まずは KOKUYO の Wammy というおもちゃである。
「まげて、つなげて、カタチが見つかる新感覚ひらめきブロック」とある。
構造的にはきわめてシンプルなかたちのユニットがある。これはまげることができ、さらに四隅にあるポッチをはめてつなげることができる。これをまげてつなげていけば無限に造形の世界が広がっていく。

それは幼児から高齢者までだれでも遊べるし、それぞれのレベルで創造性や手先の器用さやを鍛えることができる。
「こーしたらどーなる」の試行錯誤が容易にでき、それを積み重ねると「どーしたらこーなる」がわかってくる。
たとえば美しい球状のものを作るにはどうしたらいいのかをいろいろなモデュールを組み合わせて試行実験をしていける。失敗したらすぐに元通りに戻すことができる。

このパーツを作っているプラスチック素材もなかなかのスグレモノだと思う。けっしてちぎれたり切れたり避けたりしない堅牢さをもち、しかもやわらかくしなやかで軽い。こういう素材を作り出した化学とこれをこういうカタチのものに仕上げた開発者の頭脳に敬意を表したい。
いよさんにはテキストにあるカタチをすこしずつつくっていくという課題が与えられる。少し難しいようだが、あきてきたら、できたものをはずして元に戻すことをさせてもいい。これだけでも手先を動かすよいエクササイズになる。
「コクヨのヨコク」という名コピーのCMで有名な事務機器メーカーであるが、こういうおもちゃの開発もしているというところも「おぬし、なかなかできるな」の注目企業である。