朝日だったかの1面の三島食品の小さな広告が目にとまりました。
このイラストが気に入ったので切り抜いておいたのですが、よく読んでみるともっと大事な Good News が潜んでいました。
それは「ゆかり」というのは三島食品という会社の登録商標だったということです。
「ゆかり」というのは紫紫蘇のしおづけのふりかけのことで、これをごはんにまぜたものを「ゆかりごはん」などというあれです。なかなかみごとな命名ですが、なんであれを「ゆかり」と呼ぶようになったのか、そのあたりのゆかりを知りたくなって三島食品のHPを訪ねてみました。
「ゆかり」とはもともとは「縁」という字があてられているように「たどっていけばそのひとに何らかの関係があること」(新明解)という意味の言葉です。
それが
紫のひともとゆゑに
武蔵野の草はみながらあはれとぞ見る
という読み人知らずの古今和歌集の歌の意味と結びついて紫を「ゆかり」というようになったとか。
もともとは株式会社中埜酢店(のちにミツカン酢の会社)が商標登録していたものを三島食品がゆずりうけたという話も載っていました。
なかなかみごとなネーミングだと思います。