2006年05月07日

愛と呼ぶにははやすぎるけど……

 いまから30年ほど前、わたしが写真植字という仕事をしていたころのこと。仕事場ではずっと「FM東京(いまのTOKYO FM)」をながしていた。
 平日の朝9時から11時まで浜島信子さんと関淑子さんとのDJで「FMファミリー」という番組があった。音楽と落ち着いた雰囲気のトークを毎日楽しみにして聞いていた。

八坂 その番組の終わりのほうで、いつも八坂裕子さんの短い詩が朗読されていた。その詩がとてもステキだったので、その時間になると朗読された詩をメモしていた。
 そして八坂裕子さんの詩集が発売されるとすぐに本屋に買いに行った。「愛と呼ぶにははやすぎるけど……」(八坂裕子詩 牧野鈴子絵 サンリオ刊 1980年)という本である。

 そのなかにこんな詩があった。



流れる水のように

形にできるようなもの
言葉でいえるようなもの
あなたにあげるつもりはない
ただ
どうしても
これだけはあげたい
いま、見えなくて
ずっと、見えなくても
でも、それが失くなったとき
驚くほど、はっきりと
失くなったことが見えるもの
あなたにはあげたい


 さてその八坂裕子さんである。インターネットで検索してみると、今でも活躍中である。
 このかた、西郷輝彦の歌の歌詞も書いていたらしい。



posted by mrgoodnews at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 本、映画など感動のメディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月16日

ロストラブ サバイバル ブック

この本、オススメです。
「ロストラブ サバイバル ブック −愛するなにかをなくしたあとに」メルバ・コルグローブ他著 井辻朱美訳 VOICE刊
「How to Survive the Loss of a Love」 melba Corgrove 


この本の表紙に書いてある詩

木曜日
恋のどん底

金曜日
疑いのどん底

土曜日
どん底

日曜日
神さま、今日はどうしても教会へはまいれません。
どうかそちらからお電話をお願いします。


この本の裏表紙に書かれていたこと(抜粋)
●失うことは人生の一部であり、人間はだれでもが、なにかを失います。
●あなたが恐れていることの大半は起こりません。
●愛の喪失に伴う「痛み」「失望」「悲しみ」はすべて自然なヒーリングのプロセスです。
●悲しみのプロセスを失うのが悲しいと思う人もいます。
●不安に対する解毒剤は「行動」です。
●愛を喪失したとき「自然」があなたの味方です。強力な味方です。
●自分がなにか間違いをおかしたせいで、あの人を失うことになったのだ、と自分を責めることだけは絶対にやめましょう。
●回復のプロセスは「ショック・否定・麻痺」→「怖れ・怒り・落ち込み」→「理解」「受容」と進む。
●あなたに次のようなアドバイスをする人がいたら、要注意。…………すべき…………したほうがいい………そろそろ、こうしたら………こうしなさい。
●愛して、その愛を失ったほうが、まったく愛さないよりもましです。
●愛を失ったときに、カロリーの高いジャンクフードに気をつけてください。
●なにかを手に入れてからでないと幸せになれない、という考え方はウソです。

本の中身をみると、「喪失」からの回復に役立つことがぎっしり書いてあります。
posted by mrgoodnews at 01:54| Comment(4) | TrackBack(1) | 本、映画など感動のメディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月02日

熊平製作所の「抜粋のつづり」

「よくネタ切れを起こさずに続けられますね」と友人たちから感心されるのですが、まだまだ当分毎日更新のペースを維持できそうです。
たとえば、私のおもちゃコレクションシリーズはほとんど紹介しておりません。これだけでも200点くらいありますので……………。


抜粋のつづり ところで、今日新たな Good News の「情報源」を一つ手に入れました。
 私の学校に送られている「抜粋のつづり その65」という小冊子を読んでいたら、これが、私の Good News のセンスととても似ていることに気づきました。
 これは、広島に本社のある、金庫やセキュリティシステムの開発をしている企業の熊平製作所の創業者熊平源蔵氏が、社会への感謝・報恩の気持ちから、1年間の新聞・雑誌の記事から珠玉のエッセイを抜粋して印刷製本し、無料配布されている小冊子で、発行部数45万部と書かれています。
 創刊の言葉が巻頭に紹介されています。

 日頃のご厚意に感謝の意を致したいと存じておりますので、その一端としてこのパンフレットを発行いたしました。
 積極的消費論と学校教育の普及と改善、また宗教に現世の浄土化思想の必要は私の持説とするところでございますが、私の陳弁よりも近頃読みましたもののうちで、こうした方面における、諸名士のご意見を紹介してみたいと存じまして、編纂いたしました。

 1年に1冊ずつ号を重ねて75年になるのだそうです。
 なかなかすごいものだとひたすら感心してしまいました。



posted by mrgoodnews at 22:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 本、映画など感動のメディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月26日

「天国の特別な子ども」

前述の「たったひとつのたからもの」に関連して「ようこそダウン症の赤ちゃん」(日本ダウン症協会編 三省堂刊)の本を読みました。
これはダウン症の子供やその家族の手記を紹介した本です。これもなかなか感動的な本です。
Part1 産んでくれてありがとう
Part2 うまれてくれてありがとう
Part2 ようこそダウン症の赤ちゃん
という3部で構成されています。

この本の最後に次のような詩が紹介されていました。

天国の特別な子ども Edna Massimilla 作 大江祐子訳

会議が開かれました。
地球からはるか遠くで。
「また次の赤ちゃんの誕生の時間ですよ。」
天においでになる神さまに向かって 天使たちは言いました。
「この子は特別の赤ちゃんで たくさんの愛情が必要でしょう。
この子の成長は とてもゆっくりに見えるかもしれません。
もしかして 一人前にはなれないかもしれません。
だから この子は下界で出会う人びとに
特に気をつけてもらわなければならないのです。
もしかして この子の思うことは 
なかなかわかってもらえないかもしれません。
何をやっても うまくいかないかもしれません。
ですからわたしたちは、この子がどこに生まれるか
注意深く選ばなければならないのです。
この子の生涯が 幸せなものとなるように、
どうぞ神さま、この子のために素晴らしい両親を捜して上げてください。
神さまのために特別な任務を引き受けてくれるような両親を。
その二人は すぐには気がつかないかもしれません。
彼ら二人が自分たちに求められている特別な役割を。
けれども 天から授けられたこの子によって
ますます強い信仰と豊かな愛を抱くようになるでしょう。
やがて二人は、自分たちに与えられた特別の
神の思し召しを悟るようになるでしょう。
神からおくられたこの子を育てることによって。
柔和で穏やかなこのとおとい授かりものこそ、
天から授かった特別な子どもなのです」

posted by mrgoodnews at 01:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 本、映画など感動のメディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月23日

ノーマン・ロックウェル画集を手に入れました。


20051123ab119402.gif「あけぼの」誌の12月号に光原百合さんが「大切なだれかのために」という文章を書かれております。
このなかにノーマン・ロックウェルの「Discovering Santa(サンタ発見)」が紹介されていました。

ノーマン・ロックウェルは「ささやかな日常の一コマの描写でありながら、その背後に豊かな物語を想像させる絵を数多く遺したアメリカの画家」と紹介されております。

この「Discovering Santa(サンタ発見)」については、次のように紹介されています。

洋服ダンスに開けっ放しの引き出しからはみだした赤い服と帽子、そしてその前で呆然としている男の子の絵です。
「今までクリスマスにプレゼントをもってきたサンタさんはパパだったのか」と驚きいささかショックを受けている様子が何とも愛らしいのです。

さっそく、ノーマン・ロックウェルをインターネットで検索してみたら、この作品集がとてもいいのでついに amazon.com で注文してしまいました。

これがやはりいいのですね。とても感動しながら読んでいます。



続きを読む
posted by mrgoodnews at 00:43| Comment(0) | TrackBack(1) | 本、映画など感動のメディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月22日

オススメ本「在日コリアングラフィティ」崔友本枝著


200510220f4d484f.JPG書評
『在日コリアングラフィティ ─お互いの愛で胸をいっぱいにして─』
       崔 友本枝 著  文藝書房 刊

 著者は、私と同じ教会に所属し、またカトリック学校において「宗教」を教える教員である。

 この書に表れている軽妙で率直でなおかつ親しみやすい文体は、私が接している著者の日常の姿そのものである。著者が中学生や高校生にこのようなスタイルで聖書を語っているのかと思うと、その授業を聴いてみたいという思いに駆られる。

 この書では、在日コリアンとして生きることを通じて体験してきたこと、感じたことがありのままに率直にリアルに語られている。「韓国名を名乗って生きること」「指紋押捺」「日本人に帰化するということ」「朝鮮人戦争慰安婦のこと」さらに「教科書の問題」など、在日コリアンとしてこれらのことに対する気持ちがかくまでに繊細であり、かつ豊かな感受性に裏打ちされたものであることを読んで、感動を抑えられなかった。私たちは、ここまで深く、ここまで豊かに日本人であることを味わえるのであろうか?

 日本人と結婚した在日3世の友人が帰化の申請をして、それが受理されたときの話が紹介されている。
 法務局への膨大な資料を提出し、警察の訪問を受けていろいろと質問もされたという。そしてやっと認可が下りたというので、法務局に出向くと、彼女を待ち受けていたのは「○○様、あなたは○年○月、法務大臣の許可により、帰化が許可され、日本人となりました」という宣言と「おめでとうございます!!」という担当職員たちの祝辞と笑顔と拍手喝采であったのである。
 著者とその友人は、その話を「腹が立つねぇ」といいながらも「結局二人で大笑いした」と書いてある。腹を立てながらも大笑いをしたというのに驚く。

 そういえば、この書には「告発調」がない。怒りは感じられる部分はあっても、それはなぜか日本人を告発し、責める方向には向かわない。
 私たちはこの種の本を読むときは覚悟をして読まなければならないものと思いこんでいる。日本という国がしてきたこと、日本人がしてきたことが告発され、非難されるのも当然だと思うからである。
 だからこの本を読むときにも相当の覚悟を決めて読もうとした。しかし、この本を読みすすめていくうちにそういう「覚悟」は「共感」へと置き換えられていく。それが「こういうことなのか」と一挙に解きあかされるのは、次のようなくだりである。

 在日韓国人は、韓国人でもあり、日本人でもある。しかし、日本からも韓国からもしっかりと抱きしめてもらっていない。本人たちも、どちらの国で生活しても違和感をぬぐいきれない。………私たちは、人間としてみると、なんと情けない存在かと思う。しかし、だからこそ、この人たちでなければ果たせない役割があるのではないか? イエスの十字架の勝利のように、人の目にもっとも恥ずべきことに見えるもののなかに宝が隠されている気がする。
 在日韓国人は、二つの国をある程度の距離をおいて見ている。どの家の屋根の下にも入らないので、どの家(国家)も絶対に良い、とか絶対に悪い、という国家に対する「信仰」のようなものがない。………在日韓国人は、無意識の愛国心にもっともだまされない人たちだと思う。そして、だからこそ国家や民族を越えた価値を必死で求めて生きることになる。それは、人の都合によって動かされない真理のようなものだ。

 私はこの書を他人に薦めるときにここの部分をコピーして読んでもらうことにしている。そしてこの部分を読まされた人の多くは、この書を読んでみたくなるという。
posted by mrgoodnews at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 本、映画など感動のメディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月10日

「感動のメディアカタログ」その2


20051010566e42f6.jpg昨年の「感動のメディア」カタログに出ていたものから紹介しましょう。

彼女たちが挙げてくる作品には、大人の世界にはあまり浮上してこないものが結構あります。口コミで推薦しあって、伝わっていくという彼女たちが持つ独特のチャンネルがあるのですね。
15年前には、それは「アルジャーノンに花束を」(ダニエル・キース著)でした。これは大人の世界のベストセラーには決して浮上してこなかったけれど、10年かかってミリオンセラーになった小説です。
この作品はどうも尾崎豊がコンサートで「アルジャーノンを知っているか?」と叫んだとかいわれ、そこから火がついたという伝説があります。

ところで、昨年の「感動のメディア・カタログ」の作品の中で多く挙げられたものはいったいなんだと思いますか?

特に定番ものとしてあげられている感じの作品は、私も図書館で借りて読むことにしています。
続きを読む
posted by mrgoodnews at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 本、映画など感動のメディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月12日

土屋家ファミリー展のご案内


20050912009e2199.jpg父の1周忌にあたり、父の遺作の鎌倉彫や母の刺繍、子どもたちの思い思いの作品を集めてみました。
芸術一家というのとは縁遠いと思っていたのに、けっこう皆それぞれにクリエイティブライフを楽しんでいたのですね。

駅前の小さな画廊を借りて行います。
画廊の方はこういうのは初めてだといわれました。

はじめは86歳の母がこれまで造りためてきた刺繍を展示しようということで話しをもっていったら、父の鎌倉彫やフジキャビンの模型もある、妻の油絵もある、妹のトールペインティングや、弟夫妻の陶芸とフェルト人形、下の弟の天体写真も出したらといわれ、それならいっそファミリー展ということでやってみようということになりました。
続きを読む
posted by mrgoodnews at 00:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 本、映画など感動のメディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月30日

橘曙覧「独楽吟」を知っていますか


2005063075c2dae9.JPG高2「倫理」の授業では江戸時代の思想家をとりあげています。
その導入部分にぴったりの話を見つけました。
それは橘曙覧(たちばなあけみ)のことです。ご存じですか? もしご存じならたいしたものだ。
私は名前は知っていたというくらいで、歌もかすかに記憶に残っていました。
この人は江戸末期の国学者、歌人です。

実はこの人を教えられたのは、私の通学途上にある青少年会館の掲示板でした。
ここにとても個性的な掲示が月替わりででるのですね。
時に山頭火あり、時に金子みすずありで、なかなかいい掲示なので、これを見るのは通勤途上のささやかな楽しみなのです。
しかもそれが上手なのか、下手なのか分からない字で書かれています。
デジカメの写真を添付しておきますのでご覧ください。

その掲示板の今月のことばが橘曙覧でした。
次のふたつの歌がのっていました。

たのしみは妻子(めこ)むつまじくうちつどひ頭ならべて物を食ふ時
たのしみは朝おきいでて昨日までなかりし花の咲ける見るとき

どうですか?

続きを読む
posted by mrgoodnews at 00:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 本、映画など感動のメディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月27日

情報イノベーター

「情報イノベーター」(川上和久著、講談社現代新書、1999,1)という本を読んだことがありました。その本に次の4人が「情報イノベーター」として紹介されていました。
その4人とは
  パウロ
  蓮如
  ルター
  フランクリン
です。さてこの4人の共通点がわかりますか?

前3人は宗教者ですが、フランクリンはちょっと異質です。
一つの共通点は「手紙」です。この4人は手紙が好きでした。たくさんの手紙が残っています。
パウロは聖書の中に多くの手紙が残っています。
蓮如は「お文」とか「御文章」とかいう布教のための手紙が残っています。
ルターも手紙好きで、なかでもエラスムスとの間には頻繁なやりとりがあったようです。またドイツ語の聖書を翻訳し、それをグーテンベルクの活版印刷機で印刷して流した。
フランクリンは「ガゼット」という新聞を作るのですね。

もうひとつは、彼らはいろいろなところに小さな自律したコミュニティを作り、それを相互に結びつけてネットワークを作ったというところにあります。


続きを読む
posted by mrgoodnews at 00:36| Comment(1) | TrackBack(0) | 本、映画など感動のメディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。