2009年01月27日

散歩の時の発見

 私は散歩が大好きである。
 わたしの散歩7つ道具というのがある。

 デジカメ
 iPhone (今は iPhone のデジカメ機能にお世話になっている。iPhone の MAP もよく使う。それに iPod )
メモ帳(手帳)
 ビニールの封筒の袋(種とかの採取用)
 万歩計
 樹木図鑑
 双眼鏡

 こんなところだろうか。

 町の中でも田舎でも、森の中でも山みちでも、とにかくいろいろな発見をする。
 樹木や花や実や鳥、広告の看板、道に落ちているもの、雲や景色、家の造り、色合い、人の表情などなど、自分で言うのも何だが、おや?と思って見つけるものが人と比べてずば抜けて多いはずである。
 いままで、そういう発見能力は人に負けないように鍛えてきた。

 1月23日の毎日新聞の「記者の目」という記事に、散歩の達人の赤瀬川原平氏の散歩に同行したという記事があった。
「自分だけの新発見をしよう」
「視線一つでふくらむ想像力」
という見出しで書かれていた。
 その中にこんなことが書かれていた。

 散歩は普通,一人でするが、気のあう仲間と歩くのも悪くない。違った視点で町に向き合える。世田谷区の「用賀」を歩き終え、ビールを飲みながらの反省会で「ようが」という響きが気になるとの声があった。後日、区役所に問い合わせて「平安時代、ヨガの道場があったためといわれている」と知った。一人だったら気がつかなかったはずだ。


 ふ〜ん。「用賀」という地名はヨガからきているんだ。ヨガは平安時代からあったんだ。平安時代の江戸はど・田舎だったはずである。そこにすでにヨガの道場があったという。これらは驚きでいっぱいである。
 たしかに google してみると、そういうはなしがある。これはとても新鮮な発見のような気がする。

 散歩はこういう発見のチャンスに満ちている。だからやめられないのだ。
posted by mrgoodnews at 00:29| Comment(2) | 町・風景・自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月15日

真夜中のラジオ

 黒井千次の「指・涙・音」に「夜と光」という短編小説にこんな場面がある。

 東京のラジオ局が、深夜の放送で大胆な実験をしてみた。超高層ビルのサテライトスタジオからこう呼びかけるのだ。
「この放送を聞いていて、このホテルの見える人、懐中電灯を持って、家から出てくれないか。そんでさあ、それをつけてふってみてほしいんだよ。新宿の方に向けて」
 最初はスタッフも半信半疑だった。しかし、大都会のあちこちから、チカチカ、チカチカ、懐中電灯の反応が現れ始めた。失恋した浪人生、親と話し合えない中学生、目の覚めてしまった中年男、いずれも、ラジオしか語り合う相手のいない人たちだった。


 20数年前に日本放送の「オールナイトニッポン」で実際にあった話がヒントになっている。深夜放送の愛好者である黒井千次が、創作を加えて現代の孤独を訴えた短編であった。
 そういえば私が「深夜放送」に親しんでいたのは今から40年前で、「パックインミュージック」「オールナイトニッポン」「セイヤング」など華やかなりし時だった。
posted by mrgoodnews at 21:02| Comment(0) | 町・風景・自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月03日

今年の初詣

 今年も教会の元日ミサにでたあとに、母をのせた車いすを押しながら、総持寺にまわり、さらに駅に出て1月1日の新聞を買い集めてきました。私の初詣ツアーです。
 総持寺はいつもより人手が多いような気がしました。不景気になると初詣客が多くなるのでしょうか。

 総持寺白字会という名で毎年配布されているチラシがあります。ここに書かれていたことを紹介しましょう。

 明るい一年のために

 喜心
   つらいことほど楽しくやる
 老心
   相手の身になっていたわる
 大心
   広い心でお互いに許しあう

      平城21年


「老心」がなぜ「相手の身になっていたわる」という意味になるのか、ちょっとわかりにくいので、広辞苑や漢和辞典を調べてみたのですが、こういう意味では載っていませんでした。
「喜心」というのもステキです。「つらいことほど楽しくやる」というのはやはりこの不景気時代を意識しているということなのでしょうか?
posted by mrgoodnews at 00:48| Comment(0) | 町・風景・自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月29日

白木屋で忘年会をしていたら。

 26日にあざみ野の白木屋で「おもしろ科学たんけん工房」横浜北地区の忘年会を8名でしていました。
 少し早めに6時ころから始めていたら、隣のボックスにやってきたのは、小学4〜5年くらいの子どもたち数人でした。
「え〜っ。ここはファミレスじゃなかったよな。子どもたちだけで来るところではないぞ」
「その隣のボックスにいるのが母親のグループらしい。親子連れで来ているんだ。父親はみな忘年会で楽しんでいるんで女どももという感じだな」
 なるほど、となりにいるのは母親らしい。お酒を飲んで勝手におしゃべりをしているが、時どきちらっと子どもの方を見ているので、それとわかる。

 席に着くとこどもたちはめいめい勝手に遊びだした。男の子たちは、ケイタイをいじったり、マンガを読んだり、ゲームをしたり、女の子たちは隣の女の子同士でおしゃべりをしている。
 子どもたちは同学年のように見えるので、これは学校か塾のつながりのように推測されるがどうだろうか。それともスポーツクラブの父兄か。

 居酒屋のファミレス化である。そういえば、札幌で行った庄屋では入口にゲーム機がおいてあったのを思い出した。改めて店内を見渡してみると、家族連れが若干いる。ファミレスだとお酒を飲む雰囲気ではないので、ちょっと飲みたい両親は子どもを連れて居酒屋に流れてくるようである。だから最近の居酒屋ではお子様メニューもそろえているらしい。
 たしかに居酒屋メニューの方がファミレスよりも変化に富んでいるし、おいしいと思う。

 ところでこういう雰囲気と両親のもとで育った子どもたちはその後どうなるのか、興味あるところである。
posted by mrgoodnews at 18:23| Comment(0) | 町・風景・自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月21日

こんな若い女性を観察してしまいました。

 今日、家に帰る途中、バスに乗っていました。
 私が座っている座席の前で、若い女性が柱につかまってたっていました。着ているものもきまっていて、スタイリッシュでとてもかわいい女性でした。年のころ、二十歳くらいと思われたその女性はとても疲れているらしく、柱につかまりながら、立っていねむりをしているのです。
 もうしわけないなと思いながら、その女性を観察してしまいました。

 彼女は、柱にもたれて寝ています。はじめはしっかりとは柱につかまって、しゃんと立っているのですが、そのうちに下を向いて寝てしまいます。だんだんと顔をが下を向いて、ときどきがっくりとなり、はっとおきてまわりを見渡すのですが、まだ降りるところではないと知るとまた目をつむって寝てしまいます。これを何度も繰り返しているのです。
 ほんとは席を譲って「おつかれでしょう、どうぞおすわりくださいな」と席を譲ってあげられたらかっこよかったのですが、いけないことと知りながらも観察してしまいました。
 見てはいけないものを見てしまったような、後ろめたさを感じているうちに、私の降りるバス停に近づいたので、私は降りました。彼女ははれて座席に座って眠ることができたようです。

 その後、彼女は寝過ごすことなく目的地でおりられたかどうかはわかりません。
 でも、おもわず彼女の幸せのために祈りつつ、わたしはバスを降りたのでした。

 なにげない一日のささやかな楽しみでありました。さすがの私も、デジカメには撮りませんでしたよ。
 
posted by mrgoodnews at 19:45| Comment(0) | 町・風景・自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月21日

今ごろ実のなる木3種

 今ごろ実のなる木です。


サネカズラ まずサネカズラ。枝や葉にはねばねばした汁が多く、昔樹皮の汁を水でといて整髪料に使用したことからビナンカズラ(美男葛)ともいう。果実は小さな液果が丸く集まった集合果であるところに特徴がある。花は8月に咲くという。今度気をつけてみてみよう。
何木1 これは名前がわかりません。小さなオレンジ色の液果をたくさんつけていました。ビワかカキを小さくしたような実です。葉っぱはクヌギみたいで、でもクヌギはどんぐりの実だし……………。


何木2 これも名前がわかりません。実はすでに乾燥していた感じです。

 名前のわからない木はあまり見かけない木です。これらについてどなたか心当たりのある方は教えてください。
 この木の生えている場所はわかっているので、花のつくころに訪ねて花から検索してみる必要があります。
posted by mrgoodnews at 01:37| Comment(0) | 町・風景・自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

いろいろな紅葉


紅葉1 鎌倉市内を歩いて、紅葉を集めてみました。
 いろいろな紅葉があるものです。
 よく見ると紅葉のしかたにいろいろと気づくことがあります。
 たとえば複葉(ナンテン、ハゼ、ウルシ)の場合、葉の先の枝(根から遠い方)から紅葉するのか、それとも根に近い枝から紅葉するのか?
 1枚の葉について考えると葉柄の方からなのか、それとも葉先のほうからなのか?
 複葉のまとまりからいうと、枝に近い方からなのか先の方の葉からなのか?
 それとも単に日当たりのいいところからなのか?
 これも木によって異なるみたいです。


紅葉2 左の図は左上から、ハナミズキ、ドウダンツツジ、右上からツタ、レンギョウ、ヤマハゼです。
 レンギョウが紅葉するのは初めて見つけました。
 いずれも比較的早いうちに紅葉しますね。





紅葉4-1次は左から、ナンテン、ヤマハゼ、ツタの紅葉です。ヤマハゼは複葉の部分は枝に近い方から紅葉していくようです。ナンテンの紅葉の順番は複雑です。写真を見て想像してください。言葉では表現しにくい。




紅葉3 次は左上から、不明です。これはとても小さな葉です。
 その下はツタですね。
 さらにウルシです。
 左下はニシキギでしょうか。この中でもっとも鮮やかで美しくて優しそうだなとのはこの木かもしれません。
 右上はこれも名前がわかりません。
 右下はサンゴジュです。これは常緑樹ですが、陽のよく当たるところが紅葉しています。


ウルシ ウルシは石垣の隙間から生えています。こんな所に生える小さな木もかれんに紅葉することを発見してちょっと感動です。




ニシキギ ニシキギのニシキは漢字で書くと錦で、これは紅葉の美しさから来た名前のようです。枝にコルク質のひれがあるのでわかります。

 

 
posted by mrgoodnews at 01:05| Comment(1) | 町・風景・自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月29日

GOOD NEWS −THE SUIT COMPANY

 ここのところ、通勤をしなくなって電車に乗ることも少なくなった。通勤の時に発見する Good News が入手できなくなったということである。


TSC 先日久しぶりに山手線に乗ったら、その車両全部の広告が GOOD NEWS でイッパイだった。中吊り広告から天井ヨコの広告、それからドアの上のビデオまで全部 GOOD NEWS なのである。
 何だかよくわからない広告である。いったい何が GOOD NEWS なのか?
 よく見たら広告主は THE SUIT COMPANY とある。テレビのニュースキャスターがモデルらしい。広告している商品はスーツというわけである。

私たちのスーツは新しいニュースでつくられています。

 ご安心ください。私たちのスーツは景気に左右されるということはございません。

 最新の技術と素材を駆使し、次のスタンダードをお届けします。

 ビジネスマンが知っていて得するのは、政治の裏事情より、スーツの裏地事情かもしれません。

 ただいま衛星にトラブルが発生しました。
 しばらくの間、わたしたちのスタイリングを
 ご覧になってお待ちください。

 「スーツ萌え」する女性が現在急増しております。

 明日は全国的に綿100%ストレッチシャツにより、たいへん過ごしやすい一日となりそうです。

 あなたの理想のスーツは
 THE SUIT COMPANY の店頭に並んでいるかもしれません。



 こんな広告文が目についた。
 家に帰って検索してみたら、ここにその写真があった。

 まあ、このスーツが Good News ということをいいたいのだろうが、どこがいったい Good News なのかよくわからない広告であった。
posted by mrgoodnews at 22:04| Comment(0) | 町・風景・自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月23日

有さんの水彩画 第4作目


有さん4 有さんの水彩画の第4作目です。

 緑のおおいこの色づかいに、どこか心がなごむ気がします。
 この絵の場所は………きいたような気がするけど忘れました。スミマセン。
 この絵は第3作目よりも前に描いた作品だとかいうことです。

 有さんの前に描いた作品をごらんになりたいときは、次の所をクリックしてください。

 第3作目 
 第2作目 
 第1作目
posted by mrgoodnews at 23:16| Comment(0) | 町・風景・自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月04日

有さんの水彩画第3作目


有さんの 有さんの水彩画の第3作目です。
 今回は近くの(つまり横浜市内)の散歩コースの公園です。

 前にも述べたのですが、彼の描いた絵は、その場所に行ってみたくさせるものがおおいと思います。
 今回もそういう絵となっています。
posted by mrgoodnews at 01:05| Comment(0) | 町・風景・自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月25日

カサブランカ昨年と今年

 わがやのカサブランカです。前にも紹介しましたが、昨年の写真が見つかったので、あらためて紹介します。


カサブランカ07 一昨年の秋に6個球根の植えたのですが、昨年の7月は全部で8つの花をつけました。





カサブランカ ほとんど手入れもせずにいたのですが、今年は全部で15個の花をつけました。

 来年はいくつ花をつけるでしょうか?
 こういうのを「定点観測」するのも楽しいものです。


 
posted by mrgoodnews at 23:51| Comment(0) | 町・風景・自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月20日

「平和を仕事にする」ポスターについ足を止めて見てしまった。


平和を仕事に 町内会の掲示板に「平和を仕事にする」というコピーとともに、若者たちが笑っている顔写真が並んでいるポスターを見かけました。

 よく見ると「自衛隊員募集」の広告でした。
 これを見て、「自衛隊員は平和を仕事にしているんだ」と感心しましたが、ちょっと複雑な思いにとらわれてしまいました。

 求人のポスターとしてはこれはこれで「傑作」なのではないかと思いました。このコピーに足を止めて「何だろう?」と詳しく見たくらいですから。

 このコピーを見て「青年海外協力隊」かと思ったくらいでしたから。そういえば「青年海外協力隊」は創設されたころ「平和部隊」といわれていたんではなかったかな。
posted by mrgoodnews at 22:41| Comment(1) | 町・風景・自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月12日

「森体験」でヤマビルに吸血されました。

 「まるごと森体験!」に参加して、もっとも印象的なことは「ヤマビル体験」でした。
 山から下りて、靴を脱いだら、かかとのちょっと上の部分の靴下に血がにじんでいました。ガイドのかたはそれは「ヤマビルに吸い付かれたあとだ」といわれました。

 森の散策に行く前に、なんども注意されました。
「長靴を持っている人はそれがいちばんです。持っていない人は靴や靴下に塩をすり込んでください。ナメクジと同じで塩は苦手なのです。ときどき足元を見て、ヤマビルがいないかどうか確かめましょう。」
 で、わたしも一応塩をすり込んだのですが、それでも被害に遭ってしまいました。しかも靴下の上から吸血していたのです。
 痛くもかゆくもないので、なかなか気がつかないのです。毒があるとかそういうことはないようなので。さされても心配することはないのですが、あまりきもちのいいものではありませんね。

 ここのところ、ヤマビルが札掛地域に大発生しているそうです。原因はよくわからないのですが、鹿の大発生と関係しているようです。ヤマビルはよく鹿のひづめの間に寄生し、それによってあちこちに移動するとか。だから鹿が立ち寄ったような所には要注意です。

 まえに「コウガイビル」の話を書きました。コウガイビルは扁形動物ですが、ヤマビルはゴカイやミミズと同じ仲間の環形動物で、異なった仲間だそうです。
 ヤマビルを調べてみると、なかなか興味深いことがわかってきました。


ヤマビル1 赤褐色で体長2〜5cm、背中に3本の黒い縦筋あり。
 シャクトリムシのように1分に1mのスピードでほふく移動する。
 足音(振動)、呼気、炭酸ガス、体温、体臭で感知する。木の枝から落ちてくることもあるが、たいていは足下から上がってくる。
 前吸盤に3つの口を持ちそれぞれに約80の歯がある。皮膚をY字に傷つけて吸血。
 モルヒネのような物質を分泌し麻痺させるので、吸血されても痛くない。
 血液凝固を防ぐヒルジンを分泌するので、血が止まりにくい。
 一度に体重の10〜20倍程度(1cc)の血を吸う。吸血時間は1時間程度。
 一度吸血すると一年以上生存可能。
 雌雄同体
 産卵には吸血が不可欠。吸血後、約2週間ほどすると卵を産む。

 神経を麻痺させるものや血液凝固を防ぐものを分泌するというあたりは、医学的、薬学的にも興味あるものですね。


ヤマビル2 ヒル(蛭)という字は、なぜか虫ヘンに「至」という字なので、親しみを持ってしまうのです。実はわたしの名前は「至(いたる)」なのです。
 丹沢山塊には「蛭が岳」という神奈川県の最高峰の山があります。この名前が示すように、このたありにはもともとヤマビルのおおい地域なのでしょう。

  

 
posted by mrgoodnews at 23:23| Comment(0) | 町・風景・自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月27日

伊豆の稲梓に山林を持っています。

 このブログのレイアウトが崩れてしばらくはお見苦しい状態で合ったことをお詫びいたします。このブログのサポートに連絡して、レイアウトを復元することができました。結局はデザインテンプレートを変えることで復元することができたので、ブログのデザインが変わりました。
 この「Good News Collection」はこの6月1日で4年目に入ります。、おかげをもちまして、800ページを超えるコンテンツは毎日350名900ビューほどのアクセスによって支えられております。
 ますます内容を充実させていきたいと思いますので、ますますご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
 
 挨拶はこのくらいにして本題です。


横岩1 わたしの父は、祖父母から受け継いだ山林2ヘクタールほどを、伊豆急の稲梓駅の近くに持っていました。
 父が亡くなって以来、ここは手つかずの状態であったので、先日4月22日に尋ねてみました。

横岩2 この山林はわたしが小学校6年生だったころつまり今から50年ほど前にヒノキの植林をしたところでした。それから一度下田の森林組合にたのんで下草刈りなどを依頼したのですが、その後ほとんど手が入れられていません。父は一度はこの山林を手放そうとしたのですが、買い手がつかなかったところです。

 稲梓駅を下りて、すぐに山道に入り、その道を登っていきました。途中砂防ダムがあったり、小さな滝があったりしましたが、だんだん倒木が道を遮り、道がなくなっていきました。

横岩3 急な斜面を登ると尾根に到着しました。尾根の南斜面はけっこう手入れが行き届いた山林でしたが、北斜面はほとんど手が加えられていません。尾根づたいに行くと道があって、山桜の大木やウバメガシの群落がありました。

横岩4 横岩という大きな岩が目印となってこの北側が目指す山林であったようです。この横岩は海抜240メートルくらいのところです。

 問題はこの山林をどうしようかということです。ヒノキは樹齢50年ほどになってよく育ってはいますが、ほとんど手入れされていないし、切り出す手間がかかってしまい、切り出しても大幅な赤字になってしまうでしょう。といってもこのまま放置しておくわけにもいかず、どうしたものかと考え込んでしまいました。
 里山として保全したいとも思うのですが、ここまでいくのに交通費が往復6000円、片道3時間ほどかかるので足繁く通うということも難しいでしょう。

 何かよい利用法がありましたら、ぜひお教えいただきたいと思います。
posted by mrgoodnews at 15:44| Comment(2) | 町・風景・自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月27日

学校にカリンとオガタマの木の退職記念植樹をしました。


記念2 私の退職を記念して、そっと誰にも知られずに、記念植樹をしました。
 場所はソフトボールグランドを見下ろすところと、歩いていくときにいつも通る聖堂横の「ナカザワ花壇」(勝手にこう呼んでいます)のコーナーです。

 植えた木はカリンの木とオガタマの木です。日曜日に園芸店をまわって捜しました。


記念1 カリンの木は盆栽用の小さなものしか見つからなかったので、花が咲き実がなるようになるまではちょっと年月がかかりそうです。
 私の家にもカリンの木があって秋になると実をつけます。でも実がなるようになるまでに10年くらいかかった。
 カリンの実の香りは最高です。



カリンの幹 それから太くなったカリンの木の幹はとても美しい色をしています。おそらく幹の美しさではこの木の右に出るものはないように思います。

 オガタマの木は、別名バナナツリーとも言われ、花は実に甘いいい匂いを発します。買ってきた木にもつぼみが付いていました。4月半ば頃に花を開くようです。花が開き、匂いをかぐのが楽しみです。
 といってもそのころには私は学校にはいない………。
 オガタマは「招魂」という漢字を当てるように、魂を招く木ということでよく神社に植えられています。縁起のよい木らしいです。

 この二つの木は、よい匂いをつくりだすという共通点があります。
 このブログを見ている生徒のみなさんが捜し出してくれることを期待しています。
posted by mrgoodnews at 00:49| Comment(0) | 町・風景・自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月18日

春を迎える黄色の花4種

 早春の花はなぜか黄色のものが多い。今日見かけた黄色の花4種。


黄梅 まずは「黄梅」。学校の諏訪段下に咲いている。この花の名は生物の先生に教わった。「梅」とあるが、梅とは別物で、木犀科ジャスミン属。ただしジャスミンのようには匂わない。中国ではこの花のことを「迎春花」と呼んでいる。この花も葉がでる前に花が咲く。



ミモザ 次は「ミモザ」 フサアカシアの別名がある。
 mimosa はラテン語で本来は豆科オジギソウの仲間のことを言う。葉に刺激を与えると古代ギリシアの身振り劇ミモス"mimos"(マイム、パントマイムの前身)のように動くことからこの名がついた。
 ところが日本でいうミモザは、豆科アカシア属のフサアカシアのことをいう。

トサミズキ トサミズキ。学校の中庭に咲いている。
 名前のようにミズキの仲間に似ているが、実はマンサク科である。早春に葉の展開に先立って、穂状の花序を出し、春の到来を告げる。
 よく見ると、昨年の花の実と種が茶色く残っている。この種をまいたら、芽が出るのだろうか?


菜の花 最後は「菜の花」
 早春の黄色い花の代表である。これはいうまでもない。この写真は学校に来る途中の七曲(ななまがり)にて撮影。ここは最近「玉縄城趾まちづくり会議」の人たちが整備して、写真のようにお花畑になった。それまではササとカミヤツデがこの部分をおおう藪となっていた。



posted by mrgoodnews at 00:57| Comment(0) | 町・風景・自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月02日

「柞(ははそ)の森音楽会」


ははそ 同僚の音楽の先生が、わたしの送別会の宴の席で「柞の森音楽会」の話をしてくれた。

 鎌倉市の西鎌倉地区で3月23日(教会ではイースターの日、彼は藤沢教会の聖歌隊の指揮者でもある。)に、子どもたちと地域の人たちが初めての総合音楽祭を、鎌倉市芸術館で午後1時半から行う。同僚の音楽の先生がそれの音楽監督をしているという。
 これは鎌倉市立手広中学校が、保護者、小学生、幼稚園、地元自治会、商店街と地域の人々の100名以上の参加を得て企画する音楽会であるという。つまり、幼稚園児から高齢者まで実に幅広い人たちが一緒にコーラスをするというのだ。

 「柞(ははそ)」とはケヤキ、ナラ、クヌギなどの落葉広葉樹の総称だという。聞き慣れないけれどなかなかステキな言葉である。このあたりは昔それらの木々の森が豊かにあったところだという。自然と人との共生を祈願して付けた名前だそうだ。

 こんなステキな音楽会の総監督をうちの音楽の先生がしているというところがすごい。学校の自慢のタネがまた増えた。
 私も行ってみることにするか。ステキなイースターになりそうだ。
posted by mrgoodnews at 15:16| Comment(1) | 町・風景・自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月21日

冬の樹木 サルスベリとキリの木


サルスベリ1 落葉樹の冬の樹木は、葉もなく花もないので、おもしろくないと思ってしまいますが、よく観察してみるとけっこうおもしろいことを発見します。特に私は樹木の幹の木肌と枝ぶりに注目しています。
 今日はサルスベリとキリの木の枝ぶりと木肌を紹介しましょう。この二つの木に共通することは、葉っぱがすっかり落ちたあともしばらく実が残っているということでしょうか。


スルスベリ幹 サルスベリは小さな実を木に残しています。春の芽出しは遅いのですが、3〜4年芽の枝を春に挿し木にすると活着しやすく、その年の夏には開花するということです。
 幹はその名前のごとくサルもすべるくらいつるつるして美しい幹です。




キリ1 桐の木はいつまでも実をのこすとともに、花芽を円錐花序に多数つけています。





キリ2 幹は若木では皮目が目立ち、成木では縦にさけるようです。写真はおなじ桐の表と裏の幹の様子です。表と裏ではまったく違う木のようです。






キリ3 桐の木はノウゼンカズラ科なのですね。そういわれてみると花の形がどこか似ているかもしれません。

posted by mrgoodnews at 23:58| Comment(3) | 町・風景・自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月02日

不思議な虹を同僚が私のデジカメに撮っていた


にじ1 今日の朝9時頃、学校から不思議な虹がみえた。ソフトボールの練習中であった。
 実は私は入試の発表の仕事をしていて見ていないのだが、もう一人のソフトボール部顧問が「先生のデジカメにとっておくからね」と撮影してくれたものである。


にじ2 なんでも太陽のまわりに円状に虹が薄くあって、その円の外に円とは逆の弧を描いて、もうひとつの虹がかかっていたのである。円状の虹よりも外側の虹のほうが色がはっきりしていた。

 どうしてこういう現象が起こるのか、私にはわからないが、そういわれたときに仕事をさしおいて見に行けばよかったと後悔することしきりである。
posted by mrgoodnews at 23:35| Comment(2) | 町・風景・自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月16日

フロリダ州「セレブレーション」というディズニー社がつくった町

 2007年12月23日の毎日新聞「余録」にアメリカフロリダ州の「セレブレーション」という町についての紹介が載っていた。ここをたずねてみたくなった。

 セレブレーション(祝賀)。まるで1年中クリスマスを祝っているような名前の町が米フロリダ州にある。できてからまだ11年で人口1万人弱。半分は自然保護区域で近くにディズニー・ワールドがある。ディズニー社が作った住宅地なのだ。
 町の案内には「自分自身という感覚をもてるコミュニティ」とある。個人が砂のようにばらばらになる大都会に対抗し、中流階級が安心して住める古き良き町をめざしたらしい。
 町を歩いた文化人類学者・渡辺靖さんによると。交通信号がなく、道幅は狭く、昔ながらのポーチが軒先にある。ここをモデルにして建設された町は全米で100を越える。「ノスタルジアがコミュニティを作りあげるほどに力を持ちうるのは、速すぎる社会変動に対する反動だろうか」(「アメリカン・コミュニティ」新潮社)


 「余録」子はこのあと大統領選の幕開けであるアイオワ州の党員集会についての話に発展させている。

 文中の「自分自身という感覚をもてるコミュニティ」という表現が気になる。これはどういうことなのだろうか?

 いろいろと調べてみると、この町はシニアタウンなのである。町には公園がたくさんあり、散歩用の小径があり、道行く人たちが立ち話ができるように工夫されている。車を使わずに暮らせる町作りなのである。
 また1戸あたりの面積は狭く隣家と隣接して立てられているという。窓越し、垣根越しに対話ができる距離なのだ。

 ディズニー社とシニアというのは、なじみのないような関係に見えるがどっこいそうではない。となりのディズニー・ワールドに来るついでにおじいちゃんやおばあちゃんをを訪ねる孫たちをねらっているらしい。実に心憎い戦略である。
posted by mrgoodnews at 01:50| Comment(0) | 町・風景・自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする