2011年04月25日

The Power of Words 言葉の力

Digital Catechesis で紹介されていたYouTube Video です。
英語版だけど、英語が分からなくてもわかります。



この女性が何を書いたのか. とても興味を引きます。授業だったら、最後の場面が出る前に生徒にきいてもいいかもしれません。

続きを読む
posted by mrgoodnews at 10:31| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月21日

鳥のさえずりが言語の起源

BigIssue160号に「特集 命の言葉を考える −「ことば」が生まれたとき」という記事が載っていた。
こういう特集が掲載される所が Big Issue らしい所であると思う。
動物が言葉を習得していくプロセスと人間が言葉を習得していく過程、つまり言語の起源を研究する文章があった。
一つは岡ノ谷一夫さんで、鳥のさえずりを研究することで言語の起源を探ろうとする。
もうひとつは子どもが言語を習得する過程を研究している今井むつみさんの文章である。
両方ともとても興味深いものであったが、ここでは前者の文章を紹介したい。

続きを読む
posted by mrgoodnews at 15:44| Comment(1) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月16日

I love you.を「月がとってもきれいですね」と訳す感性

毎日RTのウェブを探していたらこんな記事に出くわした。

「I love you.」という英語。
明治の時代、これを「我、汝を愛す」と訳した青年に対し、「それはおかしい」そう言ったとされるのが、英語教師をしていた夏目漱石。
「月が綺麗ですね、程度に言っておけば、まともな女性になら、伝わるはずだ」と。



続きを読む
posted by mrgoodnews at 23:12| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月06日

自助、公助から共助、互助へ

正月のテレビ番組を見ていたら、こんな解説をしているひとがいた。誰だったかは忘れた。

自己責任の自助がいわれたのは小泉政権のとき、でもこれはますます格差を広げる結果になった。
民主党になって、公助を拡大した。国や自治体が税金を使って福祉政策をする、子ども手当てなど。しかしこれは国の借金をますます増やす結果になっていき、その破綻が心配されている。
今の政治に期待すると、結局は政治は公助を増やすことしかできないから、つまり国の借金を増やすことになってしまうのであろう。

もちろん自助、公助も必要であるが、結局最後は互いに助け合う「共助」が今もっとも求められているのだと思う。この共助をどこまで広げどこまで豊かにするかに日本のこれからがかかっていくのである。

続きを読む

posted by mrgoodnews at 12:10| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月14日

現代詩はなぜ難解なのか?

学生時代に「思考と行動における言語(S.I.ハヤカワ著 大久保忠利訳 岩波書店 1941年著 1951日本版刊)」という本をよく読んだ。おもしろかった。
この著者は日系人であるが、UCLA かどこか大学の学長をして、大学紛争の処理に辣腕をふるったというのを覚えている。

その書をとおして「一般意味論(General Semantics)」なる分野があることを知って、とても興味を持った。そのことを哲学者の市井三郎さんに話したら、「意味論というのの目的は宇宙人と遭遇したときに、コミュニケーションができるようになることだ」と教えてなるほどと思ったものである。(市井三郎さんについてはまたあらためて書きたいと思っている)

さて「思考と言語………」なる本のなかで今でも忘れられないことが二つ書かれていた。その一つが「現代詩はなぜ難解なのか?」という答えである。

続きを読む
posted by mrgoodnews at 15:05| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月29日

日本語教室の発生練習用「数のかぞえかた」

私の担当している日本語教室では日本語で発声練習をすることからはじめている。そのときに言うセリフを今いろいろと考えている。

日本語の詩の中にもいいのがあると思うのだが、ここはちょっとオリジナルを考えてみた。

カメが いっぴき 歩いてる
カエルが にひき 歩いている
トカゲが さんびき 歩いてる


続きを読む
posted by mrgoodnews at 16:17| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月19日

人はキリスト者に生まれるのではない。キリスト者になるのだ

「カトリック生活」という雑誌の11月号に竹下節子さんの「カトリックサプリ」という連載記事が目にとまった。
私はこの人のセンスが好きである。この人の記事には Good News がおおいのである。

その話しは「キリスト者になるとはどういうことだろう」というたいとるであった。そのはじめの方にボーヴォワールの「人は女に生まれるのではない。女になるのだ」という有名な言葉が引用されていた。これは「女性のアイデンティティーとは生まれながらのものではなく、社会的に少しずつ押し付けられる約束事だというもので、その後のジェンダー論の基礎となった」

続きを読む

posted by mrgoodnews at 01:13| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月29日

「いくつかな?」で発音練習

わたしの参加している日本語教室では、授業のはじめに「発声練習」をしている。
まえに人の名前や地名のイントネーションの違いを意識する発声練習の紹介をしたし、また北原白秋の「あめんぼあかいなアイウエオ」も紹介した。

もうひとつ練習しようと思っているのがある。数名詞である。
日本語の数を数えるのはとても難しい、日本人は別に特に意識しなくても簡単に読んでいるが、外国人にはこれがなかなか難しいのである。

その数名詞の発声練習のためにいい絵本を発見した。

続きを読む
posted by mrgoodnews at 12:01| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月14日

“Impossible? I’m possible.”はCMコピーの傑作だろう

東芝ダイナブックのCMの「Impossible? I’m possible.」はCMコピーの傑作であろう。
Impossible にコンマ一つ加えることで意味がまったく逆になる。この発見はスゴイ発見である。
そして「そう、あなたが世界を生えたっていいんだよ」「できないことをみんなのできるに」というコピーもいい。

続きを読む
posted by mrgoodnews at 21:16| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月10日

受講生の力の差を感じさせない日本語教室がいい

3日の養成講座の中で、講師の先生がなかなかいいことを話されていたので、紹介したいと思います。

地域のボランティアの日本語教室では、受講する外国人の能力差を意識しないようにもっていくのがいい。もちろん能力差は歴然とある。母語がどこの国のことばか、あるいは学歴、そして個人の能力など、能力差を作る要因も様々である。
こういう多様な能力を持つ受講者たちが、自分の能力をほとんど意識せずにすごせたら最高だというのである。

日本人が受けてきた教育は、ほとんどが能力差を作り出すような教育であった。常に能力が比較される競争のなかで教育を受けてきた。だから、こういう授業運営はほとんどの人に理解されにくいであろう。

こういう能力差を感じさせない教育というのはどこかにあるだろうか?
たとえば料理教室はあまり能力差を感じさせないのではないか。
どうしてか? 
それは参加者全体が楽しんでいるからだと思う。

つまり日本語教室でも、対話を楽しんでいさえすれば、能力差を感じずにすごせるのである。そしてそれが日本語が上手になるコツなのかもしれないとも思う。
問題はどうやって日本語教室をたのしいものにするかであるが……。

確かに日本の教育は、能力差をつくりだして評価するというシステムの中でつくられてきた。だから能力差を感じさせない授業なんてはたして可能なのかどうか。
地域のボランティア日本語教室だからこそ可能なのかもしれない。
posted by mrgoodnews at 10:58| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

“Impossible? I’m possible.”はCMコピーの傑作だろう

東芝ダイナブックのCMの「Impossible? I’m possible.」はCMコピーの傑作であろう。

Impossible にコンマ一つ加えることで意味がまったく逆になる。この発見はスゴイ発見である。

続きを読む
posted by mrgoodnews at 10:46| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月01日

徳川無声の「座談15戒」

朝日新聞の Be に連載されている歴史学者磯田道史の「この人、その言葉」からは教わることが多い。
6月26日の BE に紹介されていたのは徳川夢声の「座談15戒」。人と会話するときにしてはいけないことの15か条である。

続きを読む
posted by mrgoodnews at 22:05| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月18日

対話中心の地域日本語教室

 6月9日に上大岡に「今、地域日本語教室はどうしたらいいのか」という講演を聴きにいった。なかなかおもしろかった。講師は横浜国立大学講師の矢部先生。

 わたしは昨年の7月から東戸塚で小さな日本語教室を5名のボランティアとともに初めた。まもなく1年になる。ここのところ参加者がすこし少なくなったけれど、たいした宣伝をしていないわりには参加者がよく来る。現在の教室にはセネガル、ナイジェリア、タイ、インド、マレーシア、スリランカなどからの参加者が来ている。

続きを読む
posted by mrgoodnews at 17:00| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月14日

日本語教室の発声練習

昨年の7月に東戸塚で日本語教室をはじめたので、まもなく1年になる。毎週1回の養成講座を半年ほど受講して始めたのだが、こんな未熟な教え方でも来てくれる外国人の生徒がいて、しかも日本語がみるみるうちに上達していくのを見るのはとても嬉しい。

ところでこの教室はいつも発声練習から始める。インストラクターが次のような言葉を先導して唱え、外国人の受講者たちが大きな声でそれを繰り返す。

続きを読む
posted by mrgoodnews at 00:10| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月27日

元気に死んでください

カトリック真生会館の機関誌「Vital(ヴィタル)」の2010年春号にこんな記事が出ていた。
お茶の水女子大学名誉教授の中村弓子さんの「キリスト教における心身合一」というタイトルの文章の最後である。引用してみよう。

続きを読む
posted by mrgoodnews at 21:12| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月15日

「待たせられる」という使役受身形

私が日本語教室で使っている初級テキストの一番最後は「使役受身形」である。
自分の意にそぐわないことを強制的にやらされるときに使う表現である。

日本語教育の文法では、動詞は3つに分類される。
1グループ 「読む」「書く」「聞く」「話す」などの動詞。日本語文法では5段活用動詞である。
2グループ 「食べる」「着る」「見る」などの上一段活用、下一段活用動詞である。
3グループ 「する」「来る」などの変格活用 「サ変(サ行変格活用)」「カ変(カ行変格活用)」と呼んでいた。

使役受身形は
1グループ 5段活用動詞未然形+せ(使役形)+「られる(受身形)」と書いてあった。つまり、「読ませられる」「書かせられる」「聞かせられる」「またせられる」「立たせられる」である。
2グループは 上一段下一段活用動詞未然形+させ+られる
「食べさせられる」「着させられる」「見させられる」
3グループは 「来させられる」「させられる」のふたつである。

これを読んで「?」と思わないであろうか?

続きを読む
posted by mrgoodnews at 23:14| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月08日

世界で最も短い手紙と Sense of Wonder

フランスの文豪ビクトル・ユゴーの話しです。
 かれはある時、自分の本を出版した出版社の編集者に手紙を書きました。
 その手紙にはただひとこと「?」って書いてありました。
 その手紙を受け取った編集者はその意味が分かったんですね。
 かれは「!」って返事を書きました。
 その返事を見てユゴーはおおいに喜んだという話しです。

 この意味が分かりますか? 

続きを読む
posted by mrgoodnews at 00:42| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月19日

この電車内広告はありか?

JRの京浜東北線の車内で見た広告のコピーが気になった。このコピーは本当なのか?

たとえば 常識から ルールから
退屈から 制限から
時間から 思いこみから
デスクから 日常から
ため息から 国境から
あなたを解放するのは………


さてこの「………」の部分に入る商品名は何か?

続きを読む
posted by mrgoodnews at 12:22| Comment(1) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月21日

「一味同心」ということば

「小説蒲生氏郷」(童門冬二著)を読んでいたらこんな表現に出くわした。

「一味同心」というのはもともとは、農村で農民が行っていた行事だ。農作の合間に、畦道に輪を組んで、互いに茶碗をまわしながら茶を飲んだ。

続きを読む
posted by mrgoodnews at 21:24| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月19日

「えんかがいい」は「お茶がおいしい」

 山口出身の夫婦から「えんかがいい」という言葉を教わった。「お茶がおいしい」時にいう言葉らしい。なかなかいい言葉だと思った。

 それでさっそくその語源をネットで調べてみると……………。

続きを読む
posted by mrgoodnews at 10:34| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする