2008年05月16日

テンナンショウに受粉する虫の物語


テンナンショウ これも「森の散策」でよくみかけました。鎌倉の十二所でも城廻の七曲でもよくみかけます。
 別名マムシグサともいわれます。茎の部分の柄がまむしに似ているからなのか、花の形状がまむしが頭を持ち上げた姿に似ているからなのか……………。
 サトイマのなかまである。まえに「サトイモの芽?」という写真を紹介したが、これはテンナンショウかもしれない。
 コンニャクイモもこのなかまだろう。

 雌雄異株で、雄花と雌花の区別の仕方も教わりました。ウィキペディアには次のような説明が載っていました。この話はガイドの原島さんからも聞きました。

 この花にはキノコバエ科やノミバエ科などの小昆虫が誘引され、付属体と仏炎苞の間の隙間を通過して花の周囲の部屋に閉じ込められる。雄花ではこの部屋の下部に雄しべから出た花粉が溜まっており、閉じ込められた小昆虫は花粉まみれになる。雄花の仏縁苞の合わせ目の下端には小さな孔状の隙間があって、花粉をつけた小昆虫はここから脱出する。雌花ではこの穴がないため、閉じ込められた小昆虫は外に出られず、いずれ死亡する。この雌花に閉じ込められた小昆虫の中に花粉を体につけて雄花を脱出してきたものがいたときに受粉が成立する。


 雄花には、花粉にまみれた虫が脱出するところが用意されているが、雌花からは脱出できず、雌花に受粉したその虫は閉じこめられてやがて死んでしまう。その虫の死骸が養分となるとこれはもう食虫植物であるが、そこまでは進化していないそうな。
posted by mrgoodnews at 23:42| Comment(0) | 植物・鳥・小動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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