懐かしの東大本郷キャンパスの赤門近くの福武ホールで、東大情報学環とベネッセが主催するセミナーでした。福武ホールというのはベネッセが寄付してできたホールなのか?それとも昔福武直という社会学の先生がいたけれど、その先生を記念して作ったホールなのか………。調べてみたら前者でした。
まそれはともかく、今回行ったセミナーは「ソーシャルラーニングとこれからの人材育成」というとても興味あるテーマに引かれて参加しました。
1月にフロリダ州オーランドで開催された Interactive Connection 2012 とどこか共通しているようなテーマでした。
参加者は150人くらい、見渡したところ私が最年長だったかもしれません。
最初に3つのプロジェクトが紹介されました。
一つ目は、Facebook 上で行うゲームアプリを使って数学学習支援をするというものです。
二つ目は、小論文学習をやはり Favebook を使ってするプロジェクトです。
三つめは、高校生の進路選択を Facebook を使って支援するプロジェクトです。
つまりいずれも Facebook 上に、学習コミュニティを作って、学習者同士、または外部のサポーターやファシリテーターとの対話のもとに学習を進めるというプロジェクトで、そのツールとして Facebook を使うというものでした。なるほど、こういうふうに使えるんだと目がひらかせられた思いでした。
休憩後に、妹尾堅一郎さんの「先端人財育成モデルのイノベーション」という講演がありました。とても刺激的な講演でした。日本の企業が海外でどんどん競争力を失っているのは、これまでのImprovement モデルでは対応できなくなり、Innovation モデルへの転換に失敗したからであるといい、その Innovation モデルを創造できる人財をどのように育てるのかという話しでした。
ともかくいろいろと刺激的なトピックスをいくつか仕入れました。それについてはおいおいと紹介していこうと思っています。
島根県隠岐の島島前高校の藤岡慎二さんから、海士町の地域興し、高校魅力化プロジェクトの紹介もありました。隠岐の島の海士町というのは前に紹介したことがあるが、五島列島小値賀島とともに離島振興のモデルとなっているところです。これもとても惹きつけられました。
パネルディスカッションも面白かったです。とてもレベルの高いディスカッションだったと思います。
学習のためにあるいは学習者のネット上のコミュニティを作るために Facebook などのソーシャルネットワークをどう使ったらいいのか、私も問い続けていきたいと強く思っています。
学ぶことがとても多かったので、次回もまた参加しようと思いました。
東大の赤門付近はとても変わって新しい建物がたくさんあったが、私がかつて学んだ教育学部の建物はずっと昔のままだった。時間がなかったので中には入らなかったのだが、今度行くときには教育学部をたずねてみよう。考えてみたら、これは教育学部が行っているのではないのですね。お株を奪われているみたいです。
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