2015年05月12日

老年は魂で世界をとらえる

遠藤周作が、1992年3月15日の朝日新聞「万華鏡 命のぬくもり」というエッセイでシュタイナーの次の言葉を引用していた。

人間は青年時代は肉体で世界を捉え。
壮年時代は心と知で世界をとらえるが、
老年になると魂で世界をつかまえようとする


遠藤周作は自分もその三番目の魂の年齢になったと述懐している。
わたしはどうなのか、まだその域には達していないような気がするが。

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生きることの意味

もし私がそれをしなければ、誰がするだろうか?
私が今、それをしないなら、いつ、それをすべきであろうか?
もし、私が自分自身だけのためにそれをするのなら、わたしとはなんであろうか?


こういう感じはミッションの意識である。
えらそうだけれど、私にはその感覚がとても強いと思うが、それに自分自身が応えられなくて、あせることしばしである。

この文章は、2010年6月21日の毎日新聞にのった編集委員河谷史夫の「閑話休題 生きているということ」から引用した。そのなかで河谷氏はこう述べている。柳澤桂子著「意識の進化とDNA」という本を紹介していて、そこに引用された文章である。
生物学はもとより、ユングや般若心経から「夜と霧」のフランクル、ナチに抵抗して処刑されたディートリッヒ・ボンヘッハーなどを随意に引用して語られる「生の意味」に遭遇し、私は性根を入れ替えることができた。

冒頭の文章は、あるユダヤ人が述べた言葉であるとして、この文章のあとに書かれていた。

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愛する人を亡くしたとき

悲しみの諸相

親の死 あなたの過去を失うこと
配偶者の死 あなたの現在を失うこと
子どもの死 あなたの未来を失うこと
友だちの死 あなたの人生の一部を失うこと

「愛する人を亡くしたとき 」(E.A.グロルマン著 春秋社)


この配偶者の死が、現在を失うことだというのに、感銘を受けた。まさにそういう感じだ。
グロルマンは、ユダヤ人宗教科で、アメリカのグリーフ・カウンセラー。
これは、2010年6月23日毎日新聞 朝居朋子「いのちに寄り添って」という記事の中で見つけました。

今年は東京医薬専門学校で「医療倫理」を週1回教えています。その関係で今までの新聞の切り抜き週を読むことが多くなってあらためて発見することが多くなりました。

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2014年04月23日

シェアハウスのはじまり、はじまり〜。

 私の家は、70坪ほどの借地に2軒の家が建っています。1軒は築25年ほどのヘーベルハウスで私たち夫婦が寝起きしています。もう1軒は築50年ほどの両親の家でしたが、両親ともに他界してしまい、住む人がいなくなりました。私たちは仕方なくそちらの家で食事をすることにしていましたが、食堂と台所以外の部屋はだんだんと物置となりつつあったのです。
 これではあまりにももったいないと思っていたので、一人の若者を居候させようと画策していたら、友人が自分の息子も居候させてほしいと懇願するので、ついに二人の若き男性を居候させることにしました。
 しかし、そのためには部屋をきれいにしなければなりません。物置となりつつあった「もの」の処分をしなければなりませんでした。父と母の遺品も多くありました。
 父の遺品はボランティア協議会事務局をしていたときの書類集、写真好きだった父のアルバム、数理パズル関係の本が多くありました。特にボランティアの書類は実に見事にファイルされていました。
 母の遺品は手芸教室をやっていた関係からの手芸の本、手芸の材料の端布、そして司馬遼太郎をはじめとする歴史小説が多くありました。
 それから私の「おもちゃコレクション」もたくさんありました。
 それらの処分の奮闘が始まりました。粗大ゴミは2回に分けて11点のほか、一般ゴミや紙ゴミの時に45リットルのゴミ袋を8つくらい出していきました。これ以上出すと持って行ってくれないだろうなというぎりぎりの量でした。
 父母の遺品を整理している中で見つけた多くの Good News はおいおい紹介していこうと思います。
 ともかく、二人の居候師にも手伝ってもらって、なんとか住めるようになりました。

 これは一つのシェアハウスなんだなと思っています。私たちと二人の若い居候男性たちとのシェアハウスなのですね。どういうライフスタイルにするか、どういう生活のルールをつくるかは、どれだけの「家賃」をいただいたらいいのかなど、これから話し合いながら、試行錯誤していきます。
 一人は「宗教」を教える教員をめざしています。一人はプロのギタリストです。それぞれの夢の実現をサポートできるシェアハウスにしようと思っています。
 私の場合には「宗教倫理教材集」「宗教倫理ワークブック」の作成や、 Good News データベースと科学おもちゃデータベースづくりなどを手伝ってもらおうと思っています。

 ともかくもこのシェアハウスのはじまり、はじまり〜。さてどうなることか。いつまでつづくか。

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2014年03月07日

自殺を予防するTALKの原則

カウンセラーの友人がFacdbook でシェアしたものを私もここでシェアします。
医者がつくる、医療と医学がわかる情報サイト「医知場」からシェアしました。


TALKとは、Tell、Ask、Listen、Keep safeの頭文字をとったものです。

T:あなたの様子をみていると、とても心配になるという点をはっきりと言葉に出して伝える。

A:自殺のことをうすうす感じているならば、はっきりとその点についてたずねる。真剣に対応するなら、それを話題にしても危険ではなく、むしろ自殺予防につながる。

L:傾聴する。励まそう、助言しよう、叱ろうなどと思ったり、気分転換のためにどこかに連れて行こうという気持ちがわき上がるかも知れないが、最初は、徹底的に聞き役に回り、相手の絶望的な気持ちを真剣に聴く。

K:危ないと思ったら、その人をけっしてひとりにしないで、安全を確保したうえで、必要な対処を行う。周りの人からの協力も得る。危険だと考えられる人、とくにはっきりと自殺を口にしたり、自分の体を傷つけたりした人は、確実に精神科医の診察を受けさせる必要がある。

自殺の危険が高い人は、周囲から手を差し伸べられても、それを拒絶して、孤立を深めていくケースが多い。

日本では、精神科を受診することに抵抗がある人が多い。

相手に自殺の危険を感じたら、TALKの原則で対応し、できるだけ早く、精神科の診察を受けさせるべきだ。


う〜ん。精神科の医師はこれにちゃんと対処できるのかな? という不安がありますが………。

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2013年06月02日

「ひとりですごす老後」のネットワークの安心

 5月21日のNHKの午後の「情報まるごと」を何気なく見ていたら、『プロジェクト2030 ひとりですごす老後」という番組に興味をひかれた。
 独身の女性やつれあいに先立たれてひとりですごしている女性たちのネットワークの紹介があった。番組ではそのNPOの名前は明らかにしていなかったが、代表者の松原惇子さんの名前で探したら見つかった。NPO「SSSネットワーク」というNPOである。
 そこでここのホームページを見たら、ここが行っているいろいろな活動がなかなかおもしろい。
 ひとり暮らしの女性たちが、相互に支えあっていきいきと生きている姿が表れているのである。
 たとえば、ここは「個を生きる女性たちの碑」というなの共同墓地を持っている。「お墓は死んでから入る場所であるとともに生きている間に集うところである」という考え方であり、「今を楽しく、最期まで安心」という集まるなかまを「墓友」というのだそうである。
 「いざときノート」というのも発行している。さっそく注文した。

「いざときノート」は、葬送をメインにしたエンディングノートではなく、今すぐ役立つように作られています。忘れがちなパソコンのパスワードなども記入しておけるようになっているので、とても便利です。
さあ、いざという時あわてないために、今のうちから記入しておきませんか。大事な人の名前、かかりつけ病院の電話番号、保険の満期日、尊厳死の意志など・・・記入しているうちに、いろいろ整理され将来の不安が薄れてくるはずです。


 さらに代表の松原惇子さんのブログまで見ていくと、なんとこの人「「私の葬送日記」という映画まで作ったのだそうである。



 この発想はみごとである。
 けれどこのネットワークは女性だけなのが気になるところである。お一人様の男たちや子どもがいない夫婦者にも必要なのではないか。いや別にそれだけに限定せずとも、子どもがいたってこのようなネットワークはとても大事であると思う。
 あらためて考えてみると、教会というのはそういうコミュニティであるはずなのだが………。

 そういう「終活」とネットワークづくりを支援するサイトを作りたくなった。

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2012年01月20日

日経元旦トップ「C世代駆ける」

 元旦の新聞はとてもお得な買い物だといつも思う。広告もいっぱいあるけれどその広告にも見るべきものがたくさんあるし、各社が記者の総力をあげてよみがいのあるメッセージや記事や特集で満載だからである。
 ふだんあまり日経は読まないのだが、それだけに日経の正月版もなかなか読み甲斐がある。
 今回は1面トップ記事となっていた「C世代駆ける」という特集シリーズ記事の第一回目が目に入った。
 見出しである。

 
開かれる知 つながる力
 動き出す「チーム・グローバル」
 社会の課題次々と挑戦




 記事の内容は、電気自動車のテスラ・モーターズの工場の取材から始まる。そして「電気のないアフリカの村に安全で便利な暮らしを届けるために、太陽電池で動くランプ兼懐中電灯をつくれないか」というような問いを出して世界中からアイディアを集め、それを製品化しようとする動きを紹介する。

「仮設住宅にふれあいの場がほしい」という呼びかけに応じて、実際に南三陸町の仮説建設プランとして採用されたのは、アメリカのハーバード大学やMITの学生たちのプランだった。プロもアマも日本も外国もない。復興の最前線で「チーム・グローバル」が20年後の街の姿に目をこらす。
 共鳴する世界は国を超え、若い世代を巻き込む。同じ価値観や使命感を抱く人びとが自由につながる.押しつけでない分、秘めるパワーは大きい。新世代が次代のルールで動く。古い秩序って窮屈じゃないですか。

 コンピューター(Computer)を傍らに育ち、
 ネット上で知人とつながり(Connected)
 コミュニティ(Community)を重視する。
 変化(Change)をいとわず、
 自分流を編み出す(Create)
 ジェネレーションC、未来を駆ける


 この記事を読んで、私もまぎれもなく「ジェネレーションC」であると思った。

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2011年12月23日

オムソーリ(分かち合い)の経済学

「分かち合い」の経済学(神野直彦 岩波新書)という新書本を例の如く横浜市立図書館ネットワークをとおして借りた、
まずこの本の紹介から

 深刻な経済危機が世界を覆っている。不況にあえぐ日本でも失業者が増大し、貧困や格差が広がるばかり。この「危機の時代」を克服するには「痛み」や「幸福」を社会全体でわかちあう、新しい経済システムの構築が急務だ。日本の産業構造や社会保障のあり方を検証し、誰もが人間らしく働き、生活できる社会を具体的に提案する。


まず冒頭に「オムソーリ」という言葉が紹介される。スウェーデン語である。

スウェーデン語に「オムソーリ」という素敵な言葉がある。「オムソーリ」とは「社会サービス」を意味するけれど、その原義は「悲しみの分かち合い」である。「オムソーリ」は「悲しみを分かち合い」「優しさを分かち合い」ながら生きている、スウェーデン社会の秘密を解き明かす言葉だといっても言い過ぎではない。


たしかになかなかステキな言葉である。ことばだけでなく、この言葉が示す実態もなかなかステキである。いかにも北欧らしい経済学であろう。

 幸福は分かち合うべきものである。現在の危機は分かち合うべき幸福を奪い合うとされていることから生じている。能動的希望としての分かち合い
もう一つの言葉の「ラーゴム」は「ほどほど」というような意味である。極端に貧しいことも極端に豊かなことも嫌悪するスウェーデン人が追求する重要な価値である。つまり、超過も不足も悪徳(カキア)する「中庸の徳」という倫理を評している。


「奪い合えば足りず、分かち合えば余る」たしか相田みつおさんのことばである。この基本的な理念のもとに「分かち合いの経済学」がさらに具体的に実践的に展開されることを期待したい。

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2011年12月20日

森岡正博著「33個目の石」にみる哲学と倫理と宗教

「33個目の石 傷ついた現代のための哲学」(森岡正博著 春秋社)を図書館で借りて読んだ。面白かった。著者の誠実な思索にとても好感を持った。

それはたしかに短い期間の出来事であったけれども、その事実を知った多くの人のこころをうち、社会の片隅で大きな声を上げることのできない傷ついた人々をそっと力づけた。敵と見方の対立を無効化し、「やられたらやり返す」という報復の連鎖を超越していく物語であるとも言える。


この本の紹介にはこうあった。
この本のタイトルは次のような出来事に由来している。

2007年4月16日に米国のバージニア州工科大学で、学生による銃の乱射事件が起き、33人の学生。教職員が殺された。乱射した学生は自殺した。
バージニア工科大学事件の次の週に、被害者の追悼集会がキャンバス内で行なわれた。キャンバスには、死亡した学生の数と同じ33個の石がおかれ、花が添えられていた。実は犯人によって殺されたのは32人である。「33個目の石」とは事件直後に自殺した犯人のために置かれたのである。
殺害した犯人も、その家族も、この狂乱した現代社会の被害者であるという考え方に、わたしは大きな救いを感じる。
日本で同じような事件が起きた時に、われわれは「33個目の石」を果たして置くことができるだろうか。この小さな希望の石を、我々の社会は許容するであろうか。


これに関連して、思い出すのはやはりアメリカの学校での銃乱射事件で子どもたちが殺されたときに、子どもを殺されたアーミッシュの家族はその銃撃犯をゆるすと述べたことを思い出す。この本ではこれにも言及している。
また、日本の例も紹介されている。JR福知山線の列車事故の合同慰霊祭に事故で死亡したJRの電車の運転手は排除されているという日本人の狭量さを嘆いているのである。

このような「思考の誠実さ」をもって、著者は次のようなテーマを扱っている。

赦すということ
自殺について
子どものいのち
ナショナリズム
監視カメラ
中絶
おしゃれと化粧
加害と被害
哲学
認知症のわたしに生きる価値があるのか


いずれも現代的であり、かつ問題を含む実例を挙げ、これをどう考えたらいいのかを丁寧に率直に教えてくれる。
その彼が、最後の方で「哲学」について、こう述べている。

今日における哲学の意義とは、唯一の真理を押し付けてくる宗教からは徹底的に距離を取りつつも「唯一の真理なんてないのさ」という成熟社会の相対主義に何度も疑問を投げかけ、どうすれば唯一の真理に近づけるのかというプロセスを素手で模索するところにのみあるのだと、私は考えている。


う〜ん。私も同感である。

こちらにもあります
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2011年12月19日

社会起業(アントレプレナー)という生き方

「社会起業」という生き方に注目している。
そこで「社会起業家 −社会責任ビジネスの新しい潮流」(斎藤槙著 岩波新書900)という新書を図書館で借りてきて読んだ。先ずこの本の紹介から。

単に収入を得る手段としてだけでなく、自己実現のために、そして環境・人権などの課題に使命感をもつ__このような価値観をもって働く社会起業家がいま注目されている。社会責任投資の高まり、企業とNPOのパートナーシップといった新しい動向を明らかにしながら、アメリカ、日本の社会起業家の生き方を紹介し、その意義を考える。


「社会起業」という店で注目しているのは、たとえばこういうことである。
 一つは「BigIssue(ビッグイシュー)」という雑誌を発行してホームレスの人びとを支援している活動である。ホームレスを支援するというのを彼らに仕事をつくりだすことを通じて企業化した。ボランティア活動としてではなく、企業として行うことがすごいのである。
 もう一つはアメリカの「TFA(Teach For America」という社会起業は貧困家庭の子どもたちに教師を派遣して教育を支援するという活動だが、これがアメリカの大学生の就職先として一位なのだそうである。この背景についてはまたあらためて調べてみたい。
 他にもあのユヌス氏がはじめたグラミン銀行もこの代表であるだろう。
 こういうことを企業活動として行っていき、そしてそれを受け継ごうとする若者が多数存在することに大いなる希望を抱くのである。

ここで働く人の意識の特徴をこの書は次のように述べている。
 
 
第一に働くことを自己実現の場であると考えていること。自分に与えられている人生を価値あるものにしたいと考えている人たちである。「人生の意義」を土台に据えて、その上にさまざまな価値観を築き上げ、その実現に向けて、積極的で主体的な生き方をして行こうとする。少し大げさにいうと、「いったいなんのために生きているのか」と自分の存在を見つめ直し、その問いに対する答えとして事業を起こしているのだ。
 二つ目は、社会や環境や人権など地球規模の課題や地域社会が抱える課題に対して使命感を持って挑み、事業を行っている点だ。事業の形態は、営利企業のこともあれば、NPOのこともある。しかし、いずれにしても、社会起業家は「社会をよくする」という目標に忠実に行動する。




社会起業家の特徴
1.地域コミュニティや世界のニーズに応える社会的使命感を根底に抱きながらも、事業を実践する過程では、巧みにビジネス・テクニックを応用する。
2.資本力は弱いながらも、時代を鋭く捉えたアイディアや創造性に溢れた組織をつくる。
3.パートナーシップを重視する。縦割り型組織ではなく、同じ価値観を共有する組織と有機的に結びつき、相乗効果を考えながら、目的を達成するためのネットワークを実現していく。
4.労働を収入の手段としてだけではなく、自己実現の手段でもあると考える。
5.事業の所在地の地元住民から遠く離れた発展途上国の国民までを、利害関係者(ステークホルダー)と見なし、彼らの価値観に根ざした商品やサービスを提供する。
6.長期的な効果を重要視する。たとえ短期的な利益を犠牲にすることがあっても、長期的な恩恵を選ぶことで最終的にはステークホルダーの満足が得られると確信している。


さらに、この書の終わりにこんなことも書かれていた。


社会起業家から教わった生き方、働き方の極意
1.自分の好きなこと、楽しいことに夢中になろう
2.いろいろな人と喜びや悩みやゆめを分かち合おう
3.効率を優先させない。何が大切かを見極める
4.かわいいこには旅をさせろ。かわいい子だけではなく自分がかわいいと思う大人も旅に出よう。きっと名案が浮かぶだろう。
5.おかげさまの気持ちを忘れずにいよう
6.諦めるから失敗する。成功するまでがんばろう。
7.人と競争するのではなく協奏しよう。
8.人生に無駄はない。一見マイナスなことでもそこから何かが見えてくる。
9.人がどう思うかではなく、自分がどう思うかを大切にしよう。
10.たまには自分を褒めよう。


たしかにひとつの「ステキな生き方」であると思う。

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2011年10月20日

Getting Way of Life, Sharing Way of Life, Giving Way of Life

生き方には2通りあると思う。
Getting Way of Life つまり何かをゲットすることを喜びとする生き方。お金、名誉、権力、社会的地位…………。
Giving Way pf Life つまり与える喜びを求める生き方。
私は、Giving Way of Life を生き方としたいと思っている。与える喜び(Joy of Giving)を最大限に追求したいと願っている。
が、これはかなり難しい。

最近、この二つの他に、上記の中間(というよりは少しgiving 寄りだと思うが)に、Sharing Way of Life という生き方があることを教えてくれたのは、Big Issue Japan 172号(2011.8.1発行)の「SHARING 所有の文化から共有の文化へ」という記事であった。

英国、生活のすみずみまでに広がるシェアリングの楽しみ
スマートフォンやGPS(全地球測位システム)ソーシャル・ネットワークなどの新しいテクノロジーが、今までにない方法と規模で、あらゆる種類の富を共有交換することを可能にしつつある。英国で始まっている斬新なアイディアやビジネスを紹介する。

たとえばカーシェアリング。英国の家庭の5軒に2軒は年間5千マイル(約8千キロメートル)も走らない車を所有しており、その維持に年間5500ポンド(約72万円)を費やしている。「ウィップカー」がユニークなのはこうした稼働率が低い個人の車を近所の人に貸す、ピアツーピア(仲間同士)のカーシェアリング組織であることだ。
自転車シェアリングは、カーシェアリングよりもはるかに進んでおり、今世界で急成長している。利用者がA地点で自転車を借り、用が済めばB地点で乗り捨てることができるのがセールスポイントである。
農地や住居、公共的な施設の共同利用も盛んである。ランドシェアリングである。人々はネットを通じて、例えば裏庭に空いた土地を持っているジョーンズ氏を野菜を作りたいスミス夫人に紹介する。
旅に出る人のためのルームシェアリングもピアツーピアに行われている。
コミュニティ内の遊休スペースを若者が利用できるようにするサービスもある。
リサイクルやリユースも者や商品のシェアリングである。
家庭菜園でできた野菜を近隣の人にシェアするシステムもある。
最後に、ピアツーピア・レンディング。ネット空間につくられた貸し手と借り手の出会いの場である。これもピアツーピアの関係だからこそできることであろう。


日本でもシャッター通りに化した商店街の空き店舗を利用できるのは、こういうピアツーピアのシェアリングのシステムであろう。
ともかくシェアリングできるものは、だいたんにシェアしていく生き方も一つの新しい生き方に違いない。
考えてみたら、わたしのこのブログ"Good News Collection" も Good News(福音)をシェアする大胆な試みであるつもりである。

この記事の最後に「シェア―からビジネスを生み出す新戦略」(レイチェル・ボッツマン、ルー・ロジャース著日本放送出版協会刊)という本が紹介されていた。早速読まねば…………。
この本を紹介しているサイトをみると「『シェア』をシェアする」つまりこの本の読書をシェアしようという呼びかけがなされているところが面白い。そうしたら本が売れないのではないかという心配は杞憂なのだろうか?

こちらにもあります
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2011年03月21日

震災ボランティアのお誘い

こういう情報はどんどん流れたらいいと思います。
「不幸の手紙」ならぬ Good News の手紙なのでチェーンメールにしたらいいと思いました。私のブログにも掲載します。
春休みに大学生や高校生はどんどん参加したらいいと思います。とてもいい体験になるはずです。
わたしも母の介護がなかったら、いっただろうにとちょっと悔しい思いがします。
本来はきっと内向けのメールだったのでしょうが、流出しています。定員はすぐにいっぱいになってしまうでしょうが………。

―- Original Message ―–
From: “WAKAGE”
To: “★若気の皆さん★”
Sent: Friday, March 18, 2011 8:37 PM
Subject: 仙台教区サポートセンターボランティア募集について

みなさん、こんばんは。

今回の震災に関し、仙台教区がサポートセンターを開設、ボランティアの受け入れを開始しました。ワカゲでは、個人で行かれるよりも、ある程度まとまった人数で出向いた方があらゆる面で心強いと判断しました。そこでサポートセンターと連携し、当面、東京教区の青年ボランティアの窓口となる事を決定致しました。以下、サポートセンターからの情報を基に募集要項を作成致しました。申込み期限は「プランA:3月20日12:00まで」、「プランB:3月 28日12:00まで」とさせて頂きます。プランA、Bともに定員が設けられております。定員に達しました時点で応募を閉め切らさせていただきます。
下記事項を必ずご確認のうえinfo@wakage.orgまでご応募お願い致します。


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2011年03月19日

ティク・ナット・ハン来日のニュース

現代の霊性の発信者のひとりティク・ナット・ハンについて前に書いたことがある。
今読みなおしてみたら「その1」をかいたが、なんと「その2」以降を書いていないことに気がついた。

ティク・ナット・ハンの来日が4月24日〜5月7日まで予定されている。
そしてなんと4月29日〜5月1日と5月3日〜5日には私の家の近くの鶴見総持寺で「宿泊りトリート」が開かれるという。
是非是非参加したいところだが、あいにくその日は妻の実家の法事に当たり、参加できない。

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2011年03月07日

「超訳 ニーチェの言葉」を読んでも

「超訳 ニーチェの言葉」を読んだ。100万部も売れた本なのだそうである。
私はそういう本はめったに読むことはないし、まして自分で買うこともしないのだが、今回はある学校の公開授業に参加するときのテーマがこの本にあったので、しょうがないと思い買って読んだ。おもしろかったが、自分で金を出してまでして買うほどの本ではないと思った。図書館で100人待ちをして借りるほんである。

わたしは「倫理」の授業でニーチェも扱った。特にニーチェのキリスト教批判はおもしろいと思っている。
でもこの本は『倫理」で教えるニーチェのイメージをかなり覆すものであった。ニーチェは本当は現代の各種の啓発本、知的ノウハウ本のようにとても読みやすく、わかりやすいんだと思ったのである。

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2011年02月02日

新しくはじめたことの「断捨離」

私は3年前に仕事を辞めてから、新しい4つのことをはじめようとした。

1つは、おもしろ科学たんけん工房。これは子どもたちに科学のおもしろさを教える横浜のNPOである。月に2回科学教室があって、そこでアシスタントを務めるのが主なる活動である。

2つめは日本語教室「きぼう」。外国人に初級日本語を教えるクラスで、横浜の東戸塚で開いている。毎週火曜日の午前中と木曜日の午後の教室に通っている。

3つめは森林インストラクターへの挑戦である。3年前の夏に10日間の講習会に通って、9月の試験に臨んだ。全部で4科目あって、3年間でそれに合格すると「森林インストラクター」の資格がもらえる。
最初の年には2科目、次の年に1科目合格した、そして今年の9月に最後の1科目に挑んだのだが、実はこれは合格しなかったので、悔しいことに断念した。
わたしは生涯受けた試験で不合格になったのは、幼稚園の入園試験についで森林インストラクターの試験が2度目である。中学入試も大学入試も受けた試験はみな合格したのが自慢であったのに。
森林インストラクターの試験についてはまた別途報告したい。

4つめは「カトリック学校教員養成塾」のスタッフの仕事である。月2回の講座に出席して、その中味をHPにて報告するという仕事である。これは考えようによってはまったく新しいことというよりは今までの仕事の延長線上になる仕事であろう。じつはこの仕事がなかなかはかどらないで困っている。

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2011年01月05日

吉田清彦さんという生き方

私は年賀状を妻や母の分も加えて900枚くらい出している。返事がこなくても宛先不明でもどってこない限り、出し続けるという方針なのでずっと増え続けてきて、ついにここまできた。結構な出費である。

そのうち、1回もあったことのないひとの分や1回だけあったひとからのものも結構ある。
そのなかに吉田清彦さんという方からの年賀状があり、毎回とても興味をもってよんでいる。かれの年賀状には前の年に読んだ本40冊の中からおすすめの本のリストが載っている。

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2010年12月20日

「希望の物語性」について

「希望のつくり方」を読んで学んだことがいくつかありました。
そのひとつは前述の「希望の定義」であるでしょう。
つぎに「希望の物語性」ということです。

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2010年12月19日

「希望のつくり方」の「希望」の定義

「希望のつくり方(玄田有史著 岩波新書)を読みました。なかなかおもしろかったです。

「希望」の定義みたいなものが書かれていました。これがなかなかいいのです。

英語で書かれていました。

Hope is a Wish for Something to Come True by Action with Others.

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2010年12月13日

「自殺」についての日韓司教交流会の見解

日本と韓国のカトリック司教団の交流会があったという記事が12月5日付のカトリック新聞に紹介されていた。この記事はとても興味深かった。

「『自死』テーマに選ぶ、両国に共通の社会問題という見出しの記事であった。この「自死、自殺」というテーマで日本」と韓国の司教団との見解の相違が浮き彫りにされたというところがとても興味深い。
 その記事の中に次のようなことが書かれていた。

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2010年12月06日

「どちりな・きりしたん」の信望愛

「千々石ミゲル(青山敦夫著)」のなかに、ミゲルは信仰を棄てたとされているあとにも、妻のたまとともに、「どちりな・きりしたん」を読んでいたと書かれている。「どちりな・きりしたん」はキリスト教の教義について書かれたキリシタン版の書である。
そこに「信望愛」のことが次のように書かれていた。

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