そのよい旅だったことのわけをいくつか紹介しましょう。
1.平戸の魅力を充分すぎるほどに体験できたこと。ただの観光ではなく「体験としての旅」でした。どういう「体験」であったのかは少しずつ紹介できたらと思います。
2.たくさんのブログネタを仕入れることができた。これも旅の充実度を示す指標です。
3.平戸の人びととの心暖まる交流がありました。平戸の方に紹介されたコースが、平戸に住んでいる方たちにとって最上級の平戸の魅力を体験してほしいという願いのもとに組まれたコースであり、それを体験した私たちがそこで何を感じ、何を得たのか、どうしたらもっと良い旅となるかについてを平戸のコースを考えていただいた方々と分かち合うことによって、双方を豊かにできる交流をすることが出来ました。私たちは平戸の方々から、多くの贈り物をいただいたし、また私たちも平戸の方々に多くのものを分かち合うことによってそれに応えるだけの「恩返し」ができたと思います。
4.平戸でしか味わえない良きものが豊かでした。「勇魚とり」「オラショ」「かくれキリシタン」「漁師体験」「教会めぐり」「虫愛ずる神父」「鉄川与助」……………。
5.もう一度平戸を訪ねてみたいと思う旅でした。修学旅行で旅をすることについて、それを受け入れる現地の方たちにとって、その修学旅行を誘致する時のもっとも大きな効果は、またここを訪れてみたいと思う生徒がどれくらいいるかどうかによって、測ることができます。
平戸は、今度は別の季節に、また恋人や夫婦や友だちとまた来てみたいと心から思います。
短い期間に駆け足で通り過ぎてしまう修学旅行が一般的ですが、今度来るときはもっとゆっくりと来てみたい、もう一度あの光景を見てみたい、違う季節に見てみたい、違う人と見てみたい、それに今回いけなかった所も、もう一度来てみたいという気にさせる重要な要因です。
テーマパークで、ディズニーランドだけが「ひとり勝ち」をしているのはまさにこの「また来てみたい」と思わせるからくりが潜んでいるのですね。
6.この旅のみのりのかなり多くの部分は、ガイドのボランティアをしてくださったかたによっています。旅をしている人とガイドの方とのふれあいも豊かでした。
通り一遍のガイドではなく、心のこもった感動的な「ものがたり」が大変多く語られました。そしてガイドブックを読んでもどこにでも出てこない、そこに住む人だけがよく知っている、感動的な話しもたくさんされました。
それでいて、それこそ私たちの知りたかったこと、体験したかったことに応えているのです。
7.10人の仲間といっしょに旅をしたのですが、このメンバーにも恵まれました。旅はコミュニティをつくるのですね。
以上この旅が、いかによい旅であったかが少しでもご理解いただけたら幸いです。これだけの条件が揃う旅は、もう2度とないだろうと思います。