛に満てる我が主よ
汝が御手に抱かれて
友となりし我らは
苦しみを分かち合わん
汝が光覆う所
憎み争い後を絶ちて
永久に知らす主の愛
戦いをうち沈め
憎み争い後を絶たん
愛に満てる我が主よ
汝が御手に抱かれて
友となりし我らは
苦しみを分かち合わん
愛に宿る主なる神
貧しき者に望みを与とう
希望
聖なるかな 我を守る
望みよ わが主よ
悩める我を救いたまえ
涙にみてる 悲しみの心をば
ぬぐい去りて 喜び満たしたまえ
心をば 喜びに満たしたまえ
よろずのもの なれを仰ぎ
いのりまつる わが主よ
聖なるかな わが魂の光なる
我を守る望みよ
涙に打ち沈む心より
憂いをば取り去り
喜びを与えたまえ
けっこう「宗教臭い」歌詞のうたですが、カトリック学校ではよく歌われている歌のようです。
この歌を歌っている学校がありましたら、お教えください。
長い間の勤務、ご卒業おめでとうございます♪先生に教わった生徒さんたちは幸せだなぁと、時折授業の内容が記されている文面を読ませていただき、思っておりました。
さてロッシーニのこの曲は、私が○十年前に母校在校中に歌っていました。残念ながら卒業式ではございませんでしたが・・・。
また、今日、母校の聖堂を修復し、リニューアルするために卒業生が感謝ミサを行ったのですが、その後のミニコンサートでも、この曲が歌われました。ともに口ずさめたことに感謝した次第です。昨年は、娘の学校（カトリック）の母の会のコーラスでもイタリア語で歌いました。
私の友人のお子さんの名前は、この曲から「信（まこと）」「望（のぞみ）」とつけ、「愛」までに至らなかったという笑い話まであります♪・・・ということで又訪れさせていただきます。
「ロッシーニ 信仰 希望 愛」で検索したところ、ここのサイトに行きつきました。
だいぶ前の記事ですが、コメントさせていただきます。
わたしが中学高校を過ごした母校はプロテスタントですが、卒業式に同じような形でこれらの曲を歌いました。涙鼻水流しながら。。。
さてなぜこの歌を再び調べ始めたかと言うと、
私事ながら、今年3月に結婚式を挙げるのですが、
その際に皆で「愛」を歌いたいなぁと思った次第なのです。
YouTubeで聴いてみたところ、前奏だけで涙があふれてしまいました。
やはり宗教曲って対象が一点に絞られている分、とても濃い深いものですね。
突然失礼いたしました。
私の学校でも卒業式は「信仰・希望・愛」でしたので、検索していてこちらに辿り着きました。他にもこの歌を歌う学校がたくさんあるんですね。
残念ながら私たちはそんなに上手な合唱ではありませんでしたが（苦笑）同じようにクリスマスにも「ハレルヤ・コーラス」を歌っていました。懐かしいです。
主旋律のみを斉唱で歌ったのですが、途中までであったことがわかりました。
歌詞も訳がわからず歌っていたのですが、こういう意味だったんですね。
長年のモヤモヤがすっきりしました。
ありがとうございました(__)
ちなみに都内のカトリック系の学校でした。
わたしの母校(九州のカトリック スクール)
ではクリスマス会の日に、合唱部が「３つの聖歌」
として歌っていました。
じつは最近まで、この３つの聖歌の名がおもいだせず、
合唱部に所属してた友人にきいたところ、
ロッシーニの「愛、希望、信仰」とおしえてもらい
このサイトにたどりつきました。
いまでもクリスマスの時期になると、
この３つの聖歌をおもいだして
懐かしい気持ちになります。
今回初めて歌詞を日本語で知り
いっそうこの３つの聖歌が好きになりました。
ありがとうございました。
ちなみにわたしは演劇部でしたが、演劇部は毎年恒例の
聖誕劇を披露していました。
本日学校からの会報が届き懐かしくなりYouTubeで聴こうと思い検索していたら、こちらに。
私の母校ときっと同じかとおもいます(*^^*)
卒業は二十数年前ですが…
懐かしい歌を口ずさんでいたところ、歌詞が「？？？」となって検索していてたどり着きました。
私はプロテスタント系のクリスチャンスクールでしたが、聖歌隊では3つのうちのどれかを1年おきぐらいに歌っていました。
入学式、創立記念日、クリスマス等場面はさまざまです。
母校だけかもしれませんが、聖歌隊で歌う曲に関しては、あまりカトリックとかプロテスタントとか区別していなかったように思います。
お目汚し失礼いたしました。