今年の1月1日の日経新聞の正月特集のページに、メーカーズドリームという広告集があった。メーカーの夢を52×65ミリのスペースに描いた広告が全部で70社載っていた。読者にどれがよいかというアンケートをさせるという趣旨であったが、私はそのときは見落とした。
この狭いスペースで夢を描くというのはなかなか難しい課題であるが、でも結構おもしろい広告もあったので、このなかから6点を選んでみた。
左上は「地球快適化研究所」というコピーと写真の組み合わせがなかなかよいと思った。このコピーでインターネットで検索したが、見つからなかった。会社が立てたスローガンというよりも広告のコピーライターが考えたスローガンだったのであろうか?
左下の「屋上緑化」の会社の広告は「風」の文字ナナメにひっくり返っているところがいいのだろう。屋上緑化は風対策がいちばんの問題なんだと気づかせてくれた。
下中の広告は、高吸水性樹脂(紙おむつなどに使われている)の保水力を使って砂漠緑化に取り組んでいるというメッセージが興味深い。それで、高吸水性樹脂、砂漠緑化という二つのキーワードで検索してみたら、確かにそういう記述がたくさんあって、なるほどと思った。ただこのメーカーのホームページではなかった。この詳しい説明があったらよかったのにと思わせる。これは調べてみたらおもしろいだろう。
下右の広告が、私はいちばんだと思う。この「ナケレバ、ツクレバ。」というコピーがいい。このなかに「クレハ」というメーカー名も隠れているし、この開発精神がこの短い言葉に熱っぽく込められている。さらにこれを検索してみたら、クレハの会社のホームページに行き当たるし、またこのコピーを使った中吊り広告もあるらしい。
というわけで、これらのアイディアをうまく盗んで私もポスターを作ってみたくなった。