扶桑社のホームページにでていた「あらすじ」です。
春めいて来たある朝、突然、幼なじみの高倉から電話があった。「オレ、肺がんであと三ヵ月って医者に言われてん。それにしても四十七やで。ちょっと早すぎると思わへんか?」 すべての物事を判断する基準が「オモロい」か「オモロない」かだった高倉。 とにかくコイツが死ぬまで、オモロくせんとイカンと思った僕は「おえ!高倉、葬式の最後に死んだ本人がビデオで挨拶するってオモロいと思わへんか?」と言うと「おお、オモロいがな!そんなんやってくれんの?やろう! やろう!」と言う事になり・・・・・・。子供の頃の一大イベント「大阪万博」の想い出とともに綴られる、可笑しくも切ない友情物語。
ガンの宣告を受けて、人が死にゆく過程をこんなにオモロク語った本はないと思います。そして友人たちのバカ騒ぎに囲まれてこんなに幸福に死を迎えられることもないのではないかとも思うのです。
そういう意味で画期的でちょっとショッキングでした。これが友情というものなのでしょうか。持つべきものはやはり友だちなのでしょうね。
それはそうと次の予約が5人も入っているので、すぐに図書館に返さなくては。
こんなに予約が入っている本が横浜市立図書館全部ににたった2冊しかないというのは問題のような気もするけれど……………。