2013年05月02日

「至」という名前の日本酒を発見しました。

先日、本郷三丁目の駅前の居酒屋の入り口に「至」というラベルの貼ってあるお酒を発見して、興奮してしまいました。

まえに「清泉」「玉縄城」という名前のお酒を発見したときも興奮しましたが、今回はそれ以上でした。
帰ってきて調べてみたら、ありました。佐渡のお酒ですね。さっそく注文しました。どんなお酒なのかワクワクしながら待っています。

きっとこの酒屋のご主人が私と同じ名前なのではないかと勝手に推測しています。

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2013年01月18日

お茶漬けバイキングというのはいかが?

 ところで、このあごだしを使って、こういう料理はどうだろう。いたってシンプルだが、受けることまちがいなし。
 いろいろなだしを使ってだし汁を作る。あごだしをはじめ、とりがらだし、かつおだし、こんぶだしに、いりこだし。それにほんだしとかの化学調味料もいいし、みそもいいだろう。みそを加えるとぐっとバライティ豊かになる。または緑茶とか、単なるお湯というのもおいておくとよい。
 もっとも、あんまりだしの種類を多くするよりも、3〜4種くらいでいいのかもしれない。
 どれが何のだしなのかはブラインドにして後で明かすというのもいい。

 トッピングとして、またいろいろとそろえてみる。のり、うめぼし、ごま、味をつけたとりのひきにく、わさび、やきたらこ、鮪の刺身のぶつ切り、わかめ、しゃけ、げんまいのあられ、あさつき、みつば、きざみねぎ、ゆず、のざわなのふるづけ………………。こんなのはどうかというものもあるだろう。
 まずご飯を茶碗に入れて、それにトッピングをのせて、そしてだし汁をかけて食べる。
 だしスープを加える前に、お湯で一度ご飯をほぐしお湯をすててから、その上にだし汁をかける
 ごはんだけでなく、うどんもいいかもしれない。
 どの組み合わせが最もおいしいか、あとでアンケートを取るのもいい。
 こういう食べ方は、シンプルだが、癒しふうでヘルシーでとてもいいように思う。
 「お茶漬けバイキング」というように名づけたが、もっとセンスのいい名前があったら教えてほしい。こういうお茶漬けの専門店というのはきっとどこかにあるだろうなと思う。

 こういう食べ方は出雲そばの食べ方からヒントをもらったが、そばやお茶漬けだけでなく、カレーでやって、カレーパーティも行けるのではないか。ただし、後片付けの皿洗いが大変かもしれないが。

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2010年01月24日

七味唐辛子の研究

「七味唐辛子」について調べてみた。
まず、食卓にあったS&B七味唐辛子の成分は……………。

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2009年03月28日

崎陽軒「百々(もも)」をたべました。

 2月28日のブログで崎陽軒のお弁当「百々(もも)」を紹介しました。崎陽軒と高木学園女子校の生徒が共同開発したというお弁当です。


百百1 それが結構おいしいのです。量的にはちょっと少なくて不満でしたが、とてもかわいく盛りつけてあり、しかも味もなかなかのものでした。
 中に入っていたものは、鶏の唐揚げのレモン添え、卵焼き、こんにゃくとタケノコとにんじんの煮物、コーン入りコールスローサラダ、ピーマンとブナシメジの春雨炒め、シウマイ、シシトウ揚げ、それと大福2こでした。
 それぞれの総菜にちょっとした工夫がしてあり、かわいさとさっぱりした感じが、やはり女子高生が開発したものだと思わせます。

 私は横浜のシウマイ弁当は、駅弁でももっともおいしいものだと思っています。とくに甘辛く煮たタケノコとこんぶのつくだにと甘酢ショウガのせんぎりが好きなのです。
 これもなかなかのものです。主菜もさりながら、脇役の総菜がまたいい「百々(もも)」にはシウマイも2こはいっているし………。

 ところが問題はお値段です。ひとつ700円は女子高生のお弁当にはかなり高めです。お弁当だったら、500円以内におさえないと女子高生には手がでにくいでしょう。
 それと発売する時間帯です。私はこれを手に入れるためになんども売店に行って「百々(もも)はありますか?」と聞きました。どうも午前中の11時頃でないと手に入らないようです。
 とするとこれは女子高生のお弁当をねらっていないということになります。普通の人用のお弁当なのですね。

 それはそうと、3月31日までの限定販売ということなので、まもなく手に入らなくなります。それがちょっとさびしいというか………。
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2009年02月28日

女子高生と共同開発、崎陽軒「百々(もも)」

 ここのところ、なぜか森林太郎作詞の横浜市歌について書いたページにアクセスが集中しています。横浜市は今年開港150年とかで盛り上がっているからなのか、理由はわかりません。
 そこで横浜にちなんだ Good News をひとつ。

 横浜のシュウマイで有名な崎陽軒が、女子高生とタイアップしてお弁当を売り出した。その名も「百々(もも)」。
 創立100周年を迎えた高木女子学園高校と崎陽軒が、その記念行事として開発した。3月13日までの限定発売で700円である。

 若い女の子が食べたいというメニューを、全校生のアンケートで選び、それにもとづいてメニューをつくり。崎陽軒が調理、弁当として販売した。
 メニューはレモン風味の鶏の唐揚げ、春雨炒め、コールスローサラダ、そしてシュウマイで、パッケージは女子校生ごのみのピンク色で、名前も100周年の「百」にちなんだとか。

 わたしは、女子高生と組んでお弁当を開発したところがいいなと思った。彼女たちはとてもいいセンスを持っているので、これを商品作りに活かさない手はないと思う。それにこれってなかなか横浜らしい企画だし………。
 
 お弁当作りはとてもいいところに目をつけたと思うのだが、そのほかにも女子高生と共同開発したらいいものがあると思う。さて、それはなんだか……………。
 わたしはまだ買っていない。今度買ってみて味わってから写真をアップすることにしよう。
 

 
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2009年02月14日

暗闇ごはんとブラインドレストラン

 朝日新聞2月12日の夕刊にあった記事である。題して「暗闇ごはん 新食感 浅草の寺」。

 薄暗い部屋で目かくしをしてごはんを食べる「暗闇ごはん」が東京浅草の緑泉寺で開かれ、人気を集めている。全国の若手僧侶で作るグループ「彼岸寺」が食について考える機会をつくろうと昨年1月から始めたイベント。視覚に頼らないために味や食感、匂いに敏感になるという。
 部屋に入る前に目かくしをするので、部屋の大きさも席の並べ方もわからない。一品ずつ料理が出されると、器の手触りから会話がはじまる。どんな匂いか、舌触りや味はどうかなどと話しながら、料理の素材や調理法を想像。表情が見えないとかえって初めての人同士でも会話が弾む。
「調味料の一つひとつや野菜の繊維の方向にもで気にして食べた。こんなに食べることに集中したのは初めて」と参加者の声。

 なるほどおもしろい。これがグルメのページではなくて、お寺の若手僧侶の企画として生まれてくるところがおもしろい。いかにも仏教的な企画であると私は思う。
 これは試みる価値があると思うので、今度「黙想の家」の企画としても試みるように提案したいと思う。
 これは確かにひとつの「宗教的体験」なのである。

 これを企画している仏教の若手僧侶のグループ「彼岸寺」に興味を持って、そのサイトをのぞいてみた。
 これもなかなかおもしろい。「禅カフェ」とか「お寺カフェ」とか「お寺でデート」とか行ってみたくなるような楽しそうな企画がいっぱいある。
「お寺もなかなかがんばっているな。教会もがんばらねば」と思わせるサイトであった。
 
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2008年11月05日

珍味「塩トマト甘納豆」の不思議


塩トマト甘納豆 宮城県登米の「道の駅」で「塩トマト甘納豆」なるものを手に入れた。
 帰ってさっそく食してみた。
 
 はじめは塩味がして、ドライフルーツの食感で酸っぱく甘くなり、かすかにトマトの風味がある。けっこうおいしい。

 製造は仙台市若林区のアイビー(株)とかいうところで原材料名は「トマト、砂糖、食塩、クエン酸、漂白剤(亜硫酸塩)」とある。酸味はクエン酸のもののようである。

 インターネットで調べてみたところ、これはけっこういろいろなところでつくられているようで、ここの特産物ではない。
 しかも袋に貼られているシールがほとんど同じということに気づく。

 そもそも「甘納豆」というのはなぜか? 甘納豆は豆ではないのか?
 「納豆」というからには納豆菌で腐敗させてつくるもののはずだが、トマトでもできるのだろうか? ドライフーズとどこが異なっているのだろうか?

 一つわかったことは「塩トマト」というのがトマトの品種にあるということだった。WIKIPEDIA に以下のような説明があった。

 塩トマト(しおトマト)は、熊本県八代地域など土壌塩分濃度が高い干拓地などで栽培される特別栽培のトマトで、糖度が8度以上のものである。果物並みに甘くフルーツトマトの元祖であり、しっかりした歯ごたえと一般のフルーツトマトとは全く異なる味覚を持つ。 収穫時期は11〜5月頃、3月がピークである。 栽培地域が限定されるので、希少価値があり超高級品として贈答用などにも使われる。


 ただしこの「塩トマト甘納豆」がこの品種のトマトを使っているかどうかは不明である。

 ところで「甘納豆」であるが、これもWIKIPEDIA で調べてみると、納豆菌の納豆とは関係ないらしい。

 甘納豆(あまなっとう)は、マメ類やクリ、ハスの実などを砂糖漬けにした和菓子のひとつ。
 アズキ、ササゲ、エンドウマメ、ソラマメ、インゲンマメ、最近ではウグイスマメなども材料に用いられる。材料を砂糖と共に甘く煮詰め、砂糖をまぶしてから乾燥させて作る。
 1857年(安政4年)に栄太楼が開発した。当初は浜名納豆(浜納豆)に似せて甘名納糖と名づけられ、名前が簡略化されて甘納豆と呼ばれるようになったのは第二次世界大戦後のことである。
 納豆とは関連性がないが、一部混同される場合もある。


 甘納豆とは材料を塩・砂糖とともに煮詰めて砂糖をまぶしたものを乾燥させたものということである。
 何だか、そんなにおもしろくもない結論となった。

 しかし、それにしても製造元と産地はそれぞれ異なるのに、この袋に貼られたシールがみんな同じということが気になる。ひょっとするとほんとうの原産地は中国か?


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2007年09月11日

わさびトーストがオススメです。

ここのところ、私の朝食は「わさびトースト」です。

少し暖めたトーストにマーガリンをたっぷり塗って、もう一度軽くトーストします。
そしてマーガリンが溶けたころにだして、わさび漬けを塗っていただきます。

これがなかなかおいしいのです。
「わさび漬け」はけっこう高いので、もっぱら100円ショップで見つけたものを使っています。

わさび漬けの辛みと味がマーガリンとほどよく解け合って、すっきり、しゃっきりとお目覚めに供します。

ぜひお試しあれ。

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2007年05月28日

燈台つぶ貝の「これ、うめ〜」


燈台つぶ貝 スーパーの魚売り場で買い物をしていたら、あるおじさんが「これ、うめ〜」といって試食用にあったものを次から次へと食べていた。で、さっそく私も試食してみた。たしかにうまい。

 北海道厚岸産の「燈台つぶ貝」とあった。サザエふうの巻き貝で爪楊枝で貝をまわしながら取りだして食べる。「10分間ゆでてください」と書いてあった。
 こぶりのもので9個はいって199円だった。

 塩を入れたお湯でゆでること、10分。ゆで方がたりないとなかなか取り出せないみたいである。それだけでうまいのである。
 今度皆で食事をするときに買ってもっていくことにしようと心に決めた。

 これってなんで「燈台つぶ貝」というのであろうか?
インターネットで検索してもよくわからなかった。ただ北海道の釧路やこのあたりで取れるもののようである。

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2007年02月16日

おけじゃめし(くろまめごはん)の香りと美味

「おけじゃめし(くろまめごはん)」はいけます。
今日のお弁当は「おけじゃめし(黒豆ごはん)」でした。黒豆の香ばしい香りがふたをあてたとたんに香ります。

このごはんは、妻の実家の母が、全国ネットのテレビ番組に出て、郷土の料理として紹介していたものです。
妻に「このごはん食べたことある?」ときいたら「ない」というのです。

でも「郷土料理」というので、さっそく母に電話してその作り方を伝授してもらいました。それ以来わがやの定番メニューとなっています。

作り方は至って簡単。


くろまめまず黒豆カップ3分の2ほどを鍋にとり、ふたをして、焦げ付かないように揺らしながらいります。
すると鍋の中から黒豆のはじける音が聞こえてきます。
鍋のふたを開けてみると黒豆の香ばしい香りがぷ〜んとしてきます。黒豆は写真のように「はちまきをしたような」感じになります。

お米3合をカップ4杯の水で研ぎ、塩小さじ2杯、さけ50cc 、そして「はちまきをした」黒豆を加えてごはんを炊き込みます。

これだけです。
ごはんが炊きあがってふたを取ってみると、写真のようなあかむらさきいろの「おけじゃめし」ができあがります。

シンプルだけれど、これがなかなかいけるのです。読者の皆さんもぜひ試みてください。
おけじゃめし
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2007年01月25日

「セリ」は二度食べられる(続き)

 前に「セリは2度食べられる」というのを書きましたが、今日の昼食時にそのことをくだんの生物の先生に聞いてみました。さすがです。彼は明確に答えてくれました。

 それによると、「葉の出る芽」の位置が問題なのだそうだ。切った茎の位置の下に芽があるとその芽から葉っぱが出てくるというわけである。
 カイワレなどのスプラウトは多くの場合、葉の出る芽は双葉の中にあるので、根元で切ってしまうと芽が切った位置より上にあるために、芽ごと切ってしまうことになり芽が出てくることはないけれど、セリやミツバは、切る位置の下に芽があるためにその芽から葉っぱが出てくるというわけである。

 なるほど、なるほど。さすが生物の先生である。いたく感心してしまった。
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2007年01月24日

「セリ」は2度食べられる


せり スーパーで根の付いたセリを買ってきて、根の部分をきって、葉の部分を食べたあとに、根の部分を水につけておいたら、また芽が出てきて、もう一度食べられました。何か得した気分です。
 また葉の部分をむしって食べたあとに、もう一度芽を出すかどうか、実験中です。でも水だけでは養分がたりないかもしれません。

 「カイワレ大根」ではうまくいかないでしょうが、ミツバではどうでしょうか。今度実験してみることにします。
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2006年11月07日

素材の味を生かすシンプルでおいしいスープの作り方

これは私の妻が開発したらしい料理です。
きわめて簡単で意外とおいしいのです。

たとえばピーマンのスープ。ブイヨンを使ったスープにピーマンを大きめに切って入れて煮る、塩こしょうで味付けます。これだけです。なるほど、ピーマンの味がします。

ピーマンのほかに、レタス、セロリ、みょうが、かいわれ、キャベツ、白菜、ネギ、わけぎ、しゅんぎくなどなどいろいろと試してみるといいでしょう。セロリは葉っぱの部分も使います。
いずれも素材の味がしみ出てきます。
あれこれ混ぜるよりも、単品のほうが素材の味が生きるようです。
しかし、組み合わせによっては絶妙のコンビという味もありそうです。これもいろいろと試みる価値がありそうです。

もっとも、オニオン、じゃがいも、にんじんなどのスープは昔からありますし、これに肉を加えたスープはやはり、野菜スープの王者かもしれません。
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2006年08月13日

夏の七草あえ

 私たちは友人の家で定期的に集まりをもっているが、たいていは夕食はコンビニ弁当を持ち寄る。時々その友人が一品簡単に作れるものを用意してくれることがある。これがなかなかウマイのである。

 最近の傑作は「夏の七草あえ」である。
 食べる時にこの中には何が入っているかを推測しながら食べるのである。ミツバ、オオバ、ミョウガ、キューリ、ニンジン、カイワレ、オクラ、モロヘイヤなどが千切りにされて入っている。オクラやモロヘイヤが入っているので、ちょっととろみが加わっている。
 味付けは塩だけでよいだろう。簡単にあえればすぐにできる。
 他にも水菜とかセリ、セロリなども加えられる。ゆずやレモンなどを混ぜてもいいかもしれない。季節によってはウドもいいであろう。
 いろいろな香りと味が混じり合って、とてもウマイ。ビールのつまみにもごはんのおかずにもよい。我が家の定番もののメニューにもなった。作るのも簡単である。中に何が入っているかを当ててもらうのも楽しい。
 おすすめである。

 
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イワシのうまさに開眼したこと

 「これまでに食べたもっともウマイものをあげなさい」というテーマは分かち合いのテーマとしてはもっとも盛り上がるテーマの一つである。ただ単にどの店で食べた料理というグルメ自慢ではなく、そこにはその人の物語がこめられるからである。

 これは私が前の職場にいた時に房総半島九十九里にいった職員旅行の時である。もう25年ほど前のことであった。その日の昼食は「天ぷら食べ放題」の店であった。
 食事までに時間があったので、浜にでてみたら、女子大生が地引き網をあげようとしていた。しかし、みているとこの女子大生グループは逆に海に引きずり込まれそうなのである。彼女たちは「助けて!」と応援を求めてきた。
 それで、男の職員を集めて手伝ったら、30分ほどしてあげることができた。引き上げた網の中をみると圧倒的にイワシがあがっていた。今はこれほどイワシが上がることはないらしい。他にイシダイ、エイ、カレイなどがまじっていたが、あとはイワシばかりであった。
 イワシはさっそく箱に入れられてどこぞへもっていかれた。イワシのほとんどはハマチの養殖のえさになるらしい。

 女子大生にお礼を言われて、まずはよかった、よかったと満足げに昼食にあずかることになった。「天ぷら食べ放題」というその天ぷらは、ピーマン、ナス、そしてそのイワシの天ぷらだったのである。もちろん浜辺で今あげたイワシではなかったのだが、そのイワシの天ぷらがたまらなくうまかった。イワシってこんなにウマイ魚だったのかと目を開かれる思いがしたのである。
 イワシほど新鮮なものがうまい魚はない。鮮度が落ちるほどに味も落ちてくるのである。

 よく、土産物屋で、試食用にイワシの一夜干しがおいてあって、炭火で焼いてすぐに食べさせてくれるところがある。これがまたウマイのである。それで土産に買って家で食べるとそれほどではなくなるのも、まさに鮮度の問題なのであろう。
 居酒屋でイワシの刺身をおいてある時もあるが、これも鮮度が問題となる。その日の朝取れたものでないとこういううまさは出ない。

 そのころ、サバもイワシも大衆魚であった。両方とも鮮度が問題の魚である。特にイワシはあのころほど漁獲量が多くないそうであって、新鮮なものは、高級魚という感じさえする。

 そういえば、小さい頃田舎に行った時に、祖母がさばいてくれた刺身はイワシだったと思う。これに熱い湯をかけて「刺身茶漬け」にしたあれも忘れられない味である。

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