その特集は「ソーシャルな子育て」。この雑誌は「ソーシャル&エコ・マガジン」を銘打っているだけに「ソーシャル」がとてもお好きなようです。
そういえば、SNS(ソーシャル・ネットワーク)をかわきりに「ソーシャル」がはやっているみたいです。この前聞きにいった東大の講演は「ソーシャル・ラーニング」をテーマにしていました。その他にソーシャル・リーディング、ソーシャルな生き方、などなど。
この雑誌の特集には「ソーシャルな働き方」「ソーシャルな買い物」「ソーシャルレストラン」という記事が出ていました。
ところで「ソーシャル」とはどういうことなのでしょうか?
この特集にはこんな説明がありました。
「社会みんなで子どもを育てる!」
「子どもは親を見て育つ」と言いますが、いやいや、親どころではありません。
ちっちゃな体とファンタジーいっぱいの頭をフル稼働させて、
じーっくりとながめているのは、きっと「しゃかい」。
家族、友人、地域。あなたの暮らすコミュニティが、子どもを育てます。
ソーシャルな子育てってどんなもの? 答えはこの特集の中に!
そしてこんな記事がありました。
「バリアが子どもを強くする。きょうは里山へ。」
10年前から里山保育に取り組む、千葉県木更津市の「木更津者会館保育園」。
5歳児のクラスは、保育日数の6分の1にあたる50日近くを、里山の分園で過ごしている。
里山に行けば、子どもたちはなんでも全力投球だ。
力いっぱい走って、転んで、笑って、泣いて。ケンカするのだって楽しい。
そんな不思議な力をもった里山へ、そろそろ出発の時間。今日はどんな1日になるのでしょう。
この里山保育のオキテがあるそうです。
1.本人がやる気になる「縊死する力」を養う。
2.「汚い、臭い、危ない」を排除しない。
3.葛藤体験をして自分の人生を生き抜く強さをもつ。
4.背伸びしないとできない課題をこなす体験をする。
5.ケンカはとことんやって、中途半端に感情をためない。
6.日本には豊かな生態系の里山がある。
こんなページもありました。見出しだけ拾ってみます。
コンピューターにはできない能力を育てる。
読み聞かせは毎日する。
人を感動させられるのも、ステキな感性です。
早期教育では賢い子は育たない。
自らはじめたいと思ったときが、教育のスタート。
「横並びがいい」が子どもの個性の目をつぶす。
コミュニケーション力は「聞く」「共感する」「考える」「励ます」
「お利口さん以外の言葉でほめる。
上手にできたら、何通りもの方法で誉めてあげる。
「問題児」の部分こそ伸ばしてあげる。
と、まあ、こんな魅力的なキャッチフレーズが満載でした。
私が一番気に入った言葉は、
里山は障害だらけ。「バリアフリー」の反対。「バリアフル」だ。
そうした場面で葛藤する体験こそが「自分の人生を生き抜く強さ」を育てる。
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