この木は何だろう?とずっと思い続けてきた木が「樹木図鑑」をみていたらやっとわかりました。この木を鶴見で見たのは4月25日で、さらに5月17日に「21世紀の森」でもみつけました。
ちょっと季節はずれになってしまったのですが、やっと見つけた喜びに8月になって紹介することにします。
この木は「チャンチン」という名前の木です。漢字では「香椿」と書きます。センダン科で中国原産、高さは20mにもなります。新芽の色が特徴的で、赤紫から淡紅色に変化します。
赤褐色の材はやや粗いが特徴的な色を生かして建物の内装材や楽器、桶に使われるとか、箱根の寄せ木細工で茶色の色を出すときの材になるそうです。
ところでこの木がおもしろいのは、この木は「唐変木」ともよばれているそうです。「とうへんぼく」というのは、日本語では「わからずや、偏屈、まぬけ」なことをいいますが、この木がどうしてわからずやなのか………。また新たな疑問が湧いてきました。
ついでにこの木の名前には「椿」という漢字が使われていますが、この漢字には「春の椿事」とか「椿説弓張月」とか「ちん」と読む例があります。これもなにかいわれがありそうです。