2011年05月01日

セードゥリウス・スコット作「復活祭の歌」

朝日新聞の4月23日 be on Saturday の高橋睦郎「花をひろう」という記事のなかで「復活祭の歌」が紹介されていた。中世イタリアのセードゥリウス・スコット作呉茂一訳である。

復活祭の歌

きのふの夜、まことの太陽、クリストスは蘇られた。
そこからまた蘇ったのは、主の畠の不可思議な穫入れ。
いまや野を一面に、真紅の花の間を蜜蜂の群が、
唸りをあげ飛び交しては、楽しい仕事に蜜を集める。
一方、いろんな鳥どもは、今しも空を、歌ごゑをもて
和ますと、一夜さ中、いま鶯は曲(ふし)をしらべる。
今しも、御堂(みどう)のなかでは、歌団(うたむら)が、
声を合わせてシオンを頌へ(たたえ)、
アレルイアと千度も、調子を取って歌ひあげる。
タドゥーさま、教会の父よ、復活祭の悦びをなにとぞお受けを、
当然のほまれとして、この光明の閾(しきい)に立って、ご機嫌よく。


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posted by mrgoodnews at 14:37| Comment(0) | キリスト教の歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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