前の学校にいたときに、例の生物の先生がこんなことを言っていた。
秋から冬にかけて、鳥たちが食べる木の実は、最初は赤い実で、それがなくなると次が黄色の実で、それも食べつくしてしまうと最後に黒い実を食べるというのである。そうかなと思えないところもあるのだが、この話はもっともらしい。
ここのところ黒い実がよく目につくので、今回はそれを集めてみた。

まずムクノキ。
これは前にも紹介したことがある。よく探してみるとこの木は結構あちこちにあり、その木の下を見ると黒い実がたくさん落ちている。この木の実は甘い味がして鳥もよく食べると見えて、あちこちにこの木が小さく芽生えているのを見る。

クスノキ。この木は大木が多く、木の上の方で実をつけるのであまり目立たない。この写真は歩道橋の上から撮影したものである。こうやってみると緑と黒のコントラストも悪くない。ヤブニッケイもこれに似た黒い実をつける。

シャリンバイ。私の家の垣根にある木である。花もつけていて、花期が長く、実と花が同時につく。この果実は熟すと多少白い粉をふいた黒色になり、樹木図鑑には食べられるとある。樹皮に多くのタンニンをふくみ、エキスは染料に使うとのこと。

イヌツゲ。モチノキ科。枝の萌芽力が強く刈り込みがきくので庭木としてきれいに剪定することができる。ソロバンのたまや印章、櫛に使われるツゲはツゲ科で、石灰岩地に好んで生え、成長が遅く材質が堅い木である。

ヒメヤブラン。ユリ科。この実は熟すと光沢のある美しい黒い実をつける。街路樹の下草として植えてあるのを見つけた。花は7〜8月にピンク色で半開きで上を向いてつける。
オオバジャノヒゲとよく似ているが、こちらは、花が白く下向きに花をつけ、実もコバルト色の実をつけるので区別できる。
posted by mrgoodnews at 01:01|
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