友人の絵を紹介したなら妻の絵も紹介しなければなるまい。
6月12日から22日まで上野の東京都美術館にて開催されている「新構造展」に妻が「華やかな花たち」という油絵を出品した。彼女はこの「新構造」の会員で毎年ここに出品している。
彼女はこの絵画展の案内状をたくさんの友人たちに送っていた。たった1点の絵のためにはるばる上野まで足を運んでいる友人がどれほどいるものかと、多少懐疑的であったのだが、ある友人夫婦が初日にいくからというので、私たちも初日に行くことにした。
500点くらいある中から、妻の絵を探すのはなかなか大変なのだが、部屋の隅に展示してある彼女の絵を見たとたんに「恥ずかしい」と言い出す始末。
確かにその絵は技術的にはまだ未熟なのであるが、しかしこの絵はまわりの絵に比べて飛び抜けて明るい絵なのである。まことにもってその絵のタイトルどおり(実はこの絵のタイトルは私が付けた)の絵なのだ。
2005年の絵に比べても、あまり代わり映えがせずに進歩がないようにも見えるが、この明るさだけは前よりも輝いて見える。