じつは、私の家の外壁のペンキがはげてしまって、それを DIY でやってみようと、今「塗装入門」の本を集めて調べているところなのです。
内装を変えるときなど、ペンキがよけいなものに付かないようにプラスティックのカバーを掛けて保護することという意味で使われます。
たしかもともとは「病気から回復するように、健康に気遣う」ことという意味だったのに、こういう使われ方をすることに若干の違和感を感じます。
そこでさっそく「広辞苑」で調べてみました。
1.生命を養うこと。健康の増進をはかること。衛生を守ること。摂生せっせい。方丈記「つねにありき、つねに働くは、―なるべし」
2.病気・病後の手当をすること。保養。太閤書簡天正14年「よくよく御―候べく候」。「―につとめる」
3.土木・建築で、モルタルや打ち終わったコンクリートが十分硬化するように保護すること。また、建築中に、材や柱の面・角に紙を張る、砥との粉を塗る、プラスチックのカバーをかけるなどの保護、広くは工事箇所の防護をすること。
4.植物の生育を助成・保護するために、支柱・敷藁しきわら・施肥などの手当をすること。
建築では、たぶん「コンクリートが固まるように塗った部分を保護すること」というような意味だったのでしょう。コンクリートが生き物のように扱われているのですね。
でも、それが塗装部分ではないところを保護するために使われるようになったところがおもしろい。
こんなところにおもしろさを感じるのは、私だけかもしれませんが…………。