番組では、三宅島の人を励まそうと、離島で町おこしに励んでいる例としてこの海士町のことが紹介されていた。
地域の特産物を開発することなら全国どこでも行われていることであろうが、ここでは「売れる特産品」を生み出すために「島では当たり前でもほかの地域からみたら珍しいもの」を特産品にしているというポリシーがあるという。
それによって開発された特産品が「サザエカレー」であり「福来茶」である。
福来茶はクロモジの木を使ったハーブティーであるという。ネーミングがまたいい。これを飲むと福が来たるというわけだ。
メグスリノキのお茶は飲んだことがあるが、クロモジノキはまだ飲んだことがない。この木は葉も幹も独特のいい香りを持っている木であり、和菓子をいただくときの楊枝に使われたりする木である。
これは今度ぜひ手に入れてみようと思う。
この町が興味あるのは、特産品だけではない。それを作り出すプロセスそのものも多くの示唆をもっているのである。
この町も少子高齢化をひたすら歩んできた町であるが、「商品開発研修生」を町の外から呼び込み、その研修生とともに商品開発を勧めていくようになって、この町には若者が集まってくるようになった。
慶応大学の大学院と提携して地域起業家養成のコースも開かれていたりする。
この町のことをいろいろと調べていくとなるほど今度ぜひ一度訪れてみたくなるおもしろそうな町である。
この町の観光協会が作っているホームページもなかなかのものである。