
1980年代にロシア人観光客が多く訪れたので、その名があるという。
そこに行ってみなはおみやげ探しに夢中になった。仏像などの工芸品や衣類などを売っている店が多かった。

この石はどこでつくられたのかと聞くと「わからない、たぶんタイではないか」と応えていた。

私はこれは天然石を磨いてつくってつくったものだと思っていたのだが、日本に帰って調べてみるとこれはガラスの加工品であるようだ。
このキャッツアイ・ガラスはよく見ると光の加減でたてに白い筋が表れる。これがねこの目のように見えるのでこの名が付いたのだという。
このような光りの現象をキャッツアイ効果(シャトヤンシー効果)というのだそうだ。「宝石内部に存在する平行に発達した繊維状結晶または管状包有物等からの光の反射によって生じる猫の目のような光彩効果」と書いてある。
よくシャンプーのCMなどで髪の毛に白い筋状の光りが表れるのがこのシャトヤンシー効果であるらしい。
このキャッツアイ効果を持つ鉱物に、クリソベリル、トルマリン、アパタイト、オパール、ウレキサイト、などがあり、タイガーアイという名の付いたものもある。天然石のものはこういうふうに安くはないようである。
カンボジアのほかの若い人に聞いたら、それは4ドルくらいで買うことができるよといわれた。
カンボジアのお金は1ドルが4000リエルになる。高額のものはほとんどドルで払い、おつりとしてリエル紙幣が戻ってくるのが普通なのだそうである。コインはまったく見なかった。
それからホテルにあったタバコはなんと日本のマイルドセブンであった。空港などでも売られていたのもマイルドセブンが多かったのには驚いた。しかしカンボジア人でタバコを吸っている人はほとんど見かけなかった。