The BIG ISSUE の160号を読んでいたら、こんな記事に興味を持った。なかなか面白い町である。そしてこの記事はこの雑誌らしいとも思った。
その町はイギリス、ヨークシャーのトッドモーデンという町である。
貧困なんかこわくない
町全体を自由参加の家庭菜園にする。
英国、ヨークシャー州、住民はゲリラ・ガーデナー
英国、ヨークシャー州の小さな町、トッドモーデンで、住民たちが世代を超え、種がたくさん詰まった袋を持って「武装」しはじめたという一報が入った。
「反乱」の第一歩はバス停横のルバーブ
英国ヨークシャー州はトッドモーデンでなにやらおかしなことが起きている。野菜が町を浸食しつつあるのだ。仕掛けているのは、ゲリラガーデニングや家庭菜園でこの厳しい時代を生き抜こうとする地元の住民たちだ。
始まりは、バス停横に不釣り合いなルバーブがこっそり植えられたことだった。赤レンガの建物が建ち並ぶこの小さな町、トッドモーデンをやさしく吹き抜ける冷たい風にも抗うようにかすかに揺れるルバーブは「反乱」の小さな、しかし大きな意味を持つ第一歩であった。
この小さな運動は実はとても壮大だ。気候変動、持続可能な食糧供給、地域社会の崩壊といった問題の解決に向け、その先陣を切るべく、イギリス北部の小さな町がにわかに活気づいているのだから。
種をたくさん摘めた袋で「武装」したウォーハーストと彼女と考えを同じにする親友のメリー・クリアの2人が町中でゲリラ的な種まきを始めたのは、去年の春のこと。警察の目を盗んで交差点にこっそり果樹を植え、駐車場にジャガイモやニンジンの種を蒔き、駅の花壇からは食用に適さないゼラニウムをぬいてかわりにハーブを植えた。
2人の願いは、お金がなく、袋いっぱいのニンジンをひつようとしない老婦人やシングルマザー、おなかをすかせた子どもたちが、自分たちが植えた野菜やくだものから必要なだけ収穫し、夕食の材料にしてくれることだった。
このゲリラ的な種まき行動が町を変えていく。公営住宅に畑と種が配られ、地元の小学校に野菜畑ができ給食に必要な食材は地元の農家から調達するようになり、老人ホームには果樹園が、病院にはハーブ園が、そして教会には野菜畑と養鶏場ができるようになる。
わたしもこれを試みてみるかと思った。さて何の種を蒔くのがいいだろうか。やっぱりカボチャかな?
こういうのに適する野菜を品種改良して作ったらいいと思うね。