2018年03月05日

「てくてく」にカトリック甲府教会がのっていた

JR高尾駅に山梨県広聴広報課が発行、山梨新聞社が製作する「てくてく」という観光情報誌が置いてあったので、何気なくみていたら、金手駅の紹介のなかにカトリック甲府教会が紹介されていて、さらにそこの主任司祭の白木神父さんが登場していました。
てくてく.jpg
テクテク甲府教会.jpg
白木神父さんは20年ほど前に私のカトリック鶴見教会の主任をされていたが、そのうち修道会をやめて教区司祭になり、しばらく上田小諸教会の主任を経て現在甲府教会の主任を務めておられる。
おもわぬところでお目にかかったので、つい紹介したくなりました。

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2014年03月23日

イタリアでウルスラ会のシスターが一夜にしてスターに

ここのところカトリック教会の関係する Facebook を賑わしているニュースがある。テレビ局の歌のオーディション番組でウルスラ会のシスターが登場し、圧倒的な人気を博したそうである。

 イタリアのオーディション番組「ザ・ボイス(The Voice)」に出演したクリスティーナ・スクッチャ(Christina Scuccia)さん(25)は、黒の修道衣と十字架のネックレスをつけ、アリシア・キーズ(Alicia Keys)の「ノー・ワン(No One)」を歌った。観客からは大きな歓声が起き、審査員4人は信じられないといった表情を見せた。
 ウルスラ会(Ursuline) の修道女のスクッチャさんは、「神から与えられた才能があるからここに来ました。その才能を分かち合えればと思って」と述べた。審査員の1人のラップ歌手、J-Axさんは、「感動して涙が出た」と語った。
 スクッチャさんは、修道院から「外に出て」神の御言葉を広めなさい、と言ったフランシスコ(Francis)法王に触発されて番組に出場することにしたという。
 別の審査員が、法王庁は彼女がオーディション番組に出たことをどう思うだろうかと尋ねると、スクッチャさんは「法王からの電話を待っています!」とジョークで返した。


どうやら教皇フランシスコに刺激を受けられたようである。



こういうのが生まれるのも、今のカトリック教会のおもしろさであろう。こういうシスター、日本にもけっこういますよ。

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2013年10月05日

教会の地区別集会の日

 私の教会では、年2回第5日曜日のミサのあと、地区別の集会があります。6つの地区に別れていて、わたしはE地区に属しその世話人をしています。
 この日のE地区の参加者は10人くらいでした。毎回このくらいの参加です。
 お茶とお菓子を用意するのですが、今回用意したおかしは鶴見名物「よねまんじゅう」でした。このお饅頭は「お江戸日本橋」の歌の2番に
「六郷渡れば川崎の万年屋、鶴と亀とのよねまんじゅう」
と唄われている江戸時代からの銘菓です。一時廃れていたのですが、最近また復活していて人気が出てきたおかしだそうです。

yonemanju

 この集まりは、お互いの理解と親睦を深めるためのあつまりですが、いつも取り止めのないおしゃべりに終わってしまうのではなく、分かち合いのようなことをすることにしています。
 地区の役割についての簡単な説明のあと、分かち合いのテーマとして自己紹介がてらに「鶴見のお好きなところ、気に入っているところ」についてあげてもらいました。「よねまんじゅう」をみて思い立ったテーマでした。
 参加していた人は皆思い思いに、鶴見の気に入っている点やお好みの場所などをあげてくれました。
「自分の家の窓からみたゆうやけのそら」
「犬を連れて毎朝散歩する総持寺の境内」
 総持寺という話題が出てくると、最近総持寺が親しみやすくなったとか、まちおこしに力をいれるようになったとかいうことがはなされます。
 ある人が11月に総持寺境内で「夢祭り」とかいう催しが計画されているけれど、そこに鶴見教会も参加してはどうかという提案もなされました。
「台風が過ぎ去ったときにめがね橋からみた富士山」
 この話題が出てきたときには、どこから見た富士山がきれいかという話で盛り上がりました。もちろん私は、自分の家の屋上から富士山が見えると言って皆を羨ましがらせてしまいました。
そのほかにも
「満州園のギョウザは日本一だ」
などというひともあり、いろいろな話題でもりあがりました。
 信仰には直接関係のない話題ではありましたが、なかなか楽しい地区集会となりました。同じ地区の人に親しみを持てるようになったとおもいます。

 教会というと何となく地域社会と疎遠になりがちですが、もっと地域に溶け込む必要があると思います。

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2013年06月27日

「元気の出るミサ」チェックリスト

「CLC資料1988年5月第158号 特集『元気の出るミサ』」に、「元気の出るミサチェックリスト」というのを掲載しました。これは今でも通じると思うので紹介します。

このチェックリストはあなたの教会のミサが「福音宣教へと派遣されるために元気づけてくれる」ミサかどうかを診断するためのチェックリストです。20のチェックポイントについて5段階評価してみてください。


GenkiMisa1
GenkiMisa2

いかがですか? これをしてみて何を考えましたか?
自分の教会のミサのポイントはどのくらいでしたか?
こういうのをもとに「元気の出るミサコンテスト」なんていうのはどうでしょうか? 案外在日フィリピン人のミサがトップになったりするのではという予想があります。どう見ても日本人のミサではないような気もしますが、どうでしょうか?

ところでこの「元気の出るミサ」という標語は、その後女子パウロ会編集のビデオのタイトルにも採用され、この解説文の中に「元気の出るミサのチェックリスト」が内容を大幅に変えて掲載されました。あれまだ販売しているのかな? VHSだったけれどDVDに変換されて販売されているのでしょうか?

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2013年02月19日

グアムのカトリック教会での追悼ミサの心優しさ

今日〔18日)の新聞には、銃の乱射事件の犠牲者のための追悼ミサがグアムのカトリック教会の聖マリア大聖堂においてグアムの大司教司式で行われたというニュースが報じられた。
そのミサには日本人の犠牲者の遺族のかたも参加されたという。

朝日新聞には「17日、グアムの聖母マリア大聖堂で開かれたミサで、地元の人たちから抱きしめられる遺族ら」というキャプションのついた写真も載っていた。この写真を見て、グアムの人びとの心優しさにジ〜ンときてしまった。



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2013年02月13日

横浜教区報73号(1月号)のトップに私の写真が出てしまった。

つい先週の日曜日に各教会に配布された「横浜教区報73号」になんと私の写真が「でかでか」と載ってしまった。



友人からの指摘で気が付いた。
これは昨年11月24日にパシフィコ横浜で開催された「横浜天主堂献堂150周年・日本再宣教150周年」の記念ミサの写真である。
この時の祭壇上部に映し出されたプロジェクターの映像に私が「でかでか」と映っていたのである。
この日私が座った座席の前にテレビカメラがあって、それが会場の様子を映すたびに私の顔が映ってしまった。おかげでかなり多くの人から何度も映っていたねといわれた。なかには、映しだされたいからあの席に座ったんだろうとかいう口の悪い御仁もいた。

この記念ミサは4000人という教区始まって以来の動員であった。私の教会からも50人くらいの人が参加したという。その時の熱気がこの教区報からもよく伝わってくる。教区報には珍しいカラー印刷であった。「お金のかけ過ぎ」という意見も聞かれたが………………。
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2012年04月10日

「いわお179号(イースター号)」発行しました

カトリック鶴見教会の教会誌「いわお」のイースター号を発行しました。
これは私も加わった編集委員会が編集していて、年3回(クリスマス、イースター、聖母被昇天)に発行されます。
今回は、鶴見教会の年間テーマ「私たちの教会」というテーマのもとに原稿を募集して、B5判縦書き16ページに出来上がりました。いつもに加えるとちょっとうすい感じですが、今回は表紙をカラー印刷にしたためにすこし見栄えがよくなりました。その分内容が薄くなってしまったのが悔やまれます。



全部をカラー印刷ではなく、表紙の1と4をネット上で印刷を依頼できる印刷屋に外注し、表紙の裏(2と3)と本文は教会の印刷機で印刷しました。300部つくって6700円ほどかかりましたが、みんな喜んでもらえたのでよかったと思っています。

この「いわお」は次の3つを編集指針として発行しています。
1.教会員相互の交わりを深める
2.教会員の信仰の成長のためになる
3.教会の行事や教会学校などの活動の記録となる

この教会報は実は私が青年会時代に発行を開始したものです。いまから40年以上前のことです。
あの頃は月刊でした。100号くらいまで私が編集にたずさわってきました。「いわお」という名前をつけたのも私でした。
時代の流れの影響を受けていろいろとありました。
今こういう形で編集を継続できていることに特別な感慨を抱きながら、毎回発行しています。
次回発行は夏の聖母被昇天のころです。

こちらにもあります



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2010年12月07日

マリンバ演奏の迫力に圧倒されました

今週の日曜日12月5日に、カトリック鶴見教会のクリスマス・チャリティコンサートを聴きにいった。このチャリティコンサートは今年で33回目になるのだという。今回はアフリカコンゴ共和国の小学校建設のために寄付されるという。

今回は池上秀樹さん、池永健二さんのマリンバの演奏である。大きなマリンバが2台ステージにおかれ、そこから奏でられるマリンバの音色を堪能した。

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2010年05月07日

マカオ巡礼に行ってきました。

 ごめんなさい。しばらくブログの更新がとまっていました。
 そのわけは、5月2日から5日まで中国のマカオ巡礼にCLCの仲間といったからです。

 マカオは、日本と中国へのキリスト教布教の基地となったところです。

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2010年03月12日

友人の叙階式

 3月7日に東京カテドラルで3人の司祭叙階式があった。叙階とはカトリック教会の7つの秘跡(サクラメント)の一つで、司祭になるときの儀式である。これも洗礼と同じように生涯1回しか受けられないし、一度受けるとそのしるしは生涯消すことができないものとなる。

 私の友人で隣の女子校でソフトボール部の監督をしていた彼はよもや司祭になるだろうとは思わなかった。彼の育てたソフトボール部は、私の学校のソフトボール部よりも強くて、いつも負けて悔しい思いばかりしていた。3人の新司祭の中では、一番年を取っていた。

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2009年10月19日

SIGNIS-World Congress@chiangmai

今、タイのチェンマイにいます。
SIGNIS の世界大会がここで開かれていて、それに日本の代表として参加しています。

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2009年09月21日

「地区別の集い」にて「信仰を捨てたくなったとき」をわかちあった

 私の教会では、第5日曜日に「地区別の集い」というのをします。小教区の地区を6区画に分けて、それぞれの地区ごとにミサの後に小さな集まりをもつのです。
 その集まりで何をするかは、各地区の世話人に任されています。

 私はE地区の世話人をしているので、E地区の集いでは「わかちあい」をすることにしています。テーマを決めて、それぞれに短く話してもらいました。
 8月30日に行った分かちあいのテーマは「信仰を持つのをやめたくなったとき、教会に行きたくなくなったとき」でした。

 こんな話しが出てきました。
○体の調子が悪いとき
○日曜日に教会にいけないときが続いたとき
○営繕部に人が集まらないとき
○広報誌「いわお」の原稿が集まらないとき
○教会内の人間関係のもめ事にまきこまれたとき
○キリスト教の歴史を学ぶとき 宗教改革とか宗教戦争とか異端審問とか魔女刈りとか十字軍とか
○教会の近くに家があり、行きたくないと思ったことはありません。
○よかれと思ってしたことが、司祭や役員会に問題とされた
○つらいとき、困難に直面しているとき
○自分が受け容れられていないと感じたとき
○自分のちいさな居場所がない

 一回りしたあとに、「じゃあ教会に行くのが楽しみになったときあるいは信仰に確信を持ったとき」についてまた話してもらいました。

○ステキなクリスチャンの後ろ姿に引かれて
○ベールを持たずに教会に行ったらベールを貸してくれた(注、昔女性は教会内では白いベールをかぶらなければならなかった。今はそういう女性はほとんどいない)
○どこか違う町に旅行などでいったときに、そこの町の教会を訪ねるのが好き
○教会でいろいろな生き方をしている人と出会ったとき
○ペトロ岐部を知ったとき
○毎週神父様と会うのが楽しみです。
○ミサの説教が心にしみたとき
○初聖体に子どもたちがきちっと座っていてくれた

 なかなかおもしろかったです。なお、当日のE地区の集いの出席者は6名でした。この数はいつもよりずっと少なかったのが残念です。前回は20名近くの参加があったのに………。

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2009年08月15日

SEVENHILL という名の Jesuit Wne

 友人が集まりのために「こんなワインがあるよ」と持ち込んできた。

 それは、SEVENHILL という名の Jesuit Wne であった。
 イエズス会士にはいろいろいるというのは分かるが、ワインを作っているとはね。ブラザー・ジョン・メイsj という署名があった。
 原産地オーストラリアとある。ワインに貼られたシールには次のような解説があった。


SJwine1  Sevenhill Shiraz 2002 果実酒
      フルボディ
1851年から協会の(まま)礼拝用としてのワインを作り始め、世界的にも名の知られている聖なるワインである。
  品名:ワイン 酸化防止剤(亜硫酸塩)
 原産地:オーストラリア
  容量:750ml アルコール分15%未満
輸入業者:ブルーバレーワインズ(有)

 インターネットで調べるとここにホームページがあった。


SJwine2 わたしの友人(クリスチャン)は、このワインを手に入れるためにはるばるオーストラリアまで、訪れたそうである。
 はるばる原産地を訪れたその友人もその友人だが、その貴重なワインをこの集まりに持ち込んでくれたことに頭が下がるくらいありがたかった。

 


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2009年04月07日

生月の山田教会と虫めずる神父の「蝶の羽根のステンドグラス」


山田1 カクレキリシタンの地である生月島にあるカトリック山田教会にいって、とてもおどろいた。こういう教会は世界でもここにしかないであろう。





山田2 この教会も、多くの長崎の教会群を建築した鉄川与助の作品である。外観も中の木造コウモリ天井もとても美しい。
 しかし、それ以上に美しいものがあった。モスクにあるような美しい幾何学紋様をさしてガイドの方が、あれはなんでできていると思いますか?と質問をされた。「あれは蝶の羽根でつくったステンドグラス」なのである。この教会の主任司祭である烏山神父が、外国から送ってもらった蝶の羽根を使って作ったものであるという。確かにようくみると蝶の羽根でできているようだ。ふしぎな輝きをもっている。


山田3 なんでも「7つの秘跡」を描いたものであるということであるが、どれが何の秘跡なのかは正確にはわからなかった。解説もない。
 それにしてもこの烏山神父さんはすごいというか、変わっているというか、虫好きの神父さんで、年中網をもって昆虫採集をしていたらしい。

 この教会は、1987年に列聖されたトマス・西神父とその父親で昨年列福された殉教者ガスパル西玄可ゆかりの教会である。
 祭壇にかかっている十字架は、ガスパル様の墓に生えていた木で作ったものであるという。
 そういう殉教者の教会にこの「蝶の羽根のステンドグラス」の取り合わせは絶妙というか奇妙というか。
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平戸の紐差教会の美しさ


紐差3 平戸島の紐差教会を訪れるのは今回で3度目である。とても美しい教会である。

 修学旅行で最初に訪れたとき、夕方であった。ステンドグラスをとおして床に映し出される夕日がはっとするほど美しかった。
 そしてこの教会にはパイプオルガンがあった。私たちを案内した主任司祭の神父さんは「もし良かったらあのパイプオルガンを引いてみなで聖歌を歌ってはいかがですか」といわれていた。もう一度訪れたときに生徒たちにパイプオルガンで歌を歌わないかと提案したのだが、実現しなかった。


紐差2 2度目に訪れるとき、司祭館を訪ねたら「神父様はお昼寝中です」といわれて、やむなく先に根獅子の浜を訪ねてその後に教会によろうということにした。
 あの時神父さんは、女子生徒の前でしきりに「結婚式はこの教会で挙げなさい」とすすめておられた。




紐差3 あの神父さんが平戸の観光ポスターに登場していた。しかもスルタンという服(昔神父さんが来ていた服、今ではほとんど見かけない)を着て教会をバックにほほえみながら招いている写真が載っていた。わたしはこのポスターをJRの鶴見駅で発見した。
 今はこの神父さんは転勤でこの教会にはおられなかった。

 今回の訪問で出会ったのは、その教会の信徒の婦人であった。そのかたは嫁いだ家の先祖が集団改宗をした話しをしてくれた。

 明治の10年頃、ある先祖のかたが重い病で伏せっていた。その病気を治そうとして祈祷師やお坊さんに加持祈祷を頼んだそうである。ところがそれでも治らない。そこで教会の神父さんにも頼んでみた。
 ところが神父さんの祈りが効いたせいか、病気はけろっと治ってしまった。それを見て一族だけでなく村の人が集団で改宗したのだそうである。

 このあたりの教会の信徒はキリシタンの末裔である場合がほとんどであるのだが、この教会は実は明治期以降になって集団改宗した信徒が多いのだそうである。

 もう一つ、教会の前には神社があった。この教会を建てるときに、この神社にはずいぶん気を遣ったというはなしもしてくれた。「神社と教会の見える風景」というわけである。
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2009年02月14日

尾道持光寺「にぎり仏」

 わたしはいろいろなところにおいてある無料のPR誌があるとそれを手にとって読んでみたくなる。ここにもけっこう Good News があってそれを発見すると嬉しくなるのである。

 最近手にしたのは郵便局にあった「モヨリノ」という「郵便局ではじまる季節の情報マガジン Vol.2/2008冬」。このPR誌のネーミングがなかなかいい。「最寄りの郵便局」昔はラジオでこういう表現がよく聞かれた。今ではあまり聞かれなくなった言葉かもしれない。そういえば、この「最寄りの」は郵便局以外ではあまり使われないようである。

 ところでこのPR誌に「旬のふるさとてくてく歩き」と題して広島県尾道市と福山市が紹介されていた。確かに瀬戸内のこの二つのまちはぜひ訪れてみたい町である。福山は過去一度だけ訪ねたことがあるが、尾道はまだない。

 「今の想い」を願いをこめてぎゅうっと握りしめてみる


にぎり仏 商店街を抜けて線路を渡り、坂道にさしかかる。尾道は坂道だらけの街だ。さあ。どう歩こう?「自由に」と思うとなかなか方向が決まらないものだな、と苦笑しながら、自分が今いる場所から一番近いお寺をめざすことにした。
 持光寺では「にぎり仏」を作らせてくれる。「にぎり仏」とは、粘土を握ったときにできる形を仏像に見立てたものだ。「願いをこめて握ってください」と一塊りの粘土を渡され、丁寧に作り方を教えてくれる。できたにぎり仏はお寺のお庭窯で焼いて送ってくれるというシステムだった。
 しばし心を落ち着けて、ぎゅうっと力を込めて願いを握りしめ、私も一体の仏さまを形作る。たった数分のことなのに形作るという作業で今の自分の一部を永遠にとどめられそうな気になった。


 この文を書いたライターの署名がないが、なかなか味な文を書く人だ。

 それはともかくこの「にぎり仏」という発想がとてもいいと思った。仏さまやお地蔵様だとこのようにしたらだれでもつくれるし、しかもその人だけが持つ味わいが生まれるだろう。
 お寺でこういうことを試みたならば、結構人気が出るはずである。
 キリスト教ではなかなかこういう発想が生まれてこないのが残念である。

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2008年09月11日

西経一著「君たちへ」にこんなスゴイ話がありました。

 この9月5、6日と名古屋の南山大学で開かれた「カトリック教育学会大会」に出かけてきました。
 その大会の基調講演は南山中学・高等学校の校長の西経一神父でした。彼は神言会という修道会の司祭です。この彼の基調講演はなかなかみごとなものでした。
「目に見えるものの奥に目には見えないものがある。その目に見えないものを見ることができるようにするのがほんとうの『宗教教育』である」一言で言えばこれが彼のいいたかったことのようです。
 彼は、東京の晴佐久神父とならんでもっとも「説教」のうまい神父だろうと私は思います。

 その西神父の書かれた本「君たちへ」を読みました。この本は西神父が学校の生徒たちに向かって行った「説教」を集めたものです。
 ここにこんな話が載っていました。この話がまたスゴイのです。

 藤沢にある聖園女学院という学校の隣に、「聖園子どもの家」という児童養護施設があって、そこにはいろんな事情で両親と離れて暮らさなければならない子どもたちが生活しています。
 そこを訪ねていったところ、前の庭で少年が一人ボール遊びをしていました。
「こんにちは」
そう言って、その少年はきちんと頭を下げて挨拶をしてくれました。そしてすぐに言葉を続けたのです。
「だれのお父さんなの」
 瞬時に、その少年の瞳の奥に広がるかなしみが深々とわたしの心にしみこんできました。そのかなしみが胸を突き、口をついて。思わぬ返事が飛び出したのでした。
「君のお父さんさ」
 少年は両手で持っていたサッカーボールを脇にほおると、両手を出して私の手をぎゅっと握りました。小さなてのひらでした。ほんとうに小さな手のひらでした。
 ………(中略)……
 その少年は私から手を離すと言いました。
「おじさん、いきなりきてそんなこと言っていると変なおじさんだって思われるよ。」
 そしてフフフンとやわらかい笑顔を浮かべて、先ほどほおったボールの方に走っていきました。かなしみをやわらかく包み込んだ、そのあどけない笑顔で今もって忘れることができません。
 もうまもなく4月を迎えるにしては、すこしばかり冷たい、しかしさわやかな風が聖園の丘をながれていました。

 どうですか? スゴイでしょう。

「だれのお父さんなの?」という問いに、この子のお父さんはいないか、この施設を訪れたことがないのだなということを瞬時に読みとり、「君のお父さんさ」と切り返すこのセンスは並大抵ではないなと思います。
 この子はきっとそのあとにシスターや友だちの前で、「今日お父さんが来たんだ」とうれしそうに言いふらすに違いないでしょう。そこまではっきりと想像することができます。

 彼の「説教」のネタはこういうところから生まれてくる、つまりどこかで聞いたり呼んだりした話ではなく、彼自身がつくりだした「説教ネタ」なのですね。ここが彼の説教の魅力なのでしょう。
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2008年05月19日

イエズス会総長ニコラス神父のこと

 この3月アドルフォ・ニコラス神父がイエズス会総長に選ばれたというニュースが報じられた。かれはスペイン・バレンシア州の出身。35年前に来日し、それから上智大学教授、東アジア司牧研究所(EAPI)所長、イエズス会日本管区長を歴任された。
 イエズス会総長が、日本管区から選ばれたのは、先々代のペドロ・アルペ神父についでいる。ペドロ・アルペは終戦当時広島にいて被爆した。

 私がニコラス神父にあったのは、1974年来日して間もないころであった。新進気鋭の神学者として、世界的に注目されていたが日本に来ることを選んだということを聞いたことがある。彼と一緒に「解放の神学研究会」をつくり「解放の神学への招き」という書を出版した。彼から教わったことに、ちょうど大学時代に丸山真男の講義を聴いたときのような知的興奮を覚えたものである。

 ニコラス神父と幼なじみだというI神父の終生請願のときに、ニコラス神父はモーニング姿のチャップリンのパントマイムを演じていたが、これが実にみごとであったことが印象に残っている。

 また、1987年(だったか?)に東京でアジア司教総会(FABC)が開かれたときに、かれは私の参加した「信徒の霊性」分科会のコーディネーターをしていたが、この分科会のまとめぶりがまたみごとであった。いろいろな意見を整理して論点をはっきりさせ、そしてそれらを図式化して統合していくあざやかなすすめかたに舌を巻いたものである。

 彼のコーディネーターとしての才能は、日本の福音宣教推進全国会議(NICE)をはじめとする大事な会議や国際的な集まりでいかんなく発揮され、ついには世界の2万人いるイエズス会のトップの「コーディネーター」となったわけである。
 ニコラス総長率いるイエズス会に今後も注目していきたいと思っている。

 「イエズス会」という組織はとても興味深い組織である。私自身、イエズス会の経営する中学校高等学校で学び、在学中に洗礼を受けた。当時一学年に180名の生徒が在学していたが、卒業したころには3分の1以上の生徒が実に洗礼を受けたのである。1965年ころである。
 それからいろいろなところでイエズス会の神父たちと一緒に行動した。ともに行動すればするほど、このイエズス会という組織の魅力にとらわれていくのである。
 これについてはまた改めて書くことにしたい。
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2008年04月16日

アルバレス神父の「種まきポスター」


たねまき1 1970年代なかば、わたしの教会の掲示板に「種まきポスター」が掲示され、毎月更新されていた。わたしの記憶によれば、このポスターはシルクスクリーン印刷でつくられていたように思う。






たねまき4このポスターはアトンメント会のフレッド・アルバレス神父が書かれたものであった。
 1975年からハヤット神父の「心のともしび」から「太陽のほほえみというパンフレットとして発刊された。このパンフレットは見開きでカレンダーとなっていて、上のページにはアルバレス神父の絵があり、下のページにはカレンダーがあった。



たねまき2 アルバレス神父は1961年来日、1963年には鶴見教会の助任司祭を務められたあと、横浜港南教会の主任司祭を務められた。
 優しい人柄のにじみ出た絵を描かれる。その絵がまたいいのである。

 わたしの教会では、現在でも「種まきポスター」の伝統が受け継がれている。わたしの教会には字の上手な人が多くて、その中の一人が聖書の言葉を月替わりでポスターにして掲示している。
 わたしは、絵も字もうまくはないが、デジカメでとりためた写真にメッセージを添えて印刷したものを、掲示していくことによって、この「種まきポスター」の伝統を受け継いでいこうと考えている。
 さてどんなポスターができるか「乞うご期待」というところである。でき次第このブログでも紹介することにしよう。
 このポスターをご希望の方には、jpg ファイルでさし上げようと思っている。
 と、宣言したものの、まず最初の「種まき」ポスターのために、どの写真にどんなメッセージを添えるか、考えなくては……………。
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2008年02月17日

アメリカのカトリック教会サイトのネットサーフィンのおすすめ

SIGNIS Japan のセミナーで海外の教会ホームページの紹介をしますが、ここでちょっとその予告編を。

私が見つけた面白いサイトは、アメリカのフロリダ州にある Celebration という町のサイトでした。ここはディズニーランドが開発したシニアのための町です。この町も面白い。

この町については以前私のブログでも紹介いたしました。

この町の Religion というページには、プロテスタント、カトリックからユダヤ教までの教会のリンク集があります。
その中の Corpus Christi というカトリック教会をたずねてみましょう。

ここからいろいろなカトリックのウェブサイトに行くことができます。

たとえばこんなサイトです。
ここはどうもカトリック教会の小教区のホームページづくりを支援しているサイトみたいです。

こちらはカトリック関係の出版社のサイトがあります。


ここはSocial Networking for Catholics のページのようです。

ここは Christian Community を作るところのようです。

ここは霊性を高めるためのページ、多くの短いビデオ映像が見られます。
いろいろな人が信仰体験を語っています。
こういうページもたくさんあります。

New Morning Community というサイトです。
ここでも多くのビデオ映像が見られます。
ちょっとした英語の練習にもなります。何度も繰り返して聞くことができる。

聖書を学ぶサイトもたくさんあります。
たとえば
ここは無料の聖書のコースです。
たとえば Can I Know God's Will for My Life? なんていうミニコースもあります。
最後にはクイズがあったりして

こんなサイトもありました。

On-Line Spiritual Gifts Test with Automatic Analysis
自分にどのようなSpiritual Gifts が与えられているかという自己診断サイトです。

PodCasting
iPod で聞くことができる短い放送が入っています。PodCasting はけっこうあちこちにあります。

Celebrate Theatre 短い映像で伝えます。


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