2009年03月27日

「ところがところが」の「平戸旅ものがたり」

 ただし、この旅のみのりを吹き飛ばしてしまうこともあったのです。思い出しただけでもうため息が出てくるような失敗でした。
 それは私の大事な大事な iPhone が水につかって使えなくなってしまったということです。

 漁師体験をしたときのことです。生月島の漁港から10分くらいいった沖合で定置網を引き揚げることを漁師の皆さんとともに体験できたことは、すばらしいことでした。70センチくらいのブリやヒラメがあげられていました。ハリセンボンも上がってきましたが、これは役に立たないのかすぐに海に捨てられました。今はあまり魚が多い季節ではなく、9〜11月頃がもっとも漁獲量が多いとのことです。
 ただ波が2.5メートルくらいあって、結構船が揺れました。子どものころブランコにのっても酔ってしまう少年だった私は、船に弱いのです。場所を変えて2つ目の網を引き揚げるところに移動するあたりから、気分が悪くなってきたのです。生あくびをかみしめながら、早く岸に返らないかなということばかり考えていました。なんとか気を取り直してデジカメの写真を撮ることだけはできたのですが……………。

 3箇所の定置網をあげてから船は漁場を離れ一路港へ戻ることとなりました。水しぶきを浴びるからと船の後尾に座っていました。たしかにレインコートはびしょぬれとなりました。わたしは iPhone をレインコートの胸ポケットにしまいました。

 港について、すぐにレインコートを脱いでまとめておいてあるところに置いておきました。しばらくして私の大事な iPhone をレインコートの胸ポケットに置き忘れていたことを思いだし、脱いで置いたところに駆け付けたのですが………。
 そこにはなかったのです。どこにあるかとまわりを探したら、なんと大きな桶の中に水につけられていました。あわててレインコートを引き揚げたのですが、時すでにおそし。私の iPhone は水死でした。ああ……………。


iPhone1 私のiPhone には500曲くらいの音楽と100名くらいの電話やケイタイの番号がアドレスが入っていました。でもこれらは何とか復元できますが、この旅行で取りためた100枚以上のデジカメ写真は復活できません。これがもう立ち直れないほどのショックなのです。

 船酔いとこのショックの二重苦のために、わたしの食欲はまったくありませんでした。漁師さんたちの食堂で今あげてきた魚を漁師さんのおくさんたちがすぐに調理してくれるという最高の条件になっているのになんです。
 これも悔しかったし、悲しかった。最高においしいはずの魚が、おいしくないのです。食べられないのです。あ〜あ、思い出すことさえつらくくやしいのです。

 私のこのページと前のページには、写真が貼ってあってしかるべきなのにそれが溺死した iPhone 以外は全くないというわけもおわかりいただけたことと思います。
 わがいとしの iPhone に心から哀悼の意をささげます。
 
posted by mrgoodnews at 01:05| Comment(2) | 私の体験から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
旅をご一緒したマジスです。
この旅では,mrgoodnewsツッチーの本領発揮,
実に詳しく様々な平戸の物語を語って下さいました。
ボランティアガイドさんも本当に素晴らしかったですが,
そのお話とは,また別の視点からの物語。
圧巻でした。
しゃべっていないのは,船酔いの最中だけでしたからね。
因みに,iPhoneの昇天には,私も立ち会わせていただきました。
Posted by magis at 2009年03月28日 16:31
magis さんへ

コメントをありがとうございます。
平戸の旅は楽しかったですね。ご一緒できたことを感謝しています。
あのときに語ったことはほとんどがこのブログに載っています。
magis さんにとってはいずれも聞いたことのある話ですね。

ところで、magis さんから、「ブログにアップする記事は一日に1ページにすること。一度に何ページもアップするな」ときついお叱りを受けたのですが、どうも守れません。
また2日間にわたり一日に2ページも書き込んでしまいました。
Posted by mrgoodnews at 2009年03月30日 10:55
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