この本の裏表紙にはこんな紹介がある。
天正8年の4月、肥前有馬の切支丹学問所に、コンスタンティノ・ドラードという名の少年がいた。彼が語る、天正遣欧使節に選ばれた日本の若者たちの苦難と驚きに満ちたローマ往復の次第。それは8年余の歳月を要した。無為に終わったかれらの青春をみごとに描破した歴史大河長編。
読んでいて、前半は航海の話しが続く。嵐の中、浅瀬に乗り上げて座礁したり、盗賊に襲われたり、船酔いに苦しんだりする記述が続き、後半はヨーロッパのあちこちの都市で最高級の歓待を受けたことが延々と続く。
そういう意味では単調な話になってしまうのだが、帰りの航海の終わりの方でマカオについたときから俄然話しがおもしろくなる。
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