2015年05月23日

日本の巨木はどの木が多い?

「樹木ハカセになろう」(石井誠治著 岩波ジュニア新書)を読んでいたらこんなことが載っていた。

「地上から130センチの位置で幹周が300センチ以上の樹木」が巨木とか巨樹とか呼ばれるものである。
円周が300センチということはほとんど直径1メートルである。
環境庁の1988年の調査では日本全国でこのような巨木が約5万6000本で、2000年の調査では約6万8000本あったそうだ。

ところで統計で巨樹として残っている数のおおい樹は何でしょう。



スギ、ケヤキ、イチョウ、クスノキ、スダジイがトップ5になる。これらの樹はなじみであろう。

では次のトップ10になると、

タブノキ、ムクノキ、モミ、エノキ、クロマツ

クロマツ以外ははたしてどんな木か思い描けるだろうか?
巨樹ナンバー1は、鹿児島県姶良郡蒲生町の蒲生八幡神社境内にある大クスである。
九州四国から太平洋側にクスノキの大木が多いのは、これが神社の境内に植えられたからだと予想される。

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2014年11月19日

つるし柿にしました。

わが家の柿の木に実がたくさんなったというのは前にお知らせしましたが、それを秦野の妹のところにいって、一緒に皮をむき、紐に結わえてつるし柿にしました。
全部で12本100個あまりありました。
渋が抜けるのに1か月以上かかりそうなのでしんぼう強く待つことにしましょう。寒暖の温度差が大きいほど甘くなるそうです。

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2014年10月28日

柿の実と紅葉とオーシャンブルー

わが家の柿の木が今年は豊作です。
去年は5個くらいしか実をつけなかったのですが、今年は60個くらい実をつけました。
ほかの家の柿の木もたわわに実をつけているところが多いので、今年は柿の実の当たり年なのでしょうか。

これは人のうちの柿の実です。じつにたわわです。
kakinomi

わが家の柿の実はこの程度です。実はこの柿の実は渋柿なので、こんなにたくさん収穫はしたものの、どうしようかと思案に暮れています。今年はつるし柿かな。皮をむく時間が作れるかどうか。
kakinomi2

紅葉した下記の葉っぱをスキャンしてみました。これも美しいです。
kakinoha141028

ついでにわがやのオーシャンブルーの朝顔も今ごろたくさんの花をつけています。今年は屋上で太陽光パネルの設置工事をしたときに朝顔を2階部分から上をカットしてしまいました。それだからここにこんなにたくさん花をつけている。
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2013年12月21日

スミレの生存戦略のけなげさと面白さ

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今ごろスミレが果実をつけているのを発見しました。中には果実の殻が裂けてタネがたくさんくっついているものや、タネを弾き飛ばしているものもあります。スミレって春に花が咲くのになぜ今ごろ実をつけるのかちょっと不思議に思って調べてみました。
するとありました。私の疑問に見事に応えてくれたサイトが。

それによると、スミレには春に花咲く開放花と秋に花はつけないけれど果実を結ぶ閉鎖花があるのだそうです。今頃実をつけるのは閉鎖花というわけです。花は開かないけれど自家受粉して実をつけ種を作るのだそうです。
その他にもスミレの生態についてたくさんの興味深いことをおしえてくれました。
花が咲き終わって身を作るプロセスもおもしろいし、カラが風力発電機みたく避けてから種を弾き飛ばすのも面白いです。中には3メートル先まで飛ばすのがあるとか。
さらに興味あるのはアリとの共存関係です。スミレの種にはエライオソームというアリの好物が付着していてアリたちはその種を何とか巣まで持ち帰ろうとするのですが、なかなか成功せずに途中で諦めてしまうことがおおいようです。スミレにとっては遠くまでタネを運んでもらってそこでまた咲き出すことができるというわけです。
なんて賢い花なんだと感動的です。あの可憐なスミレがこんな健気で大胆な生存戦略をもっているなんて。

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2013年12月01日

今年のわが家の収穫 渋柿とカリン

今年のわが家の収穫です。
柿が5つとカリンが4つ。カリンはちょっととるのが遅かったので、4個くらいは地面に落ちてしまっていました。でもそのせいでけっこう大きく育ったのもあります。
カリンはあいかわらずいい香りを発しています。

KakiKarin

柿は実においしそうに実ったのですが、渋柿です。
はじめて実をつけた年はカラスが突っついたあとがけっこうあったのですが、最近はカラスも学習したとみえて見向きもしません。
ブランディーをヘタの所につけて渋抜きをします。10日くらいかかるそうです。本当は35%焼酎がいいのだそうですが、それがなかったので、ブランディーにしました。味が変わるかな?
カリンは、皮ごと細かく切って氷砂糖を入れて、カリンシロップにします。これがもっとも香りを残してくれます。これを炭酸でわってのむとのどにいいということです。
庭木にカリンはおすすめです。実の香りも去りながら、カリンの幹はとてもきれいです。

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2013年06月10日

わが家の豊後梅の収穫

 わが家の豊後梅がたくさん実をつけた。そろそろ黄色に色づきだしたり、木から落ちるものもあって、早くとらねばと思っていたので、今日(6月9日)収穫した。
 梅の木に登って、伸びた枝を切りおとしながら、梅の実を手でもいでいった。
すると近所の子どもたち4人〔多分4〜5歳くらい)が集まってきて、「梅のみをちょうだい」といったので、「いいよ、好きなだけ持っていっていいよ」といったら、家にいってレジ袋をもってきて、落ちた梅を集め出した。
 そのうちに「もっともらっていい」というので、「いいよ、いいよ、すきなだけもっていきな」と気前のいいことをいっていたら、ついに大きなレジ袋いっぱいにして、収穫した梅の実の過半を持って行ってしまった。
 それでお礼として紙コップに砂を入れ、そこに花をさしたものをもらった。絵もついていた。ある子の紙コップにはザリガニの死骸がいっていた。家で飼っていたザリガニが死んでしまったのを乾燥させたものだった。この子にはたからものであったのだろう。
 花はすぐにしおれてしまったので捨ててしまったのだが、しまった、写真をとっておくのを忘れた。梅の実がたくさんついているところも写真に撮っておくんだった。
 切り落とした枝や葉っぱが、80リットルのごみふくろ6袋にもなった。これだけだとゴミ収集車が一度に持っていってくれるかどうか心配である。

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2013年04月17日

古い葉と新緑のダブルトーンの美しさ

いまごろ、今年伸び出した新緑の葉っぱと昔ながらの古い葉の緑とのダブルトーンがきれいな木を集めてみました。今ごろしか見られないダブルトーンです。
まず、もみの木の仲間です。



次のツゲの木です。これは雨の時の方がもっと鮮やかになります。



妹の家に植えてありました。キャラの木だそうです。これも色鮮やかです。



これらが日毎に、その差が少なくなり、ついには同じ色に同化してしまいます。だから、この時期にしか見られない美しさでしょう。

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2013年02月03日

ツワブキの花は二度咲く?

 わたしの家の玄関にツワブキが植えてあります。10月頃けっこう長い間咲いています。
 花が終わってそのままにしていたら、たくさん種を持った実(?)がなったと思ったら、その実が開きだしてタンポポみたいに羽毛を持ったタネがたくさん開きました。

 色は地味ですが、やはり花が2度咲いたような感じです。
 ツワブキってもしかしたら、キク科って思って調べたら、やはりキク科ツワブキ属なんですって。
 ツワブキって漢字で書くと「石蕗」です。「ツヤのある葉の蕗」というところが名前の揺らいだそうです。
 じみだけれど、なんかとても日本的な花だなって思いました。

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2013年02月02日

「心のともしび」のHPに「朝顔を育て続けて20年」がアップされました。

1月29日に坪井木の実さんからFacebook上で「心のともしび」更新のお知らせが回ってきました。今回はわたしの原稿がHP上にアップされたとのことです。
その時は、HP上で坪井木の実さんの朗読が聴かれたのですが、今は残念ながら聴くことができなくなっていました。すぐにお知らせしないといけませんね。

この文章は「ともしびをともし続けて60年」というテーマの原稿だったのですが、どうしても書けなくて上記のようなテーマの文章となってしまいました。
でも、あらためて読み返すとなかなか福音的でおもしろい文章だと一人悦に入っています。
その文章はここに掲載されています。

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2012年12月06日

「男の隠れ家」に十二所黙想の家が紹介されています

そんな名前の雑誌があることさえ知らなかったのですが、なぜか
イエズス会日本殉教者修道院(鎌倉十二所黙想の家)
が「男の隠れ家」なる月刊雑誌(朝日新聞出版)の取材を受けて紹介されました。
編集部からカメラマンを引き連れた取材陣3名が来られて一日取材をした記事が2013年1月号に掲載されました。
この号の特集は「キリスト教とイスラム教 その基本と体験入門」で「キリスト教/イスラム教の基本、日本との関わり」を日本の中のキリスト教、イスラム教を探訪していくことによって明らかにするものでした。
その一環として「黙想の家」の一泊の祈りの集いを体験使役時にしたものです。
見開き4ページにわたり、とても良く書かれています。

十二所黙想の家はカトリック信者のための黙想の家だったのですが、来年石神井にある東京黙想の家がリニューアル・オープンするにあたり、これからは一般の人にも開かれた黙想の家にしていこうと構想を立てているところの取材でした。
ここの自然環境はまさにそういうところにふさわしいのではないかと思われます。
特集のほかの記事もなかなか読み応えがあります。この本はぜひお買い求めになってはいかがとオススメいたします。

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2012年08月28日

「テガミノキ」を別所温泉常楽寺で見つけた

信州上田別所温泉の常楽時で「テガミノキ」を見つけた。
初めは「この木なんだろう? あまり見かけない木だな」と近寄っていって、葉っぱを裏返したらビックリ。葉っぱの裏にはなんと字が書き込まれていた。

そういえば、葉っぱの裏に字が書ける木があったなと思いながら、でも名前が浮かんでこない。
それで、お寺の人に聞いてみた。
「あれですか。あれはテガミノキだとよんでいます。だれかが葉っぱの裏に字が書ける木だとご存知だったようで、裏に願いを書き出したら、それをみんながまねだしてああいうふうになりました。よく気がつきましたね」

もちろんその周辺には、なんの説明書きもないのに、手が届くところのほとんどの葉っぱのうらに字が書き込まれている。


帰ってさっそく調べてみた。あれは「タラヨウ」という名前を持っている木であった。
その説明によると、
葉の裏面に傷をつけるとその部分のみが黒く変色し、長期にわたって残るため、字を書いておくことができる。ここから、ジカキシバ、又はエカキシバともいわれる。戦国時代にこの葉の裏に文字を書いて情報のやりとりをしたという話もあり、これがはがき(「葉書」)の語源になったといわれ、葉書の木、郵便局の木と呼ばれることもある。

ということである。そうか「葉書」の語源となった木かということでナットクした。

こちらにもあります
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2012年08月02日

ルリマツリの花

鎌倉の八幡様の横の路地を歩いていたら、壁に一面のうすい青い花がたくさん咲いていました。壁面を覆い尽くす感じでした。


なんおはなかなとおもっていたら、そこにこういう掛札がありました。

この掛札によるとこの花は『ルリマツリ』マツリカの親戚なのでしょう。花の匂いがあるはずだけれど、匂いをかいでくるのを忘れた。
この掛札に感動しました。
自分の家の庭の見慣れない花や木に名前をつけるというところが、とてもえらいな〜と思います。

こちらにもあります
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2012年06月21日

教会の庭のカラシダネが満開です。

17日の主日の福音はマルコ4章の「カラシダネ」のたとえでした。
「神の国を何にたとえようか。どのようなたとえで示そうか。それはカラシダネのようなものである。土に蒔くときには地上のどんな種よりも小さいが、蒔くと成長してどんな野菜よりも大きくなり、葉の陰に空の鳥が巣を作れるほど大きな枝を張る。」

私の教会(カトリック鶴見教会)の庭には「カラシダネ」が黄色の花をつけています。




聖書の「カラシダネ」は「カラシナ」の仲間の「クロガラシ」だという説もある。
しかし、ここではなす科 、たばこ属の一種である「カラシダネ」とする。種子は大変細かく、クロガラシの100分の1より、まだ小さい。しかしこれは元来南アメリカ原産のもので、イスラエルに古くからあったものではない。しかし、あまりにも細かい種子であるので、今日ではこれがそのからし種だと言い伝えられている。黄色い筒形の小花をたくさんつけ、観賞価値もある。これは灌木状になり 、3〜4メートルに生長する。

タネが収穫されたら、またその小ささぶりを紹介することにしよう。

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2012年06月20日

アジサイについてのウンチク

アジサイについてのウンチク。





アジサイは日本原産の樹木である。それが中国を経由してヨーロッパに渡り、さまざまな品種が生まれた。西洋アジサイと呼ばれるのは、人びとの長い丹精のたまものだ。
アジサイにはいろいろの名前がつけられてきた。日本名は、小さな青い花を集めるという意味だろう、「集真藍(あづさい)」が転じたようだ。
漢字では「紫陽花」名付け親は玄宗皇帝と楊貴妃の悲劇を歌った「長恨歌」などで知られる東大の詩人白楽天である。
赴任先の杭州の寺に咲く花の名を誰も知らなかった。紫の色を愛でて、自ら命名した。ただ、実際にはアジサイではなくライラックだったという説もある。
江戸時代、オランダ東インド会社の医師として来日したシーボルトもアジサイに関心を寄せたひとりである。
帰国後、出版した植物死の本でアジサイに「ハイドランジア・オタクサ」名前をつけた。
この「オタクサ」の意味が分からなかったが、長い研究の末、大正時代に判明して驚かされた。
シーボルトが滞日中の恋人が、長崎丸山の遊女「お滝さん」。花の名に仮託することで彼女を偲んだか。
そうした縁もあって、長崎市の市の花にはアジサイが選ばれている。




本当に風情のある花である。

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2012年04月28日

清泉のソフトボールグランドを見下ろすカリンの木

 今日4月28日、大船の清泉女学院中学高等学校の文化祭に行ってきました。私は毎年ここの文化祭には行っています。去年もその前の年も車いすで母と一緒だったのですが、今年はひとりでした。
 一番の目的はソフトボール部の招待試合を見に行くことです。今年は湘南白百合学園が相手校でした。私はソフトボール部顧問だった時代にこことは20度くらい試合をしてきましたが、勝ったのはわずか3度しかない強敵です。それが今日の試合では12対2で圧勝したのです。投手力、攻撃力、守備力すべてにおいて清泉の方が勝っていました。私の知る限り、最強のチームと言うことができるでしょう。とにかくすごかったのです。久しぶりに県大会にも出場するそうです。
 清泉にいくもう一つの目的があります。それは私が退職する時にひそかに植樹したカリンの木とカラタネオガタマの木が無事に育っているかを確かめに行くことです。誰にもことわらずに密かに植えたので心配なのです。ソフトボールグランドを見下ろすところと裏門から学校に入るところに1本ずつ計4本を植えました。
 それが悲しいことに、ソフトボールグランドを見下ろすところに植えたカリンの木以外はもうありませんでした。裏門から入るところに植えた2本は跡形なくきれいに刈り込まれていました。それがカリンやカラタネオガタマというとてもいい香りを発する木だということを知らずに切ってしまったものと思われます。残念でした。
 最後に残されたカリンの木はすくすくと育っていました。このぶんだと花をつけ実もつけるだろうと思います。そのときにそれがカリンの実でとても良い香りのする木だということを誰か気がついてくれるでしょうか?

 今年の高3は、私が顧問をした時に中1だった学年です。彼女たちが卒業すると私の知らない部員たちになります。その時は部員たちも少なかったのですが、今では中学高校あわせて紅白戦ができるくらいの部員がいます。とても頼もしい限りです。また来年も来ようと思いました。

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2011年11月20日

凍裂(とおれつ)北の森でおこる強烈さ

札幌にいる義妹からこう聞かれた。
「お義兄さん、凍裂って知っていますか?」
「知らない、なにそれ?」
「北海道の人しか知らない森の現象です。森の木の中の水分が凍って幹が縦方向に弾けるように避けるんです。その時の音が強烈で森中に響きます。その音は聞いたことがありませんが、−25度以下で起きるのすが、森のあちこちからその悲鳴のような音が聞こえるのだそうです。」

touretsu2

「それで、その木は枯れてしまうのですか?」 
「そこがすごいところです。枯れずに木が自ら裂けた部分を修復していくんですね。痛々しくあとは残るので、その木が凍裂のあった木であることは見る人が見れば分かります。」
「どういう木に起こるの?」
「トドマツとかスギとかが有名ですが、ナラ、ニレ、ドロノキ、ヤチダモ、ヤナギ等の広葉樹にも発生することが報告されています。富士山の麓の樹林帯でもシラビソとかオオシラビソの木で見られるみたいです。東北では日本海側よりも太平洋側に多く見られるとか。」
「へえ〜、知らなかったな。」
「他にも北海道でしか見られないいろいろな現象があるんですよ。ダイヤモンドダストとかサンピラーとか、けあらしとか。それを実際にこの目で見てこの耳で聞いてみたいと思っているんですが。
 実は、凍裂をテーマに人形を作りました。どうですか?」

Tooretsu

「いや、これは痛々しいな。」
「そうなんです。これを展示しておくと見る人が後ろ向きにしてしまうんです。あまりに痛々しいからでしょうか。」

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2011年10月26日

ベンジャミンの実について

今札幌の弟の家に母のいよさんと一緒に来ている。
札幌の今頃は紅葉が鮮やかでとても美しい。東京や横浜の紅葉とは比べ物にならないくらいである。

ところで、弟の家のベンジャミンの木にうすい赤色の実がついていたのに気がついた。そういえば毎月行く湯河原商工会館にあるベンジャミンにも実がついいていたっけ。
ベンジャミンはどんな花をつけたの?ときくと、どうも花はつけなかったらしい。よく見ると若い枝の先に次の年に実となる緑色の小さな実がついていて、これがそのまま大きくなるらしい。

それで「ベンジャミンの実」について調べてみた。
ベンジャミンはクワ科イチジク属で花は雌雄同株でこの属特有の隠頭花序を持っています。
隠頭花序とは袋状の花托の内側にきわめて小さな花が実の中に無数に咲くので外観からは分からないです。
漢字でイチジクのことを無花果と書きますよね。
イチジクは花は咲いても普通の花弁のような花ではなく実がそのまま付いたように見えるので昔の人は花と気づかなかったため無花果と書いたのかもしれません。
ゴムノキやガジュマルも同属ですので同じように隠頭花序が出来ます。
隠頭花序は株が充実しているときに出来ますのでyurari-yurarikoさんのベンジャミンは株が成熟して子孫を残せる処まで充実していることの証拠ですのでとても良いことですよね。
可愛がって上げて下さい。


ベンジャミンがイチジクの仲間だというのは意外な感じがする。
このベンジャミンは結婚してすぐに買ったものだから、32年経つという。実をつけるほどに十分に成熟した株であるということか。

こちらは写真つきです


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2011年10月18日

鎌倉のイチョウの木は今年はきいろくならない?

鎌倉の駅前(表駅)のイチョウの木が、いますでにこんなふうになっている。ある方向を向いた面がこんなふうに枯れているのである。

別な方向から見るとこうなっている。
ある人がこの前の台風の大風のせいだという。大量に塩分を含んだ潮風だったかららしい。
でも海側の面ではない方がやられているのはなぜか?

よく見るとほかの落葉樹もけっこう枯れたようになっていて、今年の黄葉はあまりきれいになりそうにない。

写真付きはこちらへどうぞ
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2011年09月27日

ヒマラヤスギの球果と雄花

十二所の修道院には、たくさんのヒマラヤスギが植えてある。先週の台風15号の強風のためにヒマラヤスギが根っこから倒れてしまい、よく見るとそこに大きな球果ができていた。さらによくみると、別な木にはそのミニチュア版のような形の蕾があった。この蕾と球果とそして薔薇の花のような形をした松ぼっくりとの関係はどうなっているのか、興味があったので調べてみた。

ヒマラヤスギは、ヒマラヤ原産で日本では栽培種。マツ科ヒマラヤスギ属の常緑針葉樹です。名前に「スギ」とつきますし、別名は「ヒマラヤシーダー」ですけど、スギではなくマツの仲間です。

明治初期に日本へ導入され、庭園木、街路樹などに利用されています。原産地では、材として建築・土木・家具に広く使われているそうです。成長すると、高さ20〜30メートルの高木になります。

樹形はキレイな円錐形です。世界三大庭園樹の一つと言われます。
ところでこの世界三大庭園樹とはなにか? ヒマラヤスギ、コウヤマキ、そして南洋杉(アローカリア)だそうです。南洋杉は日本では見られない木ですが、コウヤマキは日本固有の木です。大木になる割には成長が遅い木で手がかからないところが庭園樹として好まれているとか。

ヒマラヤスギは、成長すると高さ20-30mの高木になります。樹形は円錐形。根は比較的浅く、樹が大きくなると台風などで倒れ易いです。球果(松ぼっくり)は大きく、縦10cm、横8cmほどの大きさになります。

雌雄同株、雌雄異花。
花は10〜11月に開花します。雄花は円錐形で、長さは約3cm、初めは淡緑色、後に熟すと茶色くキツネの尾のようになります。花の後は大量に樹下に落ち目立ちます。花粉を大量にばらまく風媒花であり、秋の花粉症の原因にもなります。

ヒマラヤスギの雌花。日本中に数多くあるヒマラヤスギですが、雌花は小さくて高いところに上向きにつくので観察が困難とされています。

球果は直立し、翌年の10〜11月に熟します。長さは6〜13cm。
マツの仲間(スギではない)の球果の成熟期間は、
・春〜秋の半年で熟すもの(モミ、シラビソ)
・秋〜秋の1年〜数年で熟すもの(ヒマラヤスギ)
・春〜翌年の秋の1年半で熟すもの(アカマツ、クロマツ)
などがあります。
いずれも松ぼっくりになるまでに、半年から1年半をかけているわけです。

球果が1年ほどかけて熟すと、コーン状になっていき、上の方が脱落して、さらに鱗片もはがれおちます。
樹上にはコーンの中心にあった軸だけが残ります。
脱落した上の方の部分は、“木彫りのバラ”、「シダーローズ」という名前で、ドライフラワーとして販売されています。

なるほどなるほど、これでようやく相互の関係が分かりました。
調べてみるといろいろな発見がありますね。

こちらは画像付きです。
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2011年09月21日

ナギ(梛)の並木を横浜で見つけました

横浜駅北西口を出て、神奈川県県民センターの方に川沿いに歩く通りに植えられていた並木は、ナギの木であった。
しかもその並木は、青白色の葉とよく似た色の実をつけていた。
街路樹としてこの木が使われているのは珍しいかもしれない。
この木はよく神社に植えられるご神木であるようだ。ときどき神社に植えられているのを見る。

この木が最も特徴のあるのは、この木の葉を見ると広葉樹風なのであるが、じつはれっきとした裸子植物(針葉樹)なのである。
マツ目、マキ科、ナギ属、なぎが正式な学名である。

若枝も緑色であるところもこの木の特徴であろう。
さらにこの葉は縦に裂くことはできるが、横にちぎることはできないことから、男女の縁が切れないようにと葉を鏡の裏に入れたり、守り袋に入れて魔よけにしていたそうである。
 

写真付きページです/a>
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