白木神父さんは20年ほど前に私のカトリック鶴見教会の主任をされていたが、そのうち修道会をやめて教区司祭になり、しばらく上田小諸教会の主任を経て現在甲府教会の主任を務めておられる。
おもわぬところでお目にかかったので、つい紹介したくなりました。
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イタリアのオーディション番組「ザ・ボイス(The Voice)」に出演したクリスティーナ・スクッチャ(Christina Scuccia)さん(25)は、黒の修道衣と十字架のネックレスをつけ、アリシア・キーズ(Alicia Keys)の「ノー・ワン(No One)」を歌った。観客からは大きな歓声が起き、審査員4人は信じられないといった表情を見せた。
ウルスラ会(Ursuline) の修道女のスクッチャさんは、「神から与えられた才能があるからここに来ました。その才能を分かち合えればと思って」と述べた。審査員の1人のラップ歌手、J-Axさんは、「感動して涙が出た」と語った。
スクッチャさんは、修道院から「外に出て」神の御言葉を広めなさい、と言ったフランシスコ(Francis)法王に触発されて番組に出場することにしたという。
別の審査員が、法王庁は彼女がオーディション番組に出たことをどう思うだろうかと尋ねると、スクッチャさんは「法王からの電話を待っています!」とジョークで返した。
このチェックリストはあなたの教会のミサが「福音宣教へと派遣されるために元気づけてくれる」ミサかどうかを診断するためのチェックリストです。20のチェックポイントについて5段階評価してみてください。
明治の10年頃、ある先祖のかたが重い病で伏せっていた。その病気を治そうとして祈祷師やお坊さんに加持祈祷を頼んだそうである。ところがそれでも治らない。そこで教会の神父さんにも頼んでみた。
ところが神父さんの祈りが効いたせいか、病気はけろっと治ってしまった。それを見て一族だけでなく村の人が集団で改宗したのだそうである。
「今の想い」を願いをこめてぎゅうっと握りしめてみる
商店街を抜けて線路を渡り、坂道にさしかかる。尾道は坂道だらけの街だ。さあ。どう歩こう?「自由に」と思うとなかなか方向が決まらないものだな、と苦笑しながら、自分が今いる場所から一番近いお寺をめざすことにした。
持光寺では「にぎり仏」を作らせてくれる。「にぎり仏」とは、粘土を握ったときにできる形を仏像に見立てたものだ。「願いをこめて握ってください」と一塊りの粘土を渡され、丁寧に作り方を教えてくれる。できたにぎり仏はお寺のお庭窯で焼いて送ってくれるというシステムだった。
しばし心を落ち着けて、ぎゅうっと力を込めて願いを握りしめ、私も一体の仏さまを形作る。たった数分のことなのに形作るという作業で今の自分の一部を永遠にとどめられそうな気になった。
藤沢にある聖園女学院という学校の隣に、「聖園子どもの家」という児童養護施設があって、そこにはいろんな事情で両親と離れて暮らさなければならない子どもたちが生活しています。
そこを訪ねていったところ、前の庭で少年が一人ボール遊びをしていました。
「こんにちは」
そう言って、その少年はきちんと頭を下げて挨拶をしてくれました。そしてすぐに言葉を続けたのです。
「だれのお父さんなの」
瞬時に、その少年の瞳の奥に広がるかなしみが深々とわたしの心にしみこんできました。そのかなしみが胸を突き、口をついて。思わぬ返事が飛び出したのでした。
「君のお父さんさ」
少年は両手で持っていたサッカーボールを脇にほおると、両手を出して私の手をぎゅっと握りました。小さなてのひらでした。ほんとうに小さな手のひらでした。
………(中略)……
その少年は私から手を離すと言いました。
「おじさん、いきなりきてそんなこと言っていると変なおじさんだって思われるよ。」
そしてフフフンとやわらかい笑顔を浮かべて、先ほどほおったボールの方に走っていきました。かなしみをやわらかく包み込んだ、そのあどけない笑顔で今もって忘れることができません。
もうまもなく4月を迎えるにしては、すこしばかり冷たい、しかしさわやかな風が聖園の丘をながれていました。